10月18日、19日の2日間、地域創造会議室などを会場に、芸術文化による地域づくりの意義や役割に対する理解を深めていただくことを目的として、地方公共団体の文化振興担当部局の幹部職員を対象としてアートアプローチセミナーを開催しました。
今回は全国の地方公共団体や公共ホール職員など21名が参加され、全体コーディネーターの熊倉純子氏(東京藝術大学助教授)による基礎概論レクチャー「まちづくりと芸術文化」をはじめ、先進的な取り組みの紹介や課題の整理を行ったパネルディスカッション、身体を使ったコミュニケーションワークショップなど、盛りだくさんのプログラムとなりました(データ欄参照)。
ディスカッションでは、参加者から2日間の研修の成果を踏まえ、「ミュージアムとホールの評価の視点には異同があるのか?」「複数のNPOとの連携をどのように模索するのか?」などのテーマで活発な議論が展開されました。
この事業の概要は後日報告書にまとめる予定です。興味がおありの関係者の方々は担当までお問い合わせください。
●アートアプローチセミナー(文化振興担当部局幹部職員向け)プログラム概要
◎ゼミ1「まちづくりと芸術文化」
[講師]熊倉純子
◎ゼミ2「地域における芸術文化振興の戦略ヴィジョン─さまざまな取り組みの事例から」
[コーディネーター]吉本光宏(ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室室長)
[パネリスト]櫻井俊幸(小出郷文化会館館長)、野田邦弘(横浜市文化芸術都市創造事業本部課長)、藤田直義(高知県立美術館アートコーディネーター)
◎ゼミ3「コミュニケーションワークショップ」
[講師]吉田重幸(ストーリー・レーン制作/ワークショップコーディネーター)
◎ゼミ4「地域における企業メセナ活動─これからの官民の連携とは?」
[スピーカー]若林朋子(企業メセナ協議会プログラムオフィサー)
[コーディネーター]熊倉純子
◎ゼミ5「『評価』を考える─静岡県立美術館の事例から」
[スピーカー]岩瀬智久(静岡総合研究機構主任研究員)
[コメンテーター]片山正夫(セゾン文化財団常務理事)
◎ゼミ6「総括」
●アートアプローチセミナーに関する問い合わせ
芸術環境部 福井・大崎 Tel. 03-5573-4068