一般社団法人 地域創造

「公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム」報告

 アウトリーチ・フォーラム事業は、県との共催により、若手演奏家のアウトリーチプログラムの開発をサポートし、県域の小中学校でのアウトリーチとガラコンサートを実施するというものです。今年度は岡山県、高知県で開催されますが、6月12日からスタートしていた岡山セッションが7月19日のガラコンサートで無事終了いたしました。ご協力いただきました岡山県および受け入れていただきました小中学校の皆様には心からお礼申し上げます。
  岡山セッションに参加したアーティストは、弦楽四重奏のアルモニューズ カルテット(上写真)、木管五重奏団MINT(中)、ピアノ三重奏のトリオ・アルティカ(下)の3グループです。12日から15日まで、各グループは、天神山文化プラザ等でコーディネーターと共に学校に向けたアウトリーチ・プログラムを開発。16日に初めての実践場となる岡山中央小学校に出掛け、3年生を対象にしたアウトリーチに臨みました。
  「このグループでどういう音楽をやっていくのか」「楽曲や楽器、作曲家や演奏家の魅力を伝えるアウトリーチのプログラムをどうつくっていくのか」「子どもたちとのコミュニケーションをどう図るのか」─こうした難題に向き合った3グループは、楽器との触れ合いやお馴染みの曲の演奏で子どもたちとの距離を縮めたアルティカ、うまいプログラム構成でショスタコービッチの難曲『ポルカ』に子どもたちの神経を集中させることに成功したアルモニューズ、ベリオ獣番にチャレンジしたMINTOと、それぞれに子どもたちの素直な反応に助けられてデビューを飾ることができました。
  これを含め、ガラコンサートまでの約1カ月の間に、各15回のアウトリーチを行いました。フォーラムアーティストから音活登録アーティストになるケースも増えており、この経験を生かしたこれからの活躍が期待されます。

 

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