一般社団法人 地域創造

「地方都市オーケストラ・フェスティバル2008」閉幕

 3月23日からすみだトリフォニーホールを会場に開催された「地方都市オーケストラ・フェスティバル2008」が3月30日に終了しました。この事業は、地域創造、墨田区文化振興財団、参加オーケストラ等から構成される実行委員会が、地方都市を拠点に活躍しているオーケストラを首都圏において紹介、地方の音楽文化を全国に発信することで、一層の活性化を図ることを目的に実施しているものです。
 今年は11回目として新たなスタートを切るべく、日程を凝縮し1週間で6団体のオーケストラ公演を実施。3月23日に行われた群馬交響楽団による特別参加公演を皮切りに、大阪シンフォニカー交響楽団(3月28日)、山形交響楽団(3月29日)、広島交響楽団(3月29日)、九州交響楽団(3月30日)、関西フィルハーモニー管弦楽団(3月30日)による公演が行われました。
 今回はオーケストラ公演のほかにも多数の関連事業を同時開催しました。3月28日には仙台・新潟・千葉・東京のジュニア・オーケストラの運営や指導に携わる方々をパネリストに迎え、「地域におけるジュニア・オーケストラ事業の課題と可能性」をテーマにパネルトークを実施。ホール関係者など約20人の参加者と共に地域文化政策の視点からジュニア・オーケストラの将来展望などについて意見交換を行いました。
 また、3月29日、30日の2日間にかけて参加オーケストラメンバーによる室内楽コンサートとそれぞれのご当地物産展を開催。小ホールで行われた室内楽コンサートでは、各オーケストラの首席奏者等による演奏をより間近に聴くことができ、オーケストラ公演を聴くのとはまた違った贅沢な一時となりました。
 フェスティバル最終日の30日には、広島交響楽団による墨田区内の小中学生を対象としたワークショップが行われ、参加した子どもたちは楽団員と一緒にリズムに合わせて踊ったり歌ったり、音楽を身体で体験しました。最後の質問コーナーでは、「どうして楽器が小さくなると音が高くなるの?」などと積極的な質問が飛び出すほど、楽団員の説明を真剣な眼差しで聞いている姿が印象的でした。
 今回は連続するオーケストラ公演や関連事業の開催などで、各オーケストラ間の交流もより一層図られ、聴く側だけでなく、演奏する側にとっても有意義なものとなりました

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広島交響楽団員メンバーによるワークショップ
(撮影:三浦興一/提供:すみだトリフォニーホール)

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