6月19日のまつもと市民芸術館を皮切りに全国9カ所で上演した『いとこ同志』は8月5日の東京芸術劇場で楽日を迎えました。各地では多くの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回は、二組の異性どうしの「いとこ」を描いた作品で、夜行列車を舞台に過去と現在、夢と現実が交錯しながら展開していく物語の世界へ引き込まれた方も多かったのではないでしょうか。各地で幅広い年齢層のお客様にご覧いただき、カーテンコールで起こる温かい拍手が印象的でした。観劇して夜行列車の懐かしい思い出がよみがえった方、リアルに再現された客車や後ろに大きくそびえる木などの舞台美術に興味をもたれた方もいらしたようです。アフタートークでは作・演出の坂手洋二氏が故郷の岡山と東京の間で利用していた夜行列車でのエピソードを披露し、味わい深い列車での時間を思い起こしていました。
このほか関連企画として各ホールで開催された写真展では、「旅」をテーマに公募された写真がエピソードとともに展示され、開演前の旅を楽しんでいただきました。