大阪21世紀協会の主催による「舞台芸術・芸能見本市2006大阪」が、7月27日~29日の3日間、大阪ビジネスパーク地区で開催されました。
7回目となる今回は、63団体のブース展示のほか、ショーケースやセミナーが実施され、会場は連日多くの参加者で賑わいを見せていました。
地域創造は共催団体として参加し、昨年からスタートした「公共ホール現代ダンス活性化事業(コンテンポラリーダンスのアーティストを地域の公共ホールに1週間程度派遣し、ワークショップや公演を実施するもの。以下ダン活)」を広く周知することなどを目的に、(社)全国公立文化施設協会との共催セミナー「公立文化施設の新たな挑戦~コンテンポラリーダンスが地域を変える!?」を7月28日に実施しました。
第1部のシンポジウム(参加者70名)では、ダン活のコーディネーターを務めていただいている伊丹市立演劇ホール(アイホール)プロデューサーの志賀玲子さんを進行役に、17年度のダン活実施館の豊岡市民プラザの岩崎孔二館長、多治見市文化事業団の加藤愛さん、アウトリーチの受け入れ先となった豊岡市立寺坂小学校の戸田和代校長、派遣アーティストの北村成美さんの4人を報告者として、地域(公共ホール)の活性化を図る上でのコンテンポラリーダンスがもつ可能性などについて意見交換を行いました。
特に戸田校長からは、学校でのワークショップにおいて、自己表現力や他者との関係をつくる力、コミュニケーション能力などを引き出すコンテンポラリーダンスのワークを通して、子どもたちが生き生きと変わっていく様子が報告され、コンテンポラリーダンスのもつこうした力が地域の活性化に大きな効果を上げる可能性があることを具体的にご指摘いただきました。
第2部のお試しワークショップ(参加者18名)では、北村さんの指導のもと、シンポジウムの参加者有志でコンテンポラリーダンスのワークショップを体験しました。45分という短い時間ではありましたが、その中で共通の振りをつくり、グループごとに発表を行うなど、参加者は体を使って自由に表現することの楽しさを体感していました。
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セミナー終了後には、早速参加いただいた6つの団体から、19年度のダン活募集要項の送付依頼をいただくなど、この事業に寄せる関心の高さを感じることができました。
●地域創造・全国公立文化施設協会共催セミナー「公立文化施設の新たな挑戦~コンテンポラリーダンスが地域を変える!?」
[会期]7月28日
[会場]ツイン21MIDタワー 20階会議室
[シンポジウムパネリスト]
岩崎孔二(豊岡市民プラザ館長)
加藤愛(多治見市文化会館)
戸田和代(豊岡市立寺坂小学校校長)
北村成美(振付家、ダンサー/平成17・18年度公共ホール現代ダンス活性化事業登録アーティスト)
[シンポジウム進行]志賀玲子(伊丹市立演劇ホール〈アイホール〉プロデューサー)
[ワークショップ指導]北村成美