一般社団法人 地域創造

講座・シンポジウム・募集等

募集

 

(財)札幌市芸術文化財団職員募集

 

札幌芸術の森、札幌コンサートホールkitara、札幌市教育文化会館等の管理運営業務に従事する職員を若干名募集。

[採用]平成16年4月1日
[資格]1968年4月2日以降の生まれで大学・短大・高専卒または卒業見込の方
[応募締切]9月21日
[問い合わせ]札幌市芸術文化財団職員採用係 Tel. 011-592-5111

※募集案内・応募書類はHP参照 http://www.artpark.or.jp

 

「ホールボランティア会議」参加者募集

 

ホールと市民・ボランティアのよりよい関係づくりについて考える企画。基調講演やパネルディスカッション、分科座談会などを通して、ホールボランティアに関する認識を深め、今後のあり方を検証する。

[日時]11月29日
[会場]長良川国際会議場(岐阜市)
[講師]中川幾郎(帝塚山大学法政策学部教授)、大久保邦子(Vnet社会教育施設ボランティア交流会事務局長)、柴田英杞(演劇プロデューサー・文化政策研究者)、岸田美枝子(NPO法人福井芸術・文化フォーラム理事長)、櫻井俊幸(小出郷文化会館館長)、山本萌(舞踏家・演出家・金沢市民芸術村ディレクター)
[問い合わせ]長良川国際会議場・山田 Tel. 058-296-1200
http://www.g-ncc.jp

 

第20回名古屋文化振興賞 創作作品募集

 

作曲(室内楽)、戯曲および評論の3部門について作品を広く募集。国籍、居住地、年齢は問わない。優秀作を表彰するとともに、入選作品については、翌年度以降の上演や作品集への収録が行われる。

[選考委員]作曲:池辺晋一郎(東京音楽大学教授)、外山雄三(NHK交響楽団正指揮者)、三善晃(東京文化会館館長・作曲家)/戯曲:酒井洋子(翻訳家・演出家)、はせひろいち(劇作家・演出家)、ふじたあさや(演出家・劇作家)/評論:清水良典(文芸評論家)、中原佑介(美術評論家)、森卓也(映画評論家)
[応募期間]11月7日~28日
[問い合わせ]名古屋市文化振興財団 Tel. 052-219-2502

 

「とよた美術展 '04」作品募集

 

平面・立体の2部門で作品を募集。18歳以上の国内在住者であれば、国籍を問わず応募できる。入選作品は、来年2月10日から3月7日まで豊田市美術館で展示される。

[審査員]陰里鐵郎(女子美術大学教授)、建畠哲(多摩美術大学教授、中村英樹(名古屋造形芸術大学教授)、草薙奈津子(美術評論家)、寺光彦(豊田市美術館長)
[応募期間]12月1日~2004年1月7日
[問い合わせ]豊田市教育委員会 Tel. 0565-34-8501

 

第1回現代美術コンクール「出会い系サイトとしての美術:
森村泰昌とともに鍛える、あなたの表現」出品者募集

 

現代美術界で活躍するアーティストを審査員に迎え、その単独審査によって新しい才能を発掘するコンクール。今回の審査員は、名画や女優に扮した作品で国際的に活躍している森村泰昌。入賞作家は、審査員と直接対話するのではなく、メールのやり取りを通じて、自らの考え方や表現を鍛え、その成果を展覧会で発表する。

[応募資格]国内在住で、携帯電話以外のメールアドレスをもっている者
[作品規定]出品作品や過去の作品写真、テキストなどにより構成したA4サイズのポートフォリオ
[募集期間]9月1日~22日
[展覧会会期/会場]2004年1月5日~23日/大阪府立現代美術センター
[問い合わせ]大阪府立現代美術センター「第1回現代美術コンクール」係 Tel. 06-4790-8520

 

(財)鳥取県文化振興財団舞台芸術職員募集

 

鳥取県文化振興財団が鳥取県から管理等を受託している施設において、舞台技術を担当するとともに、県民に対する技術面でのサポート、財団主催事業等企画・舞台監督等に従事する職員を1名程度募集。

[採用時期]2004年4月1日
[応募締切]9月30日
[問い合わせ]鳥取県文化振興財団 Tel. 0857-21-8700
http://www.torikenmin.jp/

 

topics

 

●越後妻有アートトリエンナーレ(今月のレポート参照)よりPart 1
「信濃川はかつて現在より25メートル高い位置を流れていた
─天空に浮かぶ信濃の航跡」(中里村)~磯辺行久

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信濃川沿いの地形や地質の変遷を調査するワークショップを行い、河川の変化を実際の場所にマーキングするプロジェクト。2000年の第1回目では、かつて川が流れていたところに旗を立てて昔の流域を再現。今回は高さ25メートル、幅100メートルの足場を組み、水面の位置を再現した。前回からこのプロジェクトをサポートしているのが、本職は測量技師という南雲昇さんだ。

「僕の家の田んぼがかつて信濃川の流れていたところにあったため、その地権者を集めた説明会で初めて磯辺さんと出会った。基盤整備のときに調査した図面があったので、役所の許可がでれば磯辺さんの考えていることは実現できるよと。それで、マーキングを手伝うことになった。

今回の構想は1回目が終わった直後に聞かされた。教育委員会で遺跡発掘に関わっていた人と地層関係に詳しい長岡市大手高校の先生に協力してもらって、2001年には自分たちだけでワークショップをやった。磯辺さんは、この地域の地層や歴史を学ぶワークショップを子どもたちとやりたかったようだが、時間的に難しくて。この6月にやっと小学6年生を対象にしたワークショップが実現した。

こういうプロジェクトに関わって思うのは、今まで何気なく感じていた地域の問題点がはっきり見えてくるということ。例えば、大地の芸術祭についてのスタンスも6市町村で全く違う。だからこそ役所に頼るより自分たちでやれることをやるのが重要だと思えるようになる。合併するにしても、そこに住んでいる地域住民が変わるわけじゃないし、最終的に力を発揮するのは、地域住民が一緒に協働作業をやれる体制がどれだけつくれるかということだと思う。

この芸術祭を通じて、地域の中にいくつも小さなグループが生まれた。この小さなグループが他のグループに声をかけ、お互いに手を出しあうことが幸せになれるコツだと思う。どんなことでも自分のところの仕事でやると義務になるが、ボランティアだと場所も選べるなど、自分の意志で選択できる。だから面白いんだ」

 

●越後妻有アートトリエンナーレ(今月のレポート参照)よりPart 2

「かささぎたちの家」(津南町上野集落)
~キム・クーハン(金九漢)

アーティストと集落の人たちが協働してつくったポケットパークのひとつ。韓国から運んだ土を使い、公園の真ん中に津南の景色を象嵌技法で描き込んだ桃源郷を彷彿とさせる「陶の家」を成形。アーティストとスタッフは半年以上、上野集落に滞在し、村の人たちとのさまざまな交流が行われた。

「村の真ん中に公園が欲しかったが、予算がない。それで補助事業を探しているときに大地の芸術祭のポケットパーク事業について知り、応募した。アーティストからプランを公募したら、150以上も集まった。でも、どのプランも上野集落には合わないということになり、韓国のキムさんを紹介された。キムさんが初めてここに来たのが2002年の2月。集落をあげて歓迎会をした。日本語が話せて、絵や彫刻だけじゃなく、歌も上手い才人。『世界一の焼きものをつくる』と熱心に話してくれて、『雪で潰れるんじゃないか』って心配したら、『コンクリートより硬いよ』って。酒を飲みながらいろんな話ができてすっかり打ち解けた。

韓国の長雨で土の準備が遅れたり、港に着いたら税関で止められたり、持ってきたヒーターは電圧が違って使えないし、いろいろあったねえ(笑)。本当は去年の11月に1回目の火入れをする予定が12月まで延びて。雪で窯の上にかけたテントが潰れないように正月もヒーターを付けっぱなしで番をした。

これをやったお陰で、あまり家から出ない年寄りから子どもまで、集落の人がみんな出て来て交流するようになった。今度、バーベキューをやろうとか、今でもそれは続いている。大変だったが、ひとつの財産になったと思う」(津端真一さん)

 

●越後妻有アートトリエンナーレ(今月のレポート参照)よりPart 3

『越後妻有版・真実のリア王』(まつだい雪国農耕文化村センター)
~クリスティアン・バスティアンス+ナン・フーバー

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まつだい雪国農耕文化村センターのイベント空間、ピロティのこけら落とし。オランダのアーティストが妻有に長期滞在して古老10名にインタビューを行い、リア王と古老の物語を重ねて構成。方言豊かなインタビューテープが流れる中、10人の古老たちは、10体の布のオブジェとともにテーブルを囲んで普段通りに食事を続ける……。

3月20日から4カ月間、一軒家でアーティストと同居しながら、このプロジェクトを支えたのが、こへび隊の町本和加奈さん(大学生)。

「海外アーティストのサポートをすれば英語の勉強にもなると思って参加した。『リア王』は地元のおじいちゃんたちと交流するのもいいかなと思って引き受けた。4月から6月末まで1人4~5回インタビューを行い、テープ起こしをして、翻訳して、それからアーティストの指示でテープを編集するというとても大変な作業だった。もともとオランダでつくる予定だった衣装のオブジェも、話の内容を反映しながら細かく直したいというアーティストの希望で、最後は服飾専門学校の人に協力してもらい、3カ月近く6人が常駐してつくった。

自分のおじいちゃん、おばあちゃんは遠くに住んでいるから、年をとるというイメージがもてなかった。でも、今回、出演したお年寄りが90歳でスキーをしているとか聞いて、年を取るのが怖くなくなってきた。ここのお年寄りたちは農業で土地と結びつきの強い生活をしてきたから、今のように充実した暮らしができる。でも、自分が東京で年を取ったらどうなるだろう。東京にあるものと、ないものがわかったような気がした」

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