一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

●川崎市

川崎市アートセンター
〒215-0004 川崎市麻生区万福寺6-7-1 
Tel. 044-955-0107
http://kawasaki-ac.jp/

◎2007年10月31日オープン

川崎市の新百合ヶ丘駅周辺には多くの芸術家・文化関係者が居住し、日本映画学校をはじめとした文化芸術系教育機関の立地や「KAWASAKIしんゆり映画祭」「麻生音楽祭」など、市民による活発な文化活動などを活かした、芸術によるまちづくりが進められている。計画当初は大規模の複合施設を構想していたが、市の行財政改革プランにより2002年に計画が一時中断。これを機に、既存施設や機関など地域の豊富な文化資源との役割の棲み分け、ネットワーク化を行い、その機能の中心を担う役割へ方針を転換。舞台芸術と映画・映像分野に特化した機能的なアートセンターとなった。質の高い舞台芸術、映画の提供のほか、館内の施設で公演のための創作活動、映像編集などができるのが強み。アートNPOと地元文化財団の共同運営により、専門性と地域での文化芸術活動の経験値を併せもった運営体制を敷く。

 

[オープニング事業]京楽座コンサートドラマ『ピアノのはなし』ほか
[施設概要]小劇場(195席)、映像館(113席)、コラボレーションスペース、録音室、映像編集室ほか
[設置者]川崎市
[管理・運営者]川崎市文化財団グループ(財団法人川崎市文化財団とNPO法人アートネットワーク・ジャパンによる共同事業)
[設計者]株式会社佐藤総合計画

●大分県日田市

日田市民文化会館「パトリア日田」
〒877-0016 日田市三本松1-8-11
Tel. 0973-25-5000
http://www.city.hita.oita.jp/

◎2007年12月23日オープン

福岡県と熊本県に隣接し、杉林の山々に囲まれた盆地、大分県日田市が旧市民会館の老朽化に伴い新市民会館を整備。設計者はプロポーザル方式で選出され、建物は市民や議会の特別委員会、ワーキンググループ、シンポジウム等での対話を重視して設計された。地域の素材を活かし、地場産の木材を多用しているほか、ロビーやガレリア床の石器質タイルに国の重要無形文化財の小鹿田焼の陶土を使用。壁の大部分は漆喰仕上げを行っている。大ホールには珍しく窓が設けられ自然光の採り込みも可能なほか、太陽光発電や屋上緑化にも取り組み、環境に配慮した施設となっている。ホールの基本理念に基づき、鑑賞、育成・支援、交流、情報サービスの4本柱で自主事業を展開。日田市民文化会館運営委員会を設置し、市民の意見を反映する運営を目指す一方、市民文化ボランティアを育成し、市民が幅広くホールに関わる機会も提供している。

 

[オープニング事業]NHK交響楽団公演、市民文化団体の創作舞台ほか
[施設概要]大ホール1003席、小ホール351席、ギャラリー、創作室、スタジオ4室、和室
[設置者]日田市
[管理者]日田市地域振興部文化振興課
[設計者]香山壽夫建築研究所

●沖縄県

沖縄県立博物館・美術館
〒900-0006那覇市おもろまち3-1-1
Tel. 098-941-8200
http://www.museums.pref.okinawa.jp/

◎2007年11月1日オープン

1936年首里城内に開館した沖縄郷土博物館が沖縄戦で全焼した後、残欠文化財を収集し設立された東恩納博物館と首里博物館が前身。72年の日本復帰で沖縄県立博物館と改称し、沖縄の歴史・文化を伝えてきたが、資料数が8万件を超えて収蔵庫が飽和状態となり、新館の構想が始まった。90年に基本構想が作成されるが財政的な問題から計画を見直し、2002年に復帰30周年記念事業として、別途計画していた美術館との複合施設として建設を決定した。美術館の常設展は近現代の沖縄ゆかりの作家の作品をはじめ、沖縄を取り巻くアジア諸国とアメリカの美術を展示。企画展では幅広い美術作品を沖縄の視点から提示するほか、アーティストやキュレーターによるギャラリートークやワークショップを多く実施し、地域における文化芸術の拠点となることを目指す。

 

[オープニング事業]美術館:「沖縄文化の軌跡1872-2007」/博物館:「人類の旅─港川人の来た道─」
[施設概要]延床面積23,721.79m2(美術館7,536m2、博物館10,478m2)、 展示室、県民ギャラリー、情報センター、講堂ほか
[設置者]沖縄県
[管理・運営者]学芸部門:沖縄県教育委員会/管理運営部門:文化の杜共同企業体
[設計者]石本建築事務所・二基建築設計室 設計JV

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