一般社団法人 地域創造

フェスティバルカレンダー

 「夏のフェスティバル特集号」の時期になりました。今年の夏の最大の話題は、全国的に注目されている野外アート展「越後妻有アートトリエンナーレ2006」です。地域づくりのヒントがたくさんありますので、美術に興味のない方もぜひ足を運んでみてください。その他、音楽フェスティバルから子ども向けの催しまで、一挙にご紹介します。

音楽

札幌市ほか 7月8日~8月3日

パシフィック・ミュージック・フェスティバル2006

故バーンスタインの提唱で1990年に始まり、毎年夏、日本の札幌を主会場に開かれている世界の若手音楽家の育成を目的とした国際教育音楽祭。世界的な音楽家たちがオーディションで選ばれた若手を育成するプログラム「PMFアカデミー」を中心に、札幌、東京などで41回のコンサートやアウトリーチコンサート、聴講生プログラムなど多彩なプログラムを実施。
[会場]札幌芸術の森、札幌コンサートホールほか札幌市内各所、苫小牧市民会館、奈井江町文化ホール、ザ・シンフォニーホール、愛知県芸術劇場、サントリーホールほか
[お問い合わせ]PMF組織委員会 Tel. 011-242-2211

札幌市 8月6日

サッポロ・ジャズ・フォレスト2006

北海道最大級の野外ジャズフェスティバル。アマチュアグループが出演するSession1、ウェザーリポートで活躍したキーボード奏者ジョー・ザビヌル率いるザ・ザビヌル・シンジケートほか大物アーティストが出演するSession2の2部構成。今年からSAPPORO CITY JAZZ構想とプレイベントを計画。異ジャンルのコラボレーションや思いがけない場所でのジャズライブなども行われる。
[会場]札幌芸術の森・野外ステージ 
[お問い合わせ]サッポロ・シティ・ジャズ・実行委員会 Tel. 011-592-4125

北海道倶知安町 7月29日、30日

2006年 17th くっちゃんJAZZフェスティバル

米国最大のジャズフェスティバル、モントレー・ジャズ・フェスティバル(MJF)との提携・交流を実施し、町内高校の吹奏楽部へのジャズセミナーやクリニックも行われている。今年は、日豪交流年を記念してオーストラリアン・アート・オーケストラなどが出演。
[出演者]ドリームファクトリージャズオーケストラほか
[会場]倶知安町総合体育館野外特設ステージ
[お問い合わせ]くっちゃんJAZZフェスティバル実行委員会 Tel. 0136-23-2929

札幌市 7月14日

2006(第19回)さっぽろ旭山音楽祭

札幌市内を一望する旭山記念公園で開催される、市民手づくりの音楽祭。出演者は400名を超え、日本の歌、韓国の歌、オペラの名曲を歌う。市民参加による合唱団などが出演。
[出演者]牧村邦彦、崔岩光、リ・ヨン・ハほか
[会場]旭山記念公園
[お問い合わせ]さっぽろ旭山うた祭りの会 Tel. 011-561-9693

青森県八戸市 7月22日

南郷サマージャズフェスティバル2006

東北随一の野外ジャズフェスティバル。前日には「ジャズの館南郷」で出演メンバーとファンとの交流会も実施。
[出演者]矢野沙織カルテット、鈴木勲セクステット、小林桂&スーパークインテット、Nicole Henry & Mike Orta Trioほか
[会場]カッコーの森エコーランド野外ステージ
[お問い合わせ]南郷ジャズフェスティバル実行委員会 Tel. 0178-82-2111

群馬県草津町 8月17日~30日

第27回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

日本で最初の本格的な音楽アカデミーと音楽祭。毎年テーマに合わせて世界的な音楽家を講師に迎えてレッスンやコンサートを行う。今年のテーマは「モーツァルトと18世紀」。
[出演者]E・マティス、遠山慶子、A・シピリほか
[会場]草津音楽の森国際コンサートホール
[お問い合わせ]関信越音楽協会 Tel. 03-5790-5561

東京都 7月5日~8月6日

第22回<東京の夏>音楽祭2006─大地の歌・街角の音楽

1985年から開催している大規模な国際音楽祭。「大地の歌・街角の音楽祭」をテーマに、生活や自然に根ざした歌や踊りが都内各所で行われる。初来日するフレンチ・ヒップホップのトップカンパニー、ブラック・ブラン・ブールなどが出演。
[会場]東京オペラシティコンサートホール、紀尾井ホールほか都内各所
[お問い合わせ]アリオン音楽財団 Tel. 03-5465-0755

川崎市 7月21日~8月13日

フェスタ サマーミューザKAWA SAKI2006

フランチャイズオーケストラである東京交響楽団をはじめ、NHK交響楽団など、首都圏の9つのオーケストラと多彩なアーティストによってさまざまなプログラムを実施。今年は、地元の音楽大学のコンサートや東京交響楽団と神奈川フィルハーモニー管弦楽団のジョイントオーケストラのコンサートがある。
[会場・お問い合わせ]ミューザ川崎シンフォニーホール Tel. 044-520-0200

新潟県佐渡市 8月18日~20日

アース・セレブレーション2006

和太鼓集団鼓童が地域と共催する音楽祭。メインプログラムの城山コンサートでは、鼓童の単独公演に加え、ニューヨークのタップダンサーや音楽家のグループ、タマンゴ・アーバンタップとの競演を行う。和太鼓などのワークショップや渡部亮のサンバ・ワークショップ開催10周年記念として、これまでのワークショップ参加者と一緒につくり上げるライブも実施。
[会場]城山公園、佐渡市小木地区内
[お問い合わせ]アース・セレブレーション実行委員会 Tel. 0259-81-4100

新潟県小出町 8月5日

2006響きの森JAZZフェスティバル

毎年開催している手づくりの野外ジャズコンサート。企画から舞台設営まですべて地元のジャズ愛好家等の協力により運営。
[出演者]響きの森スペシャルユニット(MALTA、小沼ようすけ、秋田慎治、井上陽介、大隈寿男)、松永貴志トリオ、小林桂+スーパークインテット
[会場]響きの森公園特設ステージ
[お問い合わせ]小出郷文化会館 Tel. 025-792-8811

富山県南砺市 8月25日~27日

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2006

異文化交流をテーマに、各国の民族音楽のアーティストを招き、コンサートや料理講習会、スチールドラムなどのワークショップを実施。カメルーンのエリク・アリアーナ&コロンゴジャムが笑顔と若さ溢れるパフォーマンスを行うなど盛りだくさん。昨年に続き「スキヤキマダン」も行う。
[出演者]コパ・サルーヴォ(日本)、ガイアクアトロ(日本×アルゼンチン)、ヴァイナログ(韓国)、スキヤキ・スティール・オーケストラほか
[会場]円形劇場ヘリオス
[お問い合わせ]スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会 Tel. 0763-22-1125

石川県金沢市 8月17日~27日

2006いしかわミュージックアカデミー

国内外から著名な音楽家を招き、若い演奏家が世界へ一歩踏み出す舞台として開催されるアカデミー。プロを目指す人を対象とするマスタークラスと一般の人や学生を対象とする基礎クラスを開講。アカデミー講師と受講生によるコンサートやIMAチェンバーオーケストラコンサートも実施。
[出演者]原田幸一郎、マウリッツィオ・フックス、ナムユン・キムほか
[会場]石川県立音楽堂、石川県青少年総合研修センターほか
[お問い合わせ]いしかわミュージックアカデミー実行委員会 Tel. 076-225-1372

山梨県富士河口湖町 8月12日~19日

富士山河口湖音楽祭2006

佐渡裕監修のもと2002年から開催している企画創造住民参加型の音楽祭。山梨県内の中学生や今年から全国公募になった高校生を対象として結成した特別バンドと佐渡の共演をはじめ、アカデミーやクリニック、美術館、ショッピングセンター、遊覧船などでのミニコンサート、河合隼雄の講演会など、参加・体験型を重視した多彩なプログラム。
[会場]河口湖ステラシアター、河口湖円形ホールほか
[お問い合わせ]富士山河口湖音楽祭2006実行委員会 Tel. 0555-72-5588

山梨県都留市 8月17日~21日

第21回都留音楽祭

日本最初の古楽音楽祭。一流講師陣によるセミナーは、合唱や声楽、リコーダーのほか、18世紀末のフォルテピアノや日本の笛、バロック・ダンスなど、特色のあるテーマで行う個人レッスン、ワークショップなどを実施。講師陣や古楽コンクール入賞者、セミナー受講生によるコンサートも開催。
[出演者]有村祐輔(音楽監督)、ルフス・ミューラーほか
[会場]都留市文化ホール(うぐいすホール)ほか
[お問い合わせ]都留音楽祭実行委員会 Tel. 0554-43-1515

長野県松本市 8月17日~9月12日

サイトウ・キネン・フェスティバル松本

今年で15回目。約1カ月にわたり、オーケストラコンサートとオペラを上演。今年のオペラは、メンデルスゾーンの『エリア』をフィレンツェ劇場との共同制作。また、武満徹没後10年にあたりフェスティバル全体を通して作品を取り上げる。
[会場]長野県松本文化会館、ザ・ハーモニーホール、あがたの森文化会館、まつもと市民芸術館
[お問い合わせ]サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会 Tel. 0263-39-0001

長野県飯田市ほか 8月17日~25日

第18回アフィニス夏の音楽祭

1989年より国内のプロオーケストラ団員の相互交流とレベルアップを目的に、主にドイツで活躍している演奏家を講師に招いてセミナー&コンサートを開催。今年から指揮者研究員コースも新設。小学校などでのアウトリーチも行う。
[会場]飯田市公民館ほか市内各所、JTアートホールアフィニス(東京)
[お問い合わせ]アフィニス文化財団 Tel. 03-5532-1424

長野県木曽町 8月25日~27日

第32回木曽音楽祭

「自然と音楽との調和」をメインテーマに1975年から開催している老舗のクラシック音楽祭。愛好家たちを中心とした地元のボランティアが運営。参加アーティストは音楽祭に先立ち、1週間木曽に滞在。演奏家自身が決めるプログラムは「木曽でしか聴けない」曲目が並ぶ。
[出演者]漆原啓子、市坪俊彦、星秀樹、山本正治ほか
[会場]木曽文化公園文化ホール、福島中学校体育館
[お問い合わせ]木曽音楽祭実行委員会 Tel. 0264-21-1222

岐阜県郡上市 7月22日

第17回めいほう高原音楽祭

国内のジャンルを超えた多彩なアーティストが出演し、大自然に囲まれた会場で行われる。観客席はいくつかのエリアに分かれ、バーベキューをしながらコンサートを楽しめるエリアもある。
[出演者]アキコ・グレース、上妻宏光ほか
[会場]めいほうスキー場内野外音楽堂ソラノシアター
[お問い合わせ]めいほう高原音楽祭実行委員会 Tel. 0575-87-2844

京都府南山城村 7月22日、23日

第14回木津川やまなみ国際音楽祭

国際コンクールで優勝したフルーティストら海外4カ国からソリスト4名を含む約40名の演奏者が出演する国際音楽祭。今回から、音楽教育プログラムとして、トークや楽器紹介を交えた「青少年のための楽器物語と名曲コンサート」を実施。
[出演者]アンドレア・オリヴァほか
[会場]南山城村文化会館やまなみホール
[お問い合わせ]南山城村教育委員会 Tel. 07439-3-0580

大阪府河内長野市 9月2日、3日

かわちながの世界民族音楽祭2006

民族音楽をベースに活躍する海外アーティストを招いて開催する音楽祭。自動車産廃部品などリサイクル品を使用したジャンク楽器を駆使し、超絶なグルーヴを生み出すコンゴのKonono No.1、和太鼓の倭太鼓飛龍、親指ピアノを演奏するサカキマンゴーなどが出演。
[会場]ラブリーホール
[お問い合わせ]河内長野市文化振興財団 Tel. 0721-56-6100

奈良県大和高田市 7月15日

ジョイフル・ピアノ・フェスタ2006

一般公募で選ばれた約60組が、大ホールのスタンウェイ・ピアノを無料で弾く企画。ピアニストの及川浩治の演奏やトークも有り。
[会場・お問い合わせ]さざんかホール Tel. 0745-53-8200

福岡県春日市 7月30日~8月24日

第7回弥生の里音楽祭

約1カ月にわたり、クラシック、フォークソングなど多彩なジャンルのコンサートや、市民参加型イベントを行う。音楽や演劇、ダンスの体験ワークショップも実施。
[会場・お問い合わせ]春日市ふれあい文化センター Tel. 092-501-1723

大分県湯布院町 7月27日~30日

第32回ゆふいん音楽祭

1975年に始まった老舗の音楽祭。地元の音楽好きの若者・観光協会・行政から成る実行委員会が、演奏家と一緒になってつくるアットホームな音楽祭。室内楽を中心に、4日間にわたり6つのプログラムを予定。
[出演者]小林道夫、立川千春ほか
[会場]湯布院町中央公民館、空想の森アルテジオ美術館ほか
[お問い合わせ]由布院観光総合事務所 Tel. 0977-85-4464

鹿児島県霧島市ほか 7月21日~8月6日

第27回霧島国際音楽祭

1980年にゲルハルト・ボッセ教授の提唱で創設された音楽祭。国内外の代表的な音楽家による講習会と演奏会を実施。今年のテーマは「音楽三都物語Ⅱ~ウィーン、プラハ、ブダベスト」。期間中、18のコンサートやアウトリーチなども行われる。
[会場]みやまコンセール、霧島中央公民館ほか
[お問い合わせ]ジェスク音楽文化振興会 Tel. 03-3499-4530

演劇

北海道函館市 7月7日~8月5日

第19回市民創作函館野外劇「星の城、明日に輝け」2006

函館在住のフィリップ・グロード神父が故郷フランスのル・ピディフ野外劇をモデルに提案したことがきっかけとなり、1988年より開催。五稜郭を舞台に延べ1万人の市民参加によって演じられる。今回は、より本格的な殺陣シーンにするなど新演出が加えられている(上演は期間中の土・日)。
[会場]函館特別史跡五稜郭跡 野外劇特設会場
[お問い合わせ]NPO法人市民創作「函館野外劇」の会 Tel. 0138-56-8601

札幌市 7月30日~9月3日

教文演劇フェスティバル2006

市内で活躍する劇団の公演と、演劇に関係するワークショップを実施。今回は、劇団金田一探偵事務所、劇団風の子北海道、舞台芸術工房森の会、劇団SKグループの4劇団が登場。10日間程度の演出を受け、小作品をつくり上げて大ホール舞台上で発表するワークショップなども開催。
[会場]札幌市教育文化会館
[お問い合わせ]教文演劇フェスティバル実行委員会 Tel. 011-271-5822

長野県飯田市 8月3日~6日

いいだ人形劇フェスタ2006

日本最大の人形劇の祭典。国内外から、規模もジャンルも多様な人形劇が一堂に会し、市内約100の会場で約250公演が繰り広げられる。大ホール向けの本格人形劇の特集や大人向けの人形劇を集めたミッドナイトシアター、市内中を練り歩く人形劇パレード、ワークショップなども実施。
[会場]飯田人形劇場、飯田文化会館 ほか
[お問い合わせ]いいだ人形劇フェスタ実行委員会 Tel. 0265-23-3552

沖縄県沖縄市 7月29日~8月6日

2006国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ

国内外から劇団を招き、舞台公演やバレエ、人形劇などのワークショップ、シンポジウムなど多彩なプログラムを実施。今回は、海外からデンマークなど12か国15団体を招聘。
[会場]沖縄市民小劇場あしびなー、沖縄市民会館ほか沖縄市内各所
[お問い合わせ]国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会 Tel. 098-929-0261

映像

広島市 8月24日~28日

第11回広島国際アニメーションフェスティバル

2年に1度開催される国際アニメーションフィルム協会公認の国際映画祭。世界各地から寄せられた応募作品のうち、審査を通過した優秀作品のコンペティションや、国内外の著名なアニメーション作家の作品などの特別プログラムの上映を行う。今回から、第7回大会の審査員であったルネ・ラルーの遺志により「ルネ・ラルー賞」を新設。展示会、ワークショップなども開催。
[会場]アステールプラザ
[お問い合わせ]広島国際アニメーションフェスティバル事務局 Tel. 082-245-0245

福岡市 7月7日~17日

第20回福岡アジア映画祭2006

「知られざる新しい若い才能の発掘」を目的に、日本でほとんど見ることができないアジアの話題作を紹介。プロダクションとの交渉、ゲストの招請手続き、フィルムの輸出入・通関、シナリオの翻訳、日本語字幕の制作、映写などのすべての実務を100名以上のボランティアが行う。20回目の開催に当たり、20年間アジア映画の発展に貢献した映画人20人を市民に投票してもらい表彰する。
[会場]九州日仏学館、岩田屋本店、NTT夢天神ホール
[お問い合わせ]福岡アジア映画祭実行委員会 Tel. 092-733-0949

総合

全国各所 6月17日~8月27日(メイン会期)

アサヒ・アート・フェスティバル2006

“市民の主体的な参加”を掲げ、アサヒビールと全国のアートNPOや市民グループが協働して多彩なプログラムで展開する一大アートフェスティバル。5回目の今年は、帯広や仙台、沖縄など全国で約20以上の団体が参加。アートカフェ、パフォーマンス、シンポジウム、ワークショップなどさまざまな催しが行われる。
*イベント詳細は公式ウェブサイト参照 http://www.asahi-artfes.net/
[会場]アサヒビール本社周辺、すみだリバーサイドホール・ギャラリーほか全国各地
[お問い合わせ]アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会 Tel. 03-3353-6866

埼玉県川口市 7月29日、30日

川口国際文化交流フェスティバル2006

毎年海外からゲストを招いて開催。今回は、日豪交流年にあたり、オーストラリアからウーロンゴン音楽学校フルート・アンサンブルを招聘。地元の川口市民オーケストラと共演。滞在中は、市民宅にホームステイする。そのほか、写真展やミニコンサートなど多彩なプログラム。
[会場・お問い合わせ]川口総合文化センター・リリア Tel. 048-258-2000

東京都 7月24日~8月6日

2006サマー・アート・スクール

ダンス、音楽、美術などさまざまな分野で活躍するアーティストを講師に、都内各所で7つのワークショップを実施。一人一人の異なる感性や創造性を発見し、人が創造的であることから広がる可能性を探究する。
[出演者]ヴォルフガング・シュタンゲ、明和電機ほか
[会場]国立オリンピック記念青少年総合センターほか都内各所
[お問い合わせ]クリエイティブ・アート実行委員会 Tel. 03-3479-8535

美術

北海道東川町 7月25日~8月27日(メイン会期7月25日~30日)

第22回東川町国際写真フェスティバル「東川町フォトフェスタ2006」

写真の町・東川町で開催されるフェスティバル。1.8m×2.4mの壁面に個人が自由に作品を展示する「写真インディペンス展」、市街地で展示する「ストリートギャラリー」のほか、今回は新たに、写真と音楽のコラボレーション&ギャラリートークを実施。期間中には、第13回全国高等学校写真選手権(写真甲子園)や第22回東川賞受賞式なども行われる。
[会場]東川町文化ギャラリー、大雪山国立公園ほか
[お問い合わせ]東川町写真の町実行委員会 Tel. 0166-82-2111

青森県青森市 8月13日~9月3日

夏のアートフェスティバル2006

家族で気楽に楽しめる展覧会やワークショップ、各種イベントを実施。今年は「森の夢─記憶の森へ」をテーマに、アーティスト・ユニット「KOSUGI+ANDO」による芸術とテクノロジーが融合した展覧会を中心に、多彩なワークショップを実施。
[会場・お問い合わせ]国際芸術センター青森 Tel. 017-764-5200

兵庫県朝来市 8月3日~7日

あさご芸術の森アートフェスティバル2006

ワークショップ、コンサートなどを開催するアートフェスティバル。4泊5日で自然素材の木、石、土などを使用し作品を制作するアートキャンプのほか、子ども向けのワークショップやコンサートも有り。
[会場・お問い合わせ]あさご芸術の森美術館 Tel. 079-670-4111

topics

日本とサンフランシスコの若手作家が交流しながら国際展を企画
「東京―サンフランシスコアートフェスティバル'06」

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丹羽良徳 『水たまりAを
水たまりBに移しかえる』
(パフォーマンス/2004年)

 パフォーマンス、インスタレーション、サウンドアート、映像などのジャンルで活動する20代前半から30代前半の若いアーティストたちが集まり、美術・芸術について自ら考え、手づくりの新聞やブログというツールで発信、サンフランシスコの同世代作家たちと交流しながら運営していく国際展「東京―サンフランシスコアートフェスティバル06」がこの夏、開かれます。
 この企画を立ち上げ、代表を務めるのは、パフォーマンスアーティストの丹羽良徳さん、23歳。「同世代の作家が、何を考えているのか、どんなアイデアをもち、表現していこうとしているのか。互いに意見を交換しあいながら、自らの立場や問題点を発見して、成長していけないだろうか。そんな発想からこの企画はスタートしました。2年前の春、招待されて作品を出品したのが縁で、サンフランシスコにネットワークができた。それで実際に東京とサンフランシスコで展覧会をすることになったんです」
 展覧会のタイトルは「Listening」(聴く)と、「Is」(存在する)を組み合わせた造語を使った「lIstening×あなたの言葉を聞く約束」。パフォーマンスやサウンドアート、ビデオアートの作家たちにとって、社会の状況は、否応なく作品にリンクする、と丹羽さんは言う。「だからこそ、海外の同世代の作家と交流し、互いの言葉を聞き、聞いてもらい、反応しあうことが大切。そして今のこの世界の中で、美術・芸術でどのようなアプローチが可能か、単に作品を展示するだけではなくて、“展示するということはどういうことか”という問いに意識的になって創作し、展覧会を運営していけたらと思っています」
 出品作家は13名。1年の準備期間を経て、すべて新作を披露します。今年12月には、サンフランシスコで開催される予定です。

 

●7月29日~8月5日 東京都立川市
[会場]国営昭和記念公園 みどりの文化ゾーン
[お問い合わせ]東京―サンフランシスコアートフェスティバル'06東京実行委員会
http://www.tsfaf.org/ info@tsfaf.org

日本フィルの教育普及プログラムを一挙に披露
「エデュケーション・フェスティバル in 杉並─地域に広げよう! 子どもと芸術家との出会いの場」

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事前ワークショップの模様

 6月1日にリニューアルオープンした杉並公会堂。オープニング記念事業の一環として、8月18日から20日まで、「エデュケーション・フェスティバル in 杉並」が開催されます。これは、杉並区と1994年から友好提携を結んでいる日本フィルハーモニー交響楽団が中心となって企画したもの。日本フィルは提携後杉並区に拠点を移し、学校や高齢者施設、福祉施設などへのアウトリーチ、区役所でのコンサート、60歳からの楽器教室など、地域に密着した活動を行ってきました。このフェスティバルでは、コンサートやワークショップと、「杉並区協働提案制度」で選定された、区とNPOによる「子どもたちと芸術家の出会いの場をつくる」事業という、多彩なプログラムが用意されています。
 フェスティバルの目玉は20日に行われる日本フィルのコンサート、ストラヴィンスキー『春の祭典』。前半はオーケストラのエデュケーション・プログラムの国際的パイオニア、マイク・スペンサーとイギリス在住のベーシスト、クマ原田によるガイド、後半は沼尻竜典指揮による演奏という2部構成になっています。コンサート前には、親子100人を対象に、スペンサー、原田両氏と日本フィルメンバーによるワークショップを実施。また、『春の祭典』のストーリーを自由に発想し、音を付けるワークショップに杉並第3小学校と第8小学校の子どもたちが5月から取り組み、18日にその最終発表が行われます。
 また、19日にはロンドンのロイヤル・オペラハウスで行われている「TEA DANCE」が行われます。ティーダンスとは、紅茶を飲んだり、ビスケットをつまみながら社交ダンスをカジュアルに楽しむパーティーのこと。ロンドンから招いたコーチによるワークショップもあり、初心者でもロンドンの演奏家と日本フィルメンバーによる生演奏でダンスを楽しめる絶好のチャンスになっています。
 このほか、さまざまなパフォーマンスのショーケースや、楽劇団いちょう座のリーダーズシアター、地元の女子美術大学・同短期大学の学生によるアート作品の展示なども。「事前ワークショップでは子どもたちが創造性を発揮して、生き生きと音楽を楽しんでいます。子どもから高齢者まで楽しめる内容のフェスティバルにぜひ足を運んでいただければと思います」(日本フィルハーモニー交響楽団・富樫尚代さん)

 

●東京都杉並区 8月18日~20日
[会場]杉並公会堂
[お問い合わせ]日本フィルハーモニー交響楽団「音楽の森」 Tel. 03-5378-6311

池田市とオーストラリアとの交流を広げる
「第1回フィドル・フェスティバル in ジャパン」

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「ホークスベリー・ナショナル・
フィドルフェスティバル2006」の模様

 今年は、日豪友好協力基本条約の締結30周年を記念する日豪交流年です。これを記念して行われる事業には、オーストラリアと日本のそれぞれの地に滞在してダンスの作品制作をする国際交流プロジェクト「オーストラリア─日本ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006」や2004年の初来日公演が大きな話題を呼んだウィンドミル・パフォーミング・アーツによる大型人形劇など、さまざまな催しが目白押しとなっています。
 そうした中で大阪府池田市では、2000年から毎年オーストラリアの東南部にあるホークスベリーで開催されている「ホークスベリー・ナショナル・フィドルフェスティバル」と提携し、日本で初めてのフェスティバルである「第1回フィドル・フェスティバル in ジャパン」を開催します。“フィドル”とはバイオリンの俗称で、ヨーロッパ各地の伝承音楽やアイリッシュ、カントリー、ブルーグラス、ジャズなどで演奏されるバイオリンをこう呼びます。
 このフェスティバルは、バイオリンの、クラシック以外の可能性を広く一般の人にも知ってもらいたい、バイオリンを楽しんでもらいたいと企画されたもの。2001年に初来日し、昨年の愛知万博にも出演したフィドラーズ・フェスティバルやホークスベリーのフェスティバルでも中心的存在であるナイジェル・マクレーンらオーストラリアを代表するトップフィドラーに加え、日本のジャズバオリニストの大矢貞男、アイリッシュ・フィドル奏者の功刀文弘など7組のアーティストが出演。5時間に及ぶコンサート、セッションを行うほか、フェスティバルに先立って開催される「ジャズ・バイオリン・コンテスト」(7月16日)で選んだ演奏家と共演します。また、実演を交えたフィドルのもつ可能性についての講演「マスター・クラス」、ジャズバイオリンの基礎的な技術を学ぶ「ジャズバイオリン」、アイリッシュ・フィドルにトライしてみたい人の「アイリッシュ・フィドル」の3つのワークショップも実施します。
 「今回初めての試みとなるイベントのため、何もかも手探りの状態で準備を進めていますが、継続開催を目指して、より充実したプログラムでフィドルの魅力をお届けできればと思っています」(いけだ市民文化振興財団・加納雅子さん)

 

●大阪府池田市 9月18日
[会場]池田市民文化会館
[お問い合わせ]いけだ市民文化振興財団 Tel. 072-761-8811 http://fiddlefestival.jp/

10年プロジェクトの集大成
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」

 アートによる地域活性化の試みとして注目を集めてきた「大地の芸術祭」(*)。その10年プロジェクトの集大成となる越後妻有トリエンナーレ2006が7月23日に開幕する。この間、プロジェクトでは、760m2の広大な農村地帯に約330点(今回作品含む)もの現代美術作品が常設展示されるという偉業を成し遂げ、公共建築物や公園整備、空家や廃校のリノベーションにアーティストが作品づくりとして携わるという実験を成功させ、「こへび隊」という自主サポート組織による運営を実践してきた。
 特筆すべきは、時間が経つにしたがってパワーのなくなる計画が多い中、越後妻有ではすべてにおいて「地域(集落)との協働」「人々との協働」という精神を全うしてきた結果、取り組み内容も方法も考え方も日々成長を続けている点。地域づくりの壮大な実験として歴史に残るこのプロジェクトを、ぜひ自分の目で確かめ、参加していただければと思う。
 今回のアートトリエンナーレでは、40の国と地域から約200組のアーティストが参加を予定している。目玉は、日本大学芸術学部彫刻コース有志が古民家のあらゆる所に彫刻し、再生する「脱皮する家」、井出創太郎+高浜利也が銅版画を施す「小出の家」、廃校を国際的アーティストであるクリスチャン・ボルタンスキーの常設美術館にする計画など、集落に残る約40軒の空家や廃校を、建築家、現代美術のアーティスト、美大の学生などがリノベーションする「空家プロジェクト」。居住スペースのある再生古民家の一部は、家・作品の維持と半定住人口の増加を目的にオーナーを募集する予定。この他、願入集落の空家で8人の陶芸家が茶屋やレストランをつくるプロジェクト、地元の土を使った「妻有焼」を産業として立ち上げるプロジェクトなど、単なる野外アート展ではなく、アートで社会の営みを創出するための取り組みがあらゆる所で行われる。約200作品・100イベントとも言われる今回の全貌については公式サイトで確認していただきたい。
 なお、天災等で被害を受けた常設展示作品のメンテナンスのため、現在、さまざまな形で支援者を募集中だ。また、越後妻有アートトリエンナーレについては、これまでの成果を踏まえ、継続できるよう検討が行われている。(坪池栄子)

 

*大地の芸術祭
1994年に新潟県知事によって提唱された広域地区活性化政策「里創プラン」に則り、アートにより地域の魅力を引き出し、交流人口の拡大等を図る10年計画「越後妻有アートネックレス整備構想」(総合ディレクター・北川フラム)がスタート。この事業の柱が、地域の魅力を再発見するために行われた写真と言葉のコンテスト「越後妻有8万人のステキ発見事業」、花を使って広域を繋ぐ「花の道事業」、6市町村(津南町以外は2005年に十日町市として合併)に異なるテーマをもつ地域の拠点施設を整備する建築プロジェクト「ステージ」、3年に1回開催する野外アート展「大地の芸術祭─越後妻有アートトリエンナーレ」の4つ。

 

●新潟県十日町市、津南町 7月23日~9月10日
[お問い合わせ]大地の芸術祭実行委員会事務局 Tel. 025-757-2637
東京事務局 Tel. 03-3476-4360 http://www.echigo-tsumari.jp/

 

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