1月17日、18日の2日間、地域創造会議室において、文化・芸術による地域づくりの意義や役割に対する理解を深めていただくことを目的とした、地方公共団体文化振興担当部局幹部職員向けのセミナーを開催しました。今回は23団体の方にご参加いただき、コーディネーターの吉本光宏氏(ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室長)による「文化政策・文化施設のミッションと行政効果を考える」をテーマに、全国のアートNPOで活躍されている方々が講師を務め、アートを教育や異分野に活かす試みについての実践例、さらにはコミュニケーションワークショップを実施するなど、盛りだくさんの内容となりました。
最後のディスカッションでは、各自治体が抱えている問題について話し合い、「アートのもつポテンシャルに自信をもてた」あるいは「アーティストと社会のニーズを結びつけるコーディネーター役の大切さを感じた」等、さまざまな意見が出ました。
当事業の概要は、報告書としてまとめ、4月に各自治体にお送りする予定です。興味がおありの方は担当までお問い合わせください。
●アートアプローチセミナー(文化振興担当幹部職員向け)プログラム概要
◎第1日(1月17日)
○ゼミ1「拡大する文化政策、文化施設の役割と評価」 [講師]吉本光宏
○ゼミ2「芸術文化が牽引する創造都市、創造産業の潮流」
[講師]菅野幸子(独立行政法人国際交流基金情報センター プログラム・コーディネーター)
○ゼミ3 コミュニケーションワークショップ
[講師]絹川友梨(インプロワークス代表)
◎第2日(1月18日)
○ゼミ4 芸術文化と異分野をつなぐⅠ「アートから教育を考える」
[講師]堤康彦(NPO法人芸術家と子どもたち代表)、松尾子水樹(NPO法人STスポット横浜アート教育事業部主任学芸員)、小田井真美(NPO法人S-AIR)
○ゼミ5 芸術文化と異分野をつなぐⅡ「福祉・防災・環境・まちづくりなど」
[講師]篠田信子(C─プランニング・フラノ主宰)、永田宏和(NPO法人プラス・アーツ代表)
○ゼミ6 まとめとディスカション
[講師]吉本光宏、篠田信子、松尾子水樹、小田井真美
●アートアプローチセミナーに関する問い合わせ
芸術環境部 篠原実
Tel. 03-5573-4056