一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

 

 関東

横浜市
神奈川区民文化センター「かなっくホール」
〒221-0044 横浜市神奈川区東神奈川1-10-1
Tel. 045-440-121

 

◎2004年7月16日オープン

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東神奈川の再開発の一環で、横浜市内で6番目の区民文化センターとして開館。600席のホールは収納可能な音響反射板と、可動式のプロセニアムの設備を整えるなど、区民の声を反映させた多目的な利用が可能。また、区内に絵画サークルが多いことから、ギャラリーを2つ設置。今後は区民参加型の事業に力を入れ、出演者だけではなく、裏方も公募してのミュージカルを制作する予定。テーマは地元に伝わる「浦島伝説」で、地域色を打ち出していく。今年の10月にオーディションを開催し、来年7月に、開館1周年記念事業として公演を目指す。

[オープニング事業]開館記念式典、オープニングシリーズ(「安田祥子 歌のおくりもの」)ほか
[施設概要]ホール(600席)、ギャラリー2室、音楽ルーム、練習室2室ほか
[設置者]横浜市
[管理者](財)横浜市芸術文化振興財団
[設計者](株)山下設計

 

 

●紆余曲折を経て信州の芸術拠点が船出~まつもと市民芸術館

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 アルプスの山並みと城で有名な松本市に、旧松本市民会館を建て替える形で建設された「まつもと市民芸術館」。規模や建設の経緯などをめぐり市民のさまざまな声が寄せられる中、オペラ公演が可能な主ホールをもった本格的な市民芸術館が8月29日にグランドオープンした。

設計したのは、長岡リリックホールや仙台メディアテークも手がけた伊東豊雄氏。ヴァイオリン型の館は緩やかな曲線の壁で囲まれ、ランダムにガラスが埋め込まれた壁面からロビーに外光が差し込む特徴的な空間になっている。シアターパークと名付けたロビーや屋上庭園への出入りは自由。基本的に年中無休で午後10時までオープンしている。

 主ホールは4面舞台、4層のバルコニー席を備える最大1800人収容の馬蹄形ホール。多彩な舞台芸術に対応できるよう、客席の天井を昇降させてホール容積を変えたり、奥舞台にロールバック式客席を備えて舞台上を中ホールとして使用できる仕掛けにするなど、フレキシビリティのある空間を追求している。また、小ホールは客席数288席で、舞台と客席との一体感が感じられるワンボックス型。

 運営にあたっては、芸術監督兼館長に幅広い人脈をもつ演出家の串田和美氏、支配人に民間からプロデューサーの渡辺弘氏を招き、市民団体の公演場所として貸し出すだけでなく、サイトウキネンフェスティバル松本と連動するほか、松本発のオリジナル作品のプロデュースを目指す。

 「小ホールのこけら落しは館長の演出・出演による『スカパン』でしたが、こういうプロデュース事業を年1、2本はやりたい。将来は、そこに地元劇団や市民の方々を巻き込んでいければ。そのためには、地元の俳優を育成するまつもとアクターズトレーニングスクールや、プロの俳優などが地方に滞在するシアターキャンプ、信州大学のまつもとオープンカレッジなど、ワークショップを重ねて土壌をつくることが必要だと思っています」(渡辺支配人)

来春には、プロデュース公演第2弾として、ワークショプで立ち上げた音楽劇『コーカサスの白墨の輪』を発表し、東京、北海道、宮城でも公演を行なう。「松本発の作品を他の地域でもやりたいし、他の地域でプロデュースした作品も受け入れ、連携を強めていきたい。いずれは地方の劇団を集めて、演劇フェスティバルなんかもやりたいですね」。

 地方発の芸術文化を創造する新しい拠点がまたひとつ、松本に誕生した。

 

まつもと市民芸術館
[オープン日]2004年8月29日
[所在地]〒390-0815 長野県松本市深志3-10-1
[施設概要]主ホール(1800席)、小ホール(288席)、スタジオ2室、会議室ほか
[設置者]長野県松本市
[管理者](財)松本市教育文化振興財団
[設計者]伊東豊雄建築設計事務所
[オープニング事業]2004サイトウ・キネン・フェスティバル松本・小沢征爾指揮オペラ『ヴォツェック』(主ホール)、串田和美演出・出演『スカパン』(小ホール)

 

情報協力のお願い

地域創造では、地域の芸術環境づくりを積極的に推進するアーツセンター(ホール、美術館などの施設のほか、ソフトの運営主体も含みます)の情報を収集していきます。特に、新規の計画やオープンなどのトピックスについては、この情報欄で掲載していく予定です。このページに掲載を希望する情報がありましたら、下記の項目を明記の上、情報担当までご連絡ください。
[項目]
(1)設置者名
(2)住所、Tel・Fax番号、担当者名
(3)アーツセンターの名称
(4)設計者名
(5)設置の規模、概要
(6)運営者の概要
(7)運営方針
(8)オープン情報や今後の自主事業
このほかに、建築資料や写真などがあればお送りください。

 

情報提供先
情報担当 大崎・阿部
Tel. 03-5573-4076 Fax. 03-5573-4060

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