●リージョナルシアター・シリーズが無事閉幕
3月2日から20日まで開催されたリージョナルシアター・シリーズが終了しました。劇団無限蒸気社(松山)、劇団人工子宮(名古屋)、トリコ・Aプロデュース(京都)、劇団千年王國(札幌)という全国からの4劇団の作品が上演されました。それぞれのポストパフォーマンストークは、客席からのさまざまな感想を今後の活動の参考にしようと真摯に耳を傾ける劇団の姿が印象的でした。
新設された公共ホールのプロデュース部門では、大阪市立芸術創造館が製作した『背くらべ』を上演。姉と弟が織りなす二人芝居で、舞台は、コート掛けと2段ベッドだけというシンプルな空間。倒れた父を思いながら子ども時代、思春期、そして現在の二人の気持ちが溢れていく濃密な時間が繰り広げられました。どんなところでも上演できることを目的に製作された作品だけあって、簡素な仕込みと舞台装置になっており、それでいて作品のクオリティは高いという、息の長い作品になる可能性を秘めた公演でした。
「リージョナルシアター・シリーズ」終了報告
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