地域創造と複数の公共ホールが共同で演劇作品を製作する「平成15年度公共ホール演劇製作ネットワーク事業」の公演概要が決まりました。今回は全国から8団体の参加により、ヨーロッパ現代演劇の最前線をリードし、今最も注目されているノルウェーの劇作家ヨン・フォッセの代表作『だれか、来る』を取り上げ、来年1月16日から2月18日まで全国8カ所で13ステージを上演します(詳細データ欄参照)。
「21世紀のベケット」と賞賛されるヨン・フォッセの作品は寡黙で静謐でありながら人間存在のあり方を強く示唆し、ノルウェー本国はもちろんのこと、ドイツ、フランスをはじめヨーロッパの各国で上演され、絶賛されています。
作品は「二人だけの世界を求め、世間から逃れてきた男と女が、常に“だれか、来る”ことの不安に怯えている。そこに若い男が現れ…」という三人芝居で、これが日本初演となります。演出を手がけるのは、日本屈指の演出家で国際的にも高い評価を受けている太田省吾。出演は実力派の品川徹、演技派女優の荻野目慶子、そして青年座の若手ホープの綱島郷太郎です。
●公共ホール演劇製作ネットワーク事業『だれか、来る』公演概要
◎スタッフ
[作]ヨン・フォッセ
[翻訳]河合純枝
[演出・美術]太田省吾
[照明]岩村原太
[音響]市来邦比古
[衣裳]堂本教子
[演出助手]阿部初美
[美術コーディネイト]新谷優子
[舞台監督]遠藤良光
[宣伝美術]井原靖章
[制作](財)宮崎県立芸術劇場/実広健士、花光潤子
◎会場/日程
○世田谷パブリックシアター/(東京)2004年1月16日~18日
○びわ湖ホール(滋賀)/1月24日・25日
○宮崎県立芸術劇場(宮崎)/1月31日・2月1日
○そぴあしんぐう(福岡)/2月4日
○北九州芸術劇場(北九州)/2月7日・8日
○富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉)/2月11日
○つくばカピオホール(茨城)/2月14日
○沖縄市民小劇場あしびなー(沖縄)/2月18日
◎問い合わせ
地域創造芸術環境部 永田・小島 Tel. 03-5573-4066