地域創造では、全国市町村国際文化研修所と共催で、市区町村長や幹部職員を対象にした特別セミナーを実施しています。その一環として、5月16日に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで「アートアプローチセミナー」を開催しました。
最初に、平田オリザ氏(劇作家、演出家、桜美林大学助教授、劇団青年団主宰)が「対話の時代にむけて」と題して講演。多様化した価値観をまとめて一つの共同体をつくるための「対話」の必要性について、劇作家としての経験を交えてお話しいただきました。さらに、これからの地方自治体にとって、住民の人的ネットワークの形成が重要となること、その手段として文化芸術政策や公共ホールを積極的に活用するべきだというお話がありました。
次に、楠瀬寿賀子氏(津田ホールプロデューサー、びわ湖ホール音楽プロデューサー)、大森潤子氏(ヴァイオリン)、長谷部一郎氏(チェロ)、山口博明氏(ピアノ)には「地域を動かす音楽の力~各地の公立ホールの取組みから」と題して、レクチャー&ミニコンサートを行っていただきました。楠瀬氏による「公共ホール音楽活性化事業」についてのレクチャーの後、12・13年度登録アーティストの大森氏、長谷部氏が、事業の中で特に印象に残ったエピソードを披露。アーティストの皆さんによるミニコンサートという臨場感あふれる締めくくりとなりました。
●アートアプローチセミナーに関する問い合わせ
地域創造芸術環境部 横山秀行
Tel. 03-5573-4067