地域創造では、地方公共団体の首長や文化振興担当幹部職員を対象に、芸術文化による地域づくりの意義等について理解を深めていただくことを目的とした「アートアプローチセミナー」を実施しています。
首長を対象としたものとして7月27日、千葉市市町村アカデミー(市町村職員中央研修所)を会場に、同研修所の「市町村長特別セミナー」の一環として実施しました。
最初に、ピアニストの中村紘子氏が、「世界に向かって」と題する講演を行いました。ご自身の過ごされた1960年代以降の海外での日本人演奏家をめぐる社会状況の変化や、日本の各地域にある公共ホールの協力が、どれほど若手演奏家の育成に重要な役割を果たせるのかといった内容のお話しいただきました。
次に児玉真氏(NPOトリトン・アーツ・ネットワークディレクター)が、「音楽によるライフスタイルの提案~聴衆をつくる」と題してレクチャーを行った後、礒絵里子さんと神谷未穂さんの従姉妹同志のヴァイオリンデュオ「デュオ・プリマ」、ピアニスト新垣隆さんによるミニコンサートが開かれました。「公共ホール音楽活性化事業」の紹介をしながら、近くで見て、触れて、感動を得ることができるアウトリーチ事業の素晴らしさや必要性について知っていただくことを目的として実施しているもので、受講生の方々からも「身近で音楽・芸術の素晴らしさを体験できた。今後、地元のまちづくりのため、このような事業に取り組むためにはどうしたらよいのか?」など、高い評価と関心をいただきました。
「アートアプローチセミナー~市町村長等向けセミナー」終了報告
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