地域創造が埼玉県芸術文化振興財団との共催により実施している「ステージクラフト~舞台技術ワークショップ」が、8月30日から9月2日の4日間、彩の国さいたま芸術劇場(以下、さいたま芸術劇場)で開催され、全国から集まった29名が舞台技術の基礎を学びました。今回の研修の題材は、『ハロー、グッバイ』(演出:竹内銃一郎)。公共ホール演劇製作ネットワーク事業として、さいたま芸術劇場をはじめ全国8カ所の公立ホールが共同製作した作品です。
研修は、前日までこの作品の公演が行われていた大ホールを主会場に、竹内氏をはじめとする演出、美術、衣裳の講師3名に加え、さいたま芸術劇場の音響・照明・美術プランナーや技術スタッフが指導者(インストラクター)となって行われました。受講者は、演出家やプランナーから作品づくりについての解説を受けた後、音響、照明機器の操作や平台の組み立てなどの仕込み作業を体験、最終日には、『ハロー、グッバイ』の出演者も参加し、本番さながらのオペレーション実習に取り組みました。
今回は、過去の受講者からの意見を反映し、舞台・音響・照明班に分かれたジャンル別研修から、全てのジャンルを一通り体験できるプログラムに変更しました。そのため、インストラクターの方々には、限られた時間の中、一層の効率的な研修運営にご尽力いただきました。
「作品をつくる心(意気込み)を理解していただけたら嬉しい」というインストラクターに対し、受講者からは「舞台をつくる熱い気持ちが伝わってきた」というコメントに加え、「安全管理の重要性を再認識した」「事業担当なので技術のことはほとんど知らなかったが、今回の実習でその一端を知ることができた。今後は技術スタッフの気持ちも理解して、今まで以上に利用者に満足してもらえるよう努力していきたい」などの感想が出されました。
●ステージクラフトに関する問い合わせ
地域創造芸術環境部 富士原・小島 Tel. 03-5573-4064