一般社団法人 地域創造

ステージラボ・マスターコーススタート

 6月24日、25日の前期研修を皮切りに、今年度の「ステージラボ・マスターコース」が始まりました。本研修は、ステージラボ修了者を対象とした上位研修として昨年度にスタート。特定のテーマについて、調査を踏まえて実際の事業の企画立案を目指すというもので、今年は2コース計13人が参加しました。

 企画コースIのテーマは、「学校の中の“演劇”と公共ホールの可能性」。アドバイザーに、世田谷パブリックシアター(以下PT)の学芸課で、さまざまな演劇のワークショップやアウトリーチを手がけてきた松井憲太郎氏を迎え、子どもたちの成長の過程で演劇が果たし得る可能性や、学校と公共ホールが連携して提供できるプログラムを探ります。前期研修では、講師の世田谷PT事業担当者やワークショップディレクターの柏木陽氏(NPO法人演劇百貨店代表)が、これまでの実績や学校との関係づくりにおける苦労話などを報告し、学校と演劇をめぐる現場のさまざまな課題について、活発な議論が交わされました。

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 企画コースIIのテーマは、「コンサートの企画を市民参加で行うには?」。アドバイザーに児玉真氏(NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークディレクター)を迎え、市民が舞台に立つ“市民参加”ではなく、企画そのものを市民がつくり上げる“市民参画”コンサートのノウハウと可能性について検討していきます。前期研修では、ゲスト・アーティストの小林美恵氏(ヴァイオリン)が、実際に演奏と朗読のショートプログラムを披露。さらに企画について小林氏の考えをインタビューした上で、参加者が「仮想市民」となり、市民参画型のコンサートの企画の可能性について検討しました。

 両コースとも、秋~冬にかけて2回程度の調査・企画会議を行い、企画を練り上げた上で、来年1月のプレゼンに臨みます。プレゼンの成果については、改めて誌面でご報告するほか、報告書にまとめて配布する予定です。

●ステージラボ・マスターコースに関する問い合わせ

 地域創造芸術環境部 宮地・鈴木
 Tel.03-5573-4065

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