アーツセンター情報

福島駅東口から徒歩3分という立地にオープンした教育文化複合施設。子どもたちに、科学、音楽、美術など、さまざまな分野との出合いの場を提供するコンセプトでつくられた。デジタル投影の迫力のあるプラネタリウムや、約2万冊の子ども専門図書を揃えた東北の公立では初の子ども図書館を備えている。また、ワークショップを中心とした、物づくりを楽しむ「つくろうの部屋」、科学実験などを通し不思議や発見を体験する「なぜだろうの部屋」など、ソフト面でも子どもたちの創造力を育む場を目指している。建設準備段階から、地元の関係者や学生から意見を取り入れるなど、市民参加型の施設運営を計画し、現在では90名が活動している市民ボランティア「ドリームサポーター」を立ち上げ、子ども向けのワークショップやイベントを企画・実施する活動を行い、地域で施設のサポートに取り組んでいる。

図書館部門が移転した旧岡山県総合文化センターを改修し、練習室、展示室、文化情報センターを新たに設置し、身近に利用できる文化活動の練習・発表・交流の場としてオープン。今後は、新たに設置した練習室などを使って、ワークショップに力を入れていく。オープン記念事業では、「岡山ゆかりの才能と共に新しいアーツセンターの幕が開く」をコンセプトに、アーティストのワークショップや展覧会を開催。ホールでは、岡山県出身の劇作家坂手洋二の「公開型演劇ワークショップ」が行われ、一般公募の受講者を対象に、練習から発表まで演劇創作の実践的なワークショップを行う。また、展示室では、「岡山の画家たち」、「アートの今・岡山」を開催し、岡山画壇を支えた画家たちの作品、また県内で今活躍中の造形作家の作品を紹介する。

1922（大正11）年に建てられた旧日本銀行岡山支店本館の活用方法を、県民・市民から成る「旧日銀岡山支店を活かす会」が検討し、音楽などの芸術を楽しめる施設に改修し整備されたホール。管理運営は、岡山県の指定管理者制度導入の第1号として、NPO法人バンクオブアーツ岡山が管理運営し、県民と協働で自主企画事業の展開を図る。この建物の設計は、日本の銀行建築で大きな功績を残した長野宇平治によるもの。ギリシャ・コリント式の4本の柱が映える外観や、高さ8～9メートルの吹き抜けのある本館の構造をそのまま活かしつつ、ホワイエや中庭に現代のテイストをプラスしたモダンな設計になっている。ステージや椅子は移動式で、最大298席を確保できる。22時まで開いているカフェも併設し、普段から人々が気軽に集う場所を目指す。