2005年7月~9月 フェスティバルカレンダー
音 楽
●札幌市ほか 7月9日~8月4日
パシフィック・ミュージック・フェスティバル2005
20世紀を代表する音楽家、故バーンスタインの提唱により1990年に創設された国際教育音楽祭。世界的な音楽家たちがオーディションで選ばれた若手を育成するプログラムを軸に、札幌、東京など7都市で45回のコンサートを実施。アウトリーチコンサート、聴講生プログラムなども行う。今年から東京クヮルテットらが教授陣を務める弦楽四重奏コースを新設。
[出演者]ネルロ・サンティ、準・メルクル、ペーター・シュミードル、サッシャ・ゲッツェルほか
[会場]札幌芸術の森、札幌コンサートホールほか札幌市内各施設、苫小牧市民会館、北広島市芸術文化ホール、愛知県芸術劇場、サントリーホールほか
[お問い合わせ]PMF組織委員会 Tel. 011-242-2211
●札幌市 8月6日
サッポロ・ジャズ・フォレスト(SJF)2005
北海道最大の野外ジャズフェスティバル。アマチュアグループが出演するSession1には、札幌芸術の森で活動する小・中学生バンドが登場。また、日本を代表するミュージシャンが出演するSession2は、すべてのバンドがSJFのためのスペシャルユニット。特に「CAST」は、カルロス菅野、伊東たけしら豪華な顔ぶれの7人。
[出演者]塩谷哲、本田雅人、タイガー大越、ジミー東原ほか
[会場]札幌芸術の森・野外ステージ
[お問い合わせ]サッポロ・ジャズ・フォレスト実行委員会事務局 Tel. 011-592-4125
●北海道倶知安町 7月30日、31日
2005年 16thくっちゃんJAZZフェスティバル
1990年に倶知安町に住むジャズ愛好家が『ウインター・ジャズフェスティバル』を開催したことに始まる。米国最大のジャズフェスティバルである、モントレー・ジャズ・フェスティバル(MJF)との提携・交流を実施。本場のジャズメンによる町内高校の吹奏楽部へのジャズセミナーやクリニックも行われる。
[出演者]MAYA、松尾明、阿川泰子、PINK
[会場]ONGOほか
[会場]倶知安町総合体育館野外特設ステージ
[お問い合わせ]くっちゃんJAZZフェスティバル実行委員会 Tel. 0136-23-2929
●札幌市 7月29日
2005さっぽろ旭山音楽祭(第18回)
札幌市内を一望する旭山記念公園で開催される、市民手づくりの音楽祭。出演者は12歳から91歳と600名を超え、日本の歌、韓国の歌、オペラの名曲を歌う。今年度は、「日韓友情年2005」の記念イベントとして、韓国から多くのソリストを招く。
[出演者]さっぽろ旭山音楽祭合唱団、河地良智、赤塚博美、マルタ、崔岩光、イ・ヨン・ハン、リ・テェ・ウォン
[会場]旭山記念公園
[お問い合わせ]さっぽろ旭山うた祭りの会 Tel. 011-561-9693
●青森県八戸市 7月23日
南郷サマージャズフェスティバル2005
15年間の長きにわたり南郷村が実施してきたイベント。今年3月に八戸市と合併した後も、継続実施することが決定。合併記念として、モダン・ジャズ・コーラスのザ・フォー・フレッシュメンと地元のバンドが共演。
[出演者]マック・タック・スペシャル、大隅寿男、紗野葉子、寺井尚子ほか
[会場]カッコーの森エコーランド野外ステージ
[お問い合わせ]南郷ジャズフェスティバル実行委員会 Tel. 0178-82-2111
●群馬県草津町 8月17日~30日
第26回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
1980年に日本初の本格的な音楽アカデミー・音楽祭として発足。その年のテーマに合わせて世界的な芸術家を講師に招き、2週間にわたりレッスンや音楽会を実施。今年度のテーマは「ドイツの都市と音楽」。
[出演者]R・カルチコフスキー、遠山慶子、A・シピリ、M・モレティ
[会場]草津音楽の森国際コンサートホールほか
[お問い合わせ]草津夏期国際音楽アカデミー事務局 Tel. 03-5790-5561
●東京都 6月23日~7月28日
第21回〈東京の夏〉音楽祭2005─宇宙・音楽・心
1985年から毎年夏に約1カ月開催される国際的な音楽祭。今年度は、「宇宙・音楽・心」をテーマに、コンサート、シンポジウム等を通して、芸術ジャンルや学問領域を超えた新しい「宇宙像」に光を当てる。現代音楽の巨匠シュトックハウゼンの28年ぶりの来日、西アフリカのマリ共和国の宇宙創生神話を伝える仮面劇など、多彩な公演を実施。
[出演者]佐渡裕、山下洋輔、アンサンブル・モデルンほか
[会場]アートスフィア天王洲アイル、東京オペラシティコンサートホール、浜離宮朝日ホール、津田ホール、草月ホールほか都内各所
[お問い合わせ]アリオン音楽財団 Tel. 03-5465-0755
●東京都多摩市 7月18日~24日(7月17日プレイベント)
2005国際クラリネットフェストTAMA東京
国際クラリネット協会(ICA)が、毎年世界中で開催しているクラリネットの祭典。アジアでの開催は初めて。世界のクラリネット奏者が一堂に会し、コンサートを実施。また、公開レッスンや講演、コンクール、世界のクラリネットメーカの展示会も行う。
[出演者]M・アリニョン、G・ドゥプリュ、P・キュペール、赤坂達三、磯部周平、山本正治ほか
[会場]パルテノン多摩
[お問い合わせ]2005国際クラリネットフェストTAMA東京実行委員会 Tel. 042-339-7487
●東京都 7月9日~15日
インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミーin東京2005「現代音楽の創造、解釈と表現の現場」
現代音楽シーンをリードするドイツのアンサンブル・モデルンが、若い人々と世界中の経験豊富な芸術家や学者たちとの交流の場を設けようと実現されたインターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー(IEMA)。1週間という規模での開催は、日本初。若手音楽家たちがモデルンによる集中レッスンを受け、最終日のファイナル・コンサートに臨む。聴講コース有り。そのほか、現代音楽に関するシンポジウムや招待作曲家によるレクチャー、スペシャルトークなども開催。
[会場]東京文化会館、トーキョーワンダーサイト シブヤほか
[お問い合わせ]トーキョーワンダーサイト Tel. 03-5689-5331
●新潟県魚沼市 8月6日
2005響きの森JAZZフェスティバル
小出郷文化会館の内庭“響きの森公園”で毎年夏に行われる手づくり野外ジャズコンサート。企画から舞台設営まですべて地元のジャズ愛好家らの協力により運営。今年度は新潟県中越大震災からの復興を願う「がんばろう!魚沼復興音楽祭」の一環として開催。
[出演者]大隅寿男、宇崎竜童、寺井尚子、矢野沙織ほか
[会場]響きの森公園特設ステージ
[お問い合わせ]小出郷文化会館 Tel. 025-792-8811
●新潟県佐渡市 8月19日~21日
アース・セレブレーション2005
和太鼓集団鼓童が地域と共催する音楽祭。今年で18回目。今回は、スペイン・ガリシア地方のケルト文化、北海道のアイヌ文化、ハワイの島文化などを紹介。メインの城山コンサートでは、鼓童とケルト音楽のカルロス・ヌニェス、書家の柿沼康二がジョイントコンサートを行う。
[会場]城山公園、佐渡市小木地区内
[お問い合わせ]アース・セレブレーション実行委員会 Tel. 0259-81-4100
●富山県南砺市 8月19日~21日
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2005
各国の民族音楽のアーティストを招き、コンサートや料理講習会、ワークショップなどを実施。今年は、新企画「スキヤキ・マダン」では、この音楽祭から育った無国籍打楽器集団「サラマレクム」を中心に、県内外の民族楽器のグループが集結。楽器体験コーナーやミニワークショップなど、気軽に民族楽器や音楽、人、文化にふれてもらう場をつくる。
[出演者]アビブ・コワテ&バマダ(マリ)、カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ(トリニダードトバゴ)、上々颱風、オレンジペコー、スキヤキ・スティール・オーケストラほか
[会場]円形劇場ヘリオス
[お問い合わせ]スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会 Tel. 0763-22-1125
●石川県金沢市 8月18日~29日
2005いしかわミュージックアカデミー
若手演奏家育成を目的に開催されるアカデミー。プロを目指す人を対象とするマスタークラスと一般の人や学生を対象とする基礎クラスを開講。アカデミー講師と受講生によるコンサートも実施。
[出演者]原田幸一郎、ヴィクター・ダンチェンコ、川崎雅夫ほか
[会場]石川県立音楽堂、石川県青少年総合研修センターほか
[お問い合わせ]いしかわミュージックアカデミー実行委員会 Tel. 076-225-1372
●山梨県富士河口湖町 8月13日~20日
富士山河口湖音楽祭2005
佐渡裕が監修を務める音楽祭。山梨県内の中学生を選抜して結成した特別バンドと佐渡の共演、アカデミーやクリニックの実施、美術館、ショッピングセンター、遊覧船、電車の中でのミニコンサートなど、参加・体験を重視したプログラム。最終日のメインコンサートでは、リコーダーやトライアングルなどを手にした参加者がアンコール曲『星条旗よ永遠なれ』で共演。
[出演者]シエナ・ウインド・オーケストラ、奥村愛、藤原真理、池上英樹ほか
[会場]河口湖ステラシアター、河口湖円形ホールほか
[お問い合わせ]富士山河口湖音楽祭2005実行委員会 Tel. 0555-72-5588
●山梨県都留市 8月18日~22日
第20回都留音楽祭
日本最初の古楽音楽祭。セミナーは、合唱や声楽、リコーダーのほか、18世紀末のフォルテピアノや日本の笛(尺八、竜笛、篠笛など)、バロック・ダンスなど、特色あるテーマで実施。講師陣や甲府古楽コンクール入賞者、セミナー受講生によるコンサートも開催。
[出演者]有村祐輔(音楽監督)、Rufus Muller、波多野睦美、吉沢実ほか
[会場]都留市文化ホール(うぐいすホール)ほか
[お問い合わせ]都留音楽祭実行委員会事務局 Tel. 0554-43-1515
●長野県松本市 8月16日~9月8日
サイトウ・キネン・フェスティバル松本
桐朋学園の創設者のひとりである故・齋藤秀雄教授の弟子であった小澤征爾と秋山和慶の呼びかけで結成された、サイトウ・キネン・オーケストラによる音楽祭。今年で14回目。約1カ月にわたり、オーケストラコンサートとオペラを上演。今年は、演奏時間約2時間10分にわたるシェーンベルクの大作『グレの歌』を取り上げる。
[出演者]ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、マーカス・ロバーツほか
[会場]長野県松本文化会館、ザ・ハーモニーホール、まつもと市民芸術館ほか
[お問い合わせ]サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会 Tel. 0263-39-0001
●長野県飯田市 8月18日~26日
第17回アフィニス夏の音楽祭
国内のプロオーケストラ団員の研鑽を目的に89年から実施。主にドイツで活躍している演奏家を講師に迎え、弦楽の基礎である室内楽を中心に、セミナー&コンサートを開催。そのほか、子どもを対象とした「あいうえ音楽館」や体育館、病院、オフィス街などでアウトリーチを開催。
[出演者]四方恭子、高関健、ヴェルナー・グロープホルツ、ダニエル・ゲーデほか
[会場]飯田市公民館、飯田文化会館、JTアートホールアフィニス(東京)、飯田市内各所
[お問い合わせ]アフィニス文化財団 Tel. 03-5532-1424
●長野県木曽福島町 8月25日~28日
第31回木曽音楽祭
1975年から続く老舗のクラシック音楽祭。運営は愛好家たちを中心とした地元のボランティアが担当。参加アーティストは音楽祭に先立ち1週間木曽で合宿、公民館で地元の人々が郷土料理を振る舞う。また、プログラムはアーティスト自身が決めるため、「木曽でしか聴けない」曲目が並ぶ。
[出演者]漆原啓子、市坪俊彦、星秀樹、磯部周平ほか
[会場]木曽文化公園文化ホール、福島中学校体育館
[お問い合わせ]木曽音楽祭実行委員会 Tel. 0264-21-1222
●岐阜県郡上市 7月30日
第16回めいほう高原音楽祭
国内外のジャンルを超えた多彩なアーティストが出演。観客席はイスの持ち込みが可能で、中にはレジャーチェアーを持ち込んでゆったりと音楽鑑賞をする人も。バーベキューをしながらコンサートを楽しめるエリアもある。
[出演者]寺井尚子、ブラザー・トム、ライアン・カイザー・クインテットほかBめいほうスキー場内 野外音楽堂ソラノシアター
[お問い合わせ]めいほう高原音楽祭実行委員会 Tel. 0575-87-2844
●静岡市 7月10日~8月20日
静岡サマー・フェスティバル
開館10周年を迎える同館が、地元の音楽家たちの活躍を支援するフェスティバル。歴代の「静岡の名手たち」オーディション合格者と静岡交響楽団が共演するコンサートや、企画募集事業で採用された、箏のリサイタルなどを実施。
[出演者]岩村力、静岡交響楽団 、小林えり、外山香
[会場・お問い合わせ]静岡音楽館AOI Tel. 054-251-2200
●愛知県豊田市 8月5日~7日
アジア音楽祭 アジアの風
愛知万博開催特別公演として実施する音楽祭。日本を含むアジア5か国の民族楽器演奏家によるコンサートを実施。池上英樹のミニコンサート、打楽器を使ったワークショップ、松下功の企画によるアジアの伝統楽器を楽しんでもらうワークショップなど、子ども向けの企画も実施。
[出演者]東儀秀樹、BAO、石川高、藤原道山、正楽院サムルノリ、アンサンブル東雲
[会場]豊田市コンサートホールほか
[お問い合わせ]豊田市コンサートホール Tel. 0565-35-8200
●京都府南山城村 7月30日、31日
第13回木津川やまなみ国際音楽祭
海外3カ国を含む約40名の演奏者を招聘して実施する国際音楽祭。国際コンクールで優勝したフルーティストを招聘しているのが特徴。今年度は、昨年ミュンヘン国際コンクールで優勝したM.モニエが来日。また、日韓国交正常化40周年を記念して、韓国を代表するクラリネット奏者、呉光浩を招聘する。
[出演者]金昌国、河野正孝ほか
[会場]南山城村文化会館やまなみホール
[お問い合わせ]南山城村教育委員会 Tel. 07439-3-0580
●大阪府河内長野市 8月27日、28日
かわちながの世界民族音楽祭2005
世界の民族音楽をベースに活躍する海外アーティストを招聘する音楽祭。今年は、スペイン北西部ガリシア出身のパイプ奏者、カルロス・ヌニュスとブラジル音楽のセウ・ジョルジが出演。ゲストに大貫妙子、沖縄民謡の大島保克などを迎える。
[会場]ラブリーホール
[お問い合わせ]河内長野市文化振興財団 Tel. 0721-56-6100
●奈良県大和高田市 7月2日
ジョイフル・ピアノ・フェスタ2005
大ホールに備えられたスタンウェイを無料で開放。170名以上の応募者から選ばれた60名が、クラシック音楽からポップス、自作の曲まで幅広い曲目を演奏。運営は、ボランティアスタッフの「おかげさん」が全面的にサポート。ジャズピアニスト佐山雅弘の演奏やトークも有り。
[会場・お問い合わせ]大和高田市文化会館さざんかホール Tel. 0745-53-8200
●山口県秋芳町 8月16日~21日
秋吉台の夏2005「現代音楽セミナー&フェスティバル」
2001年から再スタートした現代音楽セミナー&フェスティバル。マスターコースのほか、コンサート、ワークショップを実施。また、学生をインターンとして受け入れ、現代音楽祭という商業ベースに乗りにくいイベントのマネージメントや理念などを伝える。
[出演者]湯浅譲二、松平頼暁、マリオ・カローリ、P=シュテファン・ムジュ、松平敬、橋本晋哉ほか
[会場]秋吉台国際芸術村
[お問い合わせ]秋吉台現代音楽研究会 Tel. 0852-32-6317
●福岡県春日市 7月24日~8月28日
第6回弥生の里音楽祭
約1カ月にわたり、和太鼓やクラシック、フォークソングなど多彩なジャンルのコンサートや、参加型イベントを行う。今年は春日ふれあい文化センター開館10周年を記念し、音楽や演劇、ダンスの体験ワークショップを計5回組み込み、例年より充実した内容で実施する。
[会場]春日市ふれあい文化センターほか
[お問い合わせ]春日市ふれあい文化センター Tel. 092-501-1723
●大分県湯布院町 7月28日~31日
第31回ゆふいん音楽祭
1975年に「星空の下の小さなコンサート」から始まった、老舗の音楽祭。地元の音楽好きの若者・観光協会・行政から成る実行委員会が、演奏家と一緒になって運営。
[出演者]小林道夫、安藤裕子ほか
[会場]湯布院町中央公民館、空想の森アルテジオ美術館ほか
[お問い合わせ]由布院観光総合事務所 Tel. 0977-85-4464
●鹿児島県霧島町、牧園町ほか 7月22日~8月7日
第26回霧島国際音楽祭
アカデミックで正統的な音楽文化の伝統を継承する基本方針のもと、1980年にゲルハルト・ボッセ教授(現名誉監督)の提唱により創設。国内外から20人の音楽家・教授を招き、室内楽を中心とした講習会と演奏会を実施。期間中18のコンサートやイベントを実施。アウトリーチ活動、ブラス・バンドクリニックなども行われる。
[出演者]堤剛(音楽監督)ほか
[会場]みやまコンセール、ホテル霧島キャッスルほか
[お問い合わせ]ジェスク音楽文化振興会 Tel. 03-3499-4530
演 劇
●札幌市 7月31日~8月28日
教文演劇フェスティバル2005
市内で活躍する劇団の公演と、ワークショップの2本柱で毎年夏に実施。今年度はyhs、劇団極、劇団一揆、ジー・ウイルスが登場。新企画「5人の演出家による競演ワークショップ」は、10日間程度で小作品をつくり、最終日に成果を披露するもの。
[会場]札幌市教育文化会館ほか
[お問い合わせ]札幌市芸術文化財団 Tel. 011-271-5822
●北海道函館市 7月8日~8月6日(上演は期間中の土・日)
第18回市民創作函館野外劇
『星の城、明日に輝け』2005
五稜郭を舞台に延べ1万人の市民参加によって演じられる野外劇。函館在住のフィリップ・グロード神父が故郷フランスのル・ピディフ野外劇をモデルに事業提案したことがきっかけとなり、1988年に始まる。今年度は3年がかりで取り組むリニューアル最終年。土方歳三が五稜郭で奮戦する場面をより一層、迫力あるものにする。
[会場]函館特別史跡五稜郭跡 野外劇特設会場
[お問い合わせ]NPO法人市民創作「函館野外劇」の会 Tel. 0138-56-8601
●千葉県富浦町 8月7日~18日
富浦人形劇フェスティバル
同町に稽古場を開設した人形劇団「貝の火」を中心に、本格的な人形劇を子どもたちに伝えたいという考えで1988年から始まる。期間中に人形劇や影絵、人形芝居などの公演が行われる。桐竹勘十郎による文楽の公演もあり。
[出演者]オフィスやまいも、たかつ人形座、富浦人形劇学校、だるま森、劇団かかし座
[会場]富浦町公民館
[お問い合わせ]富浦人形劇フェスティバル実行委員会 Tel. 0470-33-4611
●富山県南砺市 8月1日~9月16日(予定)
利賀サマー・アーツ・プログラム2005
日本の舞台芸術において先駆的な役割を果たしてきた利賀で2000年より実施されている演劇祭。今年から、一般公開のフェスティバル形式で実施する「利賀演出家コンクール」、ギリシア・イタリア・フランス・ロシア・日本の5カ国の舞台芸術家を招いての「利賀フェスティバル」、ロシアの俳優らによる「スズキ・メソッド・マスタークラス」、鈴木忠志の指導のもと作品をつくる日本演劇千年計画「鈴木演劇塾」などを開催。
[会場]利賀芸術公園
[お問い合わせ]舞台芸術財団演劇人会議 Tel. 03-3951-4843
●長野県飯田市 8月4日~7日
いいだ人形劇フェスタ2005
日本最大の人形劇の祭典。国内外から、規模もジャンルも多様な人形劇が一堂に会し、合計250公演が市内約100の会場で繰り広げられる。今年は子どもを対象とした「はじめて出会う人形劇場」「ヨーロッパNOW」「アジアの人形劇PART2」などの特集を実施。大人向けの人形劇を集めたミッドナイトシアター、市内中を練り歩く人形劇パレード、人形劇ワークショップなどもあり。
[会場]飯田人形劇場、飯田文化会館 ほか
[お問い合わせ]いいだ人形劇フェスタ実行委員会 Tel. 0265-23-3552
●岡山県瀬戸内市 8月20日、21日
喜之助フェスティバル2005瀬戸内
地元出身の人形師、竹田喜之助の業績をたたえるために開催される人形劇の祭典。17回目の今年はプロ8劇団と喜之助の弟子の鈴木友子氏から指導を受けた劇団など6団体が出場する。
[会場]瀬戸内市邑久町公民館、瀬戸内市邑久保健センター、邑久コミュニティセンターほか市内各所
[お問い合わせ]喜之助フェスティバル実行委員会 Tel. 0869-22-2294
映 像
●福岡市 7月1日~10日
第19回福岡アジア映画祭2005
「知られざる新しい若い才能の発掘」をテーマに、日本でほとんど見ることができないアジアの話題作を紹介する。プロダクションとの交渉、ゲストの招請手続き、フィルムの輸出入・通関、シナリオの翻訳、日本語の字幕の制作、映写などのプロ的な仕事も、100名以上のボランティアが行う。
[上演作品]『公共の敵2』(韓国/2005)、『b420』(香港/2005)、『琵琶情』(中国/2004)、『北朝鮮3部作』(フィンランド・北朝鮮・イラン/2005)ほか
[会場]九州日仏学館、岩田屋本店、NTT夢天神ホール
[お問い合わせ]福岡アジア映画祭実行委員会 Tel. 092-733-0949
総合
●埼玉県川口市 7月30日、31日
川口国際文化交流フェスティバル2005
毎年海外からゲストを招いて開催。今回はスペインからパブロ・サラサーテ高等音楽院オーケストラ総勢65名を招聘。地元のソリストと共に第九を演奏。合唱団は公募で集まった市民が結成する「リリア・フェスティバル合唱団」。オーケストラメンバーは市民宅にホームステイする。
[会場・お問い合わせ]川口総合文化センター・リリア Tel. 048-258-2000
●滋賀県大津市 7月23日、24日/8月6日、7日
びわ湖ホール夏のフェスティバル2005
2年に一度、最先端の身体表現を紹介するフェスティバル。コンテンポラリー・ダンスだけでなく、今回は新たに演劇のプログラムも加えた。リハーサル室や屋内外のオープンスペースまで、びわ湖ホール中がフェスティバル空間に変身。
[出演者]サシャ・ヴァルツ&ゲスツ 、白井剛、伊藤キム+輝く未来、チェルフィッチュ、ク・ナウカほか
[会場・お問い合わせ]びわ湖ホール Tel. 077-523-7136
美術
●北海道東川町 7月26日~8月30日(メイン会期7月31日まで)
第21回東川町国際写真フェスティバル「東川町フォトフェスタ2005」
「写真の町宣言」をした同町が毎年実施するフェスティバル。100名前後の大学生が90×180センチのパネルに写真を展示するストリートギャラリー、インスタントカメラで2000枚の写真を撮影し、プレゼントしながら町内を巡るフォトパレードなどを実施。期間中には、第12回全国高等学校写真選手権(写真甲子園)や第21回東川賞受賞式なども行われる。
[会場]東川町文化ギャラリー、大雪山国立公園ほか
[お問い合わせ]東川町写真の町推進係 Tel. 0166-82-2111
●青森県青森市 7月31日~8月28日
夏のアートフェスティバル2005
家族で楽しめる展覧会やワークショップ、各種イベントを開催。今年は「森のアトリエーのんびり・のびのび・なつやすみ」をテーマに、美術家の谷川晃一と宮迫千鶴の展覧会やワークショップ、ゲストを招いたシンポジウムを実施。
[会場・お問い合わせ]国際芸術センター青森 Tel. 017-764-5200
●東京都 7月24日~8月9日
2005サマー・アート・スクール
さまざまな分野で活躍する著名アーティストを講師に招き、都内各所で7つのワークショップを実施。一人一人の異なる感性や創造性を発見し、人が創造的であることから広がる可能性を探究する。一般から障害をもつ人や教育関係者まで、年齢、経験の有無に関わらず参加できる。
[出演者]ヴォルフガング・シュタンゲ(ダンス)、庄崎隆志(人形劇&身体表現)、竹内敏晴(身体と言葉)、水と油(マイム)、ブルース・コール(音楽)、柿沼康二(書)、西村陽平(造形)
[会場]国立オリンピック記念青少年総合センターほか
[お問い合わせ]クリエイティブ・アート実行委員会 Tel. 03-3479-8535
●新潟県越後妻有地域(十日町市、津南町) 7月31日~8月9日
大地の芸術祭「越後妻有2005夏10days」─真夏の里山体験─
来年開催される越後妻有アートトリエンナーレ2006のプレイベント。会期中、日比野克彦や日本大学芸術学部の学生らが、延べ38回のワークショップを実施する予定。また、里山の中を思いっきり駆け回るスポーツ缶けり「里山かくれんぼ」、農業や縄文、今後の地域づくりなどをテーマにしたシンポジウム、向井山朋子のロビーコンサートも併せて開催予定。
[会場]越後妻有地域(十日町市、津南町)
[お問い合わせ]大地の芸術祭実行委員会事務局 Tel. 025-757-2637
topics
●気軽にクラシックを楽しめる仕掛けがいっぱい
フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2005
「9つのオーケストラ12人のマエストロ」
昨年7月のオープン以来、約14万人の来場者を集めているミューザ川崎シンフォニーホール。その開館1周年を記念して、音楽祭「フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2005」が開催されます。フランチャイズオーケストラである東京交響楽団をはじめ、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団など、首都圏の9つのオーケストラと12人のマエストロが一堂に会し、多彩なプログラムを展開するほか、ホールアドバイザーの松居直美(オルガン)、小川典子(ピアノ)、佐山雅弘(ジャズピアノ)らによるコンサートなど、17日間に23もの公演が繰り広げられます。
気軽にクラシック音楽を楽しんでもらいたいと、多くのプログラムは約70分に凝縮されており、それを昼、夕方、20時~という3つの時間帯で提供します。また「公開リハーサル+本番」という企画も。マエストロとオーケストラの間の緊張感あふれるやりとりを間近に見ることができる絶好の機会です。さらに小学生向けの企画として、ホールの舞台裏を公開する「シンフォニー探検隊」も実施(7月28日、8月3日の15時~)。オーケストラ公演は2,000円から、オルガン公演はワンコイン(500円)からというのも魅力です。
期間中は地元音楽大学の学生や卒業生、地域の若手音楽家たちによるミニコンサート(無料)も開かれます。彼らは運営スタッフとしても参加し、音楽祭を盛り上げます。
「クラシックに馴染みの薄かった方も気軽に立ち寄っていただける内容だと思います。“音楽のまち・かわさき”を推進している川崎市のフラッグシップとして、クラシック音楽の新しい聴き方・楽しみ方をお伝えできればと思います」(ミューザ川崎シンフォニーホール企画・制作 河村里子さん)
●川崎市 7月23日~8月7日
[会場・お問い合わせ]ミューザ川崎シンフォニーホール Tel. 044-520-0200
フェスティバル詳細は公式サイト参照 http://www.kawasaki-sym-hall.jp/
●神戸と新潟、二つの被災地へ「朝来の元気」を届ける
あさご芸術の森美術館
「ミュージアムリレーション・ハンカチ宅配便」
あさご芸術の森美術館は、多々良ダムの真下に位置し、10ヘクタールの芝生の野外展示スペースをもつアットホームな美術館です。旧朝来町出身者で文化勲章受章者の彫刻家淀井敏夫(1911~2005)の作品を主にコレクションし、屋内外に常設展示しているほか、1994年から全国公募で実施している彫刻コンクールの大賞・準大賞を野外庭園に展示しています。
周囲に広がる豊かな自然環境を活かし、毎年夏にはアートキャンプや野外コンサートなどを行うアートフェスティバルを開催していますが、今年はその事業のひとつとして美術家の藤原洋次郎さんと学生たちによる「ミュージアムリレーション・ハンカチ宅配便」が実施されます。これは、2年前にここでダムと美術館を11万枚のハンカチで覆うプロジェクト(写真)を行った藤原さんたちが、この4月に合併で新たに朝来市となった記念に“朝が来るまち”朝来の元気を神戸と新潟という、ふたつの被災地に届けようとまちと一緒に企画したものです。
プロジェクトはまず、朝来市内を中心にハンカチを集める作業から始まります。集まったハンカチに、子どもたちが被災地の人たちに向けたメッセージなどを描き、学生と市民ボランティアがそれらを繋ぎ合わせて、色とりどりのハンカチで約3キロにわたる「リレーションロード」をつくり上げます。このハンカチは、神戸市内の美術館と新潟県立近代美術館に送られ、神戸と新潟にメッセージロードがバトンタッチされます。ハンカチを集める人、送る人、メッセージを託す人、作品を設置する人、運ぶ人など、延べ500人が何らかのかたちで事業に参加する予定です。
「お金をかけずに、多くの人に参加していただけて、達成感も感じてもらえる。参加して『よかったね』と思っていただけるプロジェクトにしたいと感じています。そして、『朝が来ない夜はない』といいますが、被災地のみなさんに多くの『希望や夢』を持っていただけたらと思っています」(あさご芸術の森美術館副館長・水田文夫さん)
●兵庫県朝来市 8月2日~21日
[会場]あさご芸術の森美術館彫刻公園、市道多々良木幹線ほか
[お問い合わせ]あさご芸術の森美術館 Tel. 079-670-4111
●子どもたちと共に、平和な世界を求めて
「2005国際児童・青少年
演劇フェスティバルおきなわ キジムナーフェスタ」
子どもたちがのびのびとたくましく育つ環境づくりに力を入れてきた沖縄市が、世界の優れた舞台芸術の鑑賞やワークショップなどを通じ、豊かな感性や創造力を育てていく場として「2005国際児童・青少年演劇フェスティバル(愛称キジムナーフェスタ)」を開催します。これは1994年から2年間、沖縄県中部広域圏で開催された同タイトルの演劇祭を引き継ぐかたちで、戦後60年を迎える今年、沖縄市が開催することになったものです。ドイツのベルクスタッド・ハノーバー劇場やイギリスのCTCシアター、韓国のハクチョン劇場など世界12カ国から14団体を招聘するほか、国内からは3団体が参加し、市内の各公共施設で公演を行います。
また、公演以外にも、「戦後60年~アジアの友好と文化交流」を議題とした国際会議、シンポジウム「子どもたちのために、児童・青少年演劇は何ができるのか?」、ベジャールバレエ団(フランス)の元ソリスト、ドミニク・ジュヌヴォアによる子どもたちを対象にしたバレエ・ワークショップ、CTCシアター芸術監督ポール・ハーマンによるドラマワークショップなど、さまざまなプログラムが目白押しです。
「日本の子どもたちを取り巻く状況は決していいものとはいえません。安心できる居場所がどんどん少なくなっており、子どもが巻き込まれる事件も多発しています。家族の絆や地域の共同体意識が比較的強いといわれる沖縄でも決して例外ではありません。そうした中、文化芸術は人間が人間らしく生きていくために不可欠なものと考えます。演劇がもつ力で、国を超えた文化交流をすることで、子どもたちの心に多くのものが残ればと思います」(沖縄市文化観光課・今 郁義さん)。
沖縄の伝統である「イチャリバチョーデー」(一度会ったら人は皆兄弟)、「万国津梁」(海外交流によって万国の架け橋となる)という精神を、改めて発信するフェスティバルになるということです。
●7月23日~30日 沖縄県沖縄市
[会場]沖縄市民小劇場あしびなー、沖縄市民会館ほか沖縄市内公共施設
[お問い合わせ]キジムナーフェスタ実行委員会 Tel. 098-938-5545