一般社団法人 地域創造

平成17年度ステージラボ・マスターコース成果発表会報告

●ステージラボ・マスターコース後期研修会終了

 地域創造では、ステージラボ修了者を対象に、より専門的・実践的な研修機会を提供することを目的に「ステージラボ・マスターコース」を実施しています。これは、特定のテーマについて調査・研究した上で、事業の企画立案を目指す事業企画型の2コースを設定し、約半年間グループ研究に取り組むというものです。今年度は計10名が参加、その後期研修会が2月1日~2日に地域創造会議室で開催されました。

 「事業企画 I コース」では衛紀生氏をアドバイザーに「新しい地域ネットワークと事業づくり」をテーマに研修を行い、市町村合併により複数のホールが併存することとなった沖縄県うるま市や石川県七尾市などの視察を通じて、今後の地域ネットワークのあり方について議論が交わされました。

 「事業企画 II コース」では、熊倉純子氏をアドバイザーに「ホールと大学のコラボレーション」をテーマに設定。大学の地域貢献と公共ホールの役割の接点を探るべく大学のまち・京都を視察し、京都芸術センター、京都造形芸術大学、大学コンソーシアム京都でホールと大学の連携のあり方や事業展開について意見交換を行いました。また東京芸術大学と市民が連携した地域活性化の取り組みを進めている取手アートプロジェクト(TAP)を視察し、その活動は、参加者の企画制作に大いに示唆を与えるものとなりました。

 後期研修会では、これらの事例報告と参加者が作成した事業企画が発表され、事業企画 I コースでは、合併や指定管理者制度などの公共ホールを取り巻く現状分析や今後の課題などを踏まえ、それぞれの地域でネットワークを創造するための事業企画が発表されました。事業企画Ⅱコースでは、大学と公共ホールが連携する背景や既に行われているホールと大学の連携の事例を考察し、より緊密な連携をめざす事業企画が紹介されました。

 発表の内容は報告書にまとめる予定です。関心のある方は担当までお問い合わせください。

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