1月18日からすみだトリフォニーホールを会場に開催された「地方都市オーケストラ・フェスティバル2004」が3月14日閉幕しました。
このフェスティバルは、地域創造・墨田区文化振興財団・参加オーケストラ等からなる実行委員会が地域を拠点に活躍するオーケストラを首都圏において紹介し、地域の音楽文化環境の一層の活性化を図ることを目的に98年から実施しているものです。これまでに14団体(延べ38団体)が参加し、来場者は約4万人に上っています。
今回は、群馬交響楽団の活躍がNHKの番組「プロジェクトX」で取り上げられたことや、セントラル愛知交響楽団が初参加(東京初公演)したことなどが話題となり、大勢の皆様にご来場いただきました。なかでも、83年にナゴヤシティ管弦楽団として設立され、昨年、楽団創立20周年を迎えたセントラル愛知交響楽団の「カルメン情話」は、オーケストラと文楽のコラボレーションという斬新な企画で注目を集めました。指揮者の松尾葉子氏がビゼーの『カルメン』と近松が同時代だったことから発案したもので、セリフを義太夫節に変えてオペラ歌手が人形振りをするという実験的なものでした。来年は参加団体が3巡目を迎える節目の年であり、10周年を目前に控えていることから、地方都市オーケストラに関するシンポジウムの開催も予定しています。
[参加予定団体]札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、山形交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団(特別参加)、大阪シンフォニカー交響楽団(特別参加)
「地方都市オーケストラ・フェスティバル2004」閉幕
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