平成15年度にスタートした都道府県・政令指定都市の文化振興担当課長会議「ブロックラボ」。今年度も5月の中国・四国（鳥取県で開催）を皮切りに、6月28日～29日の関東（横浜市）に至るまで、全6ブロックの日程が無事終了いたしました。
この事業は、芸術文化振興のあり方などについて理解を深めるとともに、地域創造を含めた各地方公共団体間の連携を一層強化することにより、全国的なネットワーク体制の確立を図ることを目的に実施しているもので、今回も17年度地域創造各種事業の紹介後、参加された皆様方による活発な意見交換などを行いました。
会議では、昨年地域創造の調査研究事業で取りまとめました「公立文化施設における政策評価等のあり方に関する調査研究─指定管理者制度を中心に─」について、ご尽力いただいた専門家研究会委員にも同席いただき、説明会を実施いたしました。併せて各都道府県・政令指定都市における現時点での指定管理者制度の実施状況について発表いただくなど、非常に有益な議論がなされました。
内容としましては、(1)ほとんどの施設において平成18年4月からの制度導入に向け現在検討中であること、(2)指定管理者を公募により選定する施設が多く見られたこと、(3)問題点として、公募に当たっての条件を従来の財団と民間の双方を見据えてどう設定すべきか、などの意見が多く挙げらていたのも特徴でした。
その他、今回は各都道府県・政令指定都市の文化政策概要についてもご説明いただき、貴重な情報交換の場になったものと思います。
最後になりましたが、今年度の開催地として多大なご協力をいただいた宮城県、横浜市、岐阜県、京都府、鳥取県、沖縄県をはじめ、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
なお18年度ブロックラボは以下の地区での開催を予定しています。
○北海道・東北ブロック 青森県
○関東ブロック 茨城県
○中部・北陸ブロック 新潟県
○関西ブロック 和歌山県
○中国・四国ブロック 徳島県
○九州ブロック 鹿児島県
●ブロックラボに関する問い合わせ
芸術環境部・大崎、総務部・和田 Tel. 03-5573-4164