「芸術見本市2003東京」の地域創造関連事業の詳細が決まりましたので、お知らせします。まず、地域創造と全国公立文化施設協会との主催によるシンポジウムは「公共ホールとアートNPOとの連携について考える」をテーマに行います。芸術文化振興の新たな担い手として注目されているアートNPO。地域の芸術文化振興の核である公共ホールにとっても、その連携は今後ますます重要になってきます。そこで本シンポジウムでは、各地で連携を模索している公共ホール関係者やアートNPO関係者をパネリストに迎え、両者が連携していく上での課題について話し合います。地方自治法の改正を受けて、今後、アートNPOが公共ホールの管理主体となる可能性も出てきたことを受けて、この問題についても取り上げます。
また、今回の見本市では国際交流基金との共同企画によるセミナーを2本開催します。国際交流基金が招へいする中・東欧および英語圏などの舞台芸術関係者と国内公共ホール関係者をパネリストに迎え、「劇場による人材育成」「劇場間ネットワークによる事業展開」をテーマに、事例の紹介や各国の抱える課題等について議論を深めていく予定です。このほか、地域創造では、地域を拠点に活躍する劇団を紹介するリージョナルシアター・シリーズ（2月16日からスタート）のプレイベントとして、スペシャルトーク「リージョナルシアター・シリーズ5周年」を開催します。これまでのシリーズの歩みとその波及効果のほか、5周年特別企画公演の狙いと見どころについて紹介します。
芸術見本市企画による公共ホール向けのセミナーやランチミーティング、国内外の舞台芸術関係団体によるブースの出展など、その他の企画も目白押し。また、見本市提携事業として、文化庁主催による舞台芸術作品のダイジェストバージョンの紹介（「インターナショナル・ショーケース」）も行われます。ますます熱くなる芸術見本市にぜひご期待ください。
●「芸術見本市2003東京」地域創造関連事業
◎地域創造・全国公立文化施設協会主催シンポジウム「公共ホールとアートNPOとの連携について考える」（仮）
［日時］12月9日（火） 10：00～11：45
［会場］メトロポリタンホテル「桜の間」
［コーディネーター］吉本光宏氏（ニッセイ基礎研究所主任研究員）
［パネリスト］乾正一氏（大阪都市協会文化事業部次長）、岸田美枝子氏（NPO法人福井・芸術文化フォーラム副理事長（事業部長））、橋本博幸氏（熊本県立劇場事務局長）
◎地域創造・国際交流基金主催セミナー
(1) 「劇場による人材育成」（仮）
［日時］12月10日（水） 10：00～11：45
［会場］東京芸術劇場中会議室
(2) 「劇場間ネットワークによる事業展開」（仮）
［日時］12月11日（木） 10：00～11：45
［会場］東京芸術劇場中会議室
◎地域創造主催セミナー
リージョナルシアター・シリーズプレイベント「リージョナルシアター・シリーズ5周年」
［日時］12月10日 14：30～15：30
［会場］東京芸術劇場中会議室
［パネリスト］鈴江俊郎（劇団八時半）、はせひろいち（劇団ジャブジャブサーキット）、泊篤志（飛ぶ劇場）
◎地域創造主催事業に関する問い合わせ
地域創造芸術環境部 福井・横山 Tel. 03-5573-4068
◎芸術見本市に関する問い合わせ
芸術見本市事務局 Tel. 03-5960-9055
※参加いただくにはビジターPASS（12月9日～11日の3日間有効／前売3,000円・当日3,500円）が必要です。本券で文化庁主催「インターナショナル・ショーケース」もご覧になれます