一般社団法人 地域創造

夏休み子ども企画カレンダー

音楽・演劇・映像

●栃木県宇都宮市 8月23日

 

音楽でたどる夏休み世界旅行

 

一度は耳にしたことがある名曲と楽しいお話で世界旅行をする、東京交響楽団のクラシックコンサート。指揮に飯森範親、ヴァイオリンとお話に千住真理子を迎え、シベリウス『フィンランディア』、サラサーテ『ツィゴイネルワイゼン』ほかを演奏。
[会場]栃木県総合文化センターメインホール
[お問い合わせ]とちぎ生涯学習文化財団 Tel. 028-643-1010

●埼玉県八潮市 8月24日

 

パフォーマンス☆天国U(アンダー)-20

 

子どもたちが得意なものをホールで披露し合うイベント。ダンスや楽器演奏、朗読、漫才など特にジャンルは問わない。このほか、8月1日にはホールのバックヤード施設および館内見学を内容とした「夏休み ホール探検!」も行われる。
[会場]八潮市民文化会館(八潮メセナ)
[お問い合わせ]やしお生涯学習まちづくり財団 Tel. 048-998-2500

●東京都府中市 7月30日

 

見てびっくり!弾いてもびっくり!「パイプオルガン大冒険!」

 

ウィーンホールにある高さ10メートルのパイプオルガンを近くから見たり、実際に弾いたりできる特別企画。当日は、同ホールの乳幼児向けプロムナードコンサートなどで演奏しているオルガニスト・米山裕子が、ナビゲーターとなって、パイプオルガンの音の出るしくみなどを模型を用いてわかりやすく解説する。
[会場]府中の森芸術劇場ウィーンホール
[お問い合わせ]府中文化振興財団 Tel. 042-335-6210

●東京都渋谷区 7月19日~8月10日

 

第31回夏休み児童・青少年演劇フェスティバル

 

夏休み恒例の子ども向け演劇フェスティバル。人形劇やミュージカル、演劇など、同時に開催される「アジア児童青少年演劇祭 東京2003」も含め、20劇団が公演。会期中、「片手使い人形の可能性を遊ぶ」「ミュージカル入門」「和太鼓にふれよう親子でドン」「はじめてのジャズダンス」「ドラマティーチャー養成講座」などワークショップも実施される。
[会場]東京都児童会館
[お問い合わせ]日本児童・青少年演劇劇団協同組合 Tel. 03-5269-2036

●東京都渋谷区 7月24日~30日

 

子どもと舞台芸術─出会いのフォーラム2003

 

子どもたちが優れた舞台芸術に出合うために、公立文化施設や文化団体の担当者、芸術団体等が情報交換し、交流を深めあう企画。セミナーや各種シンポジウムのほか、子どもたちがアーティストと一緒にさまざまな体験をする「子どもの体験ひろば」や、いろいろな舞台公演のハイライトを15分程度で楽しめる「ショートショーケース」など、充実したプログラム。
[会場]国際オリンピック記念青少年総合センター
[お問い合わせ]出会いのフォーラム実行委員会 Tel. 03-5353-6606

●東京都渋谷区 8月2日~10日

 

第11回キンダー・フィルム・フェスティバル

 

日本で唯一の国際子ども映画祭。世界各国の良質の映画な提供を目的とするこの映画祭では、公募によって選ばれた「こども審査員」が期間中にすべてのエントリー作品を鑑賞し、最終日に討論によりグランプリを決定。また、同じく公募により選ばれた子どもたちが「ジュニア・ジャーナリスト」として、映画祭の様子を取材するなど、多くの子どもたちが運営に参加する企画となっている。このほか、声楽やアニメーションのワークショップなども実施される。
[会場]青山こどもの城ほか
[お問い合わせ]キンダー・フィルム・フェスティバル実行委員会 Tel. 03-3327-8670

●横浜市 7月29日

 

夏休み夢舞台

 

子どもたちに能・狂言の舞台を鑑賞する機会を提供する公演。現代を代表する能楽師、狂言師が顔を揃える。能は、初めての人にもわかりやすく、劇的で動きがある『船弁慶』を、狂言は、賑やかで謡と舞のリズムが楽しめる『呼声』を上演。公演前日には、人間国宝の亀井忠雄氏を講師に迎え、実際に笛や鼓などの楽器や能面に触れる「こども能楽体験教室」が開催されるほか、8月18日~20日には、狂言方大蔵流の山本東次郎ほかを講師に迎え、足の運びや扇の使い方などを体験する「こども狂言ワークショップ~入門編~」も開催。
[会場・お問い合わせ]横浜能楽堂 Tel. 045-263-3050

●横浜市 8月28日(決戦大会)

 

ヨコハマ・ハイスクール・ミュージックフェスティバル2003

 

高校生の全国音楽フェスティバル。今回が5回目。企画から会場運営まで多くの高校生が携わっている。7月26日、27日に横浜関内ホールで開催される予選大会を通過したグループのほか、今年3月に京都で開催された「京都LIVE KIDS」で高校生部門グランプリを獲得したグループが昨年に引き続き決戦大会に挑む。
[会場]横浜アリーナ
[お問い合わせ]ヨコハマ・ハイスクール・ミュージックフェスティバル運営事務局 Tel. 045-260-3581

●横浜市 7月21日

 

柳家花緑の夏休みスペシャルらくご会~親子で楽しむ寄席の世界~

 

落語をはじめ、色物と呼ばれるさまざまな芸を堪能できる「寄席」を気軽に楽しんでもらうための親子向け入門講座。若手落語家柳家花緑による解説付きの落語のほか、江戸家まねき猫の動物ものまね芸、マサヒロ水野のジャグリング(西洋風複雑お手玉)などが披露される。
[会場・お問い合わせ]横浜市旭区民文化センター Tel. 045-364-3810

●横浜市 8月19日~23日

 

夏休みオルガンわくわく大作戦

 

オルガンをメインとした夏休み企画。普段開催しているオルガンコンサートでは入場を制限されている3歳未満児とその親にも安心して楽しんでもらえる「こどもオルガン・1ドルコンサート」や、パイプ2本とキー2つで構成されている小さなオルガン「カッコー・オルガン」づくりのワークショップなどを開催。
[会場・お問い合わせ]横浜みなとみらいホール Tel. 045-682-2020

●横浜市 7月5日~8月3日(土日を中心に15日間)

 

コドモのイズミ2003

 

小学生のための演劇ワークショップ。11回目の今年は、これまでも上演したことのある宮澤賢治の童話『注文の多い料理店』をモチーフにした脚本家・神野純市のオリジナル作品『不思議の森で食べちゃうぞ』を上演。歌あり踊りありの内容で、講師は俳優で舞台美術家でもある内田聡明が務める。最終日に発表公演が行われる。
[会場・お問い合わせ]横浜市泉区民文化センター Tel. 045-805-4000

●岐阜市 7月25日、30日、8月8日

 

能楽体験教室~日本の伝統文化に挑戦してみよう~

 

夏休み期間中の小中学生を対象にした能楽ワークショップ。地元の能楽関係者の指導のもと、鼓、舞、狂言の各パートごとに基礎から学び、普段接する機会の少ない能楽の魅力にふれる。最終日には発表会を開催。
[会場・お問い合わせ]岐阜市文化センター Tel. 058-262-8111

●静岡県大東町 7月26日、8月19日~24日

 

夏休みこどもワークショップ シオーネ・キッズ劇場

 

子どもたちの手でオリジナルの芝居をつくり上げていくワークショップ。ストーリーもセリフも配役も決まっていない状態からスタートし、演出家、造形作家とワークショップを積み重ねながら子どもたち自らが創作をしていく。最終日には、ワークショップの経過説明および舞台発表が行われる。総合演出は、演出家の山本健翔、美術・衣裳は、造形作家の金井ひろみ。
[会場・お問い合わせ]大東町文化会館 Tel. 0537-72-1234

●静岡県静岡市 8月21日~24日

 

こどもわくわくワークショップまつり~アートで楽しむ4日間~

 

狂言、糸あやつり人形などの伝統芸能やジャズ、アートアニメーションなどさまざまなジャンルのワークショップ。狂言では、和泉流狂言師の高澤祐介、三宅右矩の指導により、簡単な「しぐさ」を体験。アートアニメーションでは、クレイアニメ作家・田村香織を講師に迎え、小物や玩具など身の回りにあるものを撮影してオリジナルアニメをつくる。静岡交響楽団の指導で金管楽器と打楽器の演奏体験も。
[会場]グランシップ
[お問い合わせ]静岡県文化財団 Tel. 054-203-5714

●滋賀県大津市 7月26日、27日

 

わくわく☆ドキドキ★劇場探検ツアー

 

芝居を鑑賞している子どもたちが舞台上で繰り広げられる物語に巻き込まれる形で舞台やホールの裏側を見学する夏休みの恒例企画。宮澤賢治の『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』をもとに地元大津市出身の劇作家・北村想が脚本を担当。参加者は、行く先々でいろいろなオバケに出会いながら、フゥフィーボー博士を探す。演出は栗東市在住の宮沢十馬。
[会場・お問い合わせ]滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール Tel. 077-523-7150

●京都市 8月9日

 

夏休み特別企画 自由研究 パイプオルガンものしり博士

 

小学生のためのパイプオルガン入門講座。音が出る仕組みやパイプオルガンの曲について学ぶとともに演奏を鑑賞し、実際にパイプオルガンにも触れてみる。解説と演奏は、オルガニストの高橋聖子。
[会場]京都コンサートホール
[お問い合わせ]京都市音楽芸術文化振興財団 Tel. 075-711-2244

●大阪市 8月2日、3日

 

第24回大阪市こども文化フェスティバル

 

本格的な劇場で行われる子どもたちの舞台発表会。ジャズダンス、バトン演技、演劇、音楽劇など計13団体が参加する。
[会場・お問い合わせ]大阪市立こども文化センター Tel. 06-6531-5975

●大阪府岸和田市 8月29日~31日

 

2003子どもえんげき祭 in 岸和田

 

夏休み恒例の子ども向け演劇祭。今回で11回目。劇団青芸、人形劇団クラルテ、劇団京芸、劇団うりんこといったプロの劇団のほか、マドカホールの育成団体であるマドカドラマスクールなど地元のアマチュア劇団の公演も行われる。また、今回はドイツから劇団メールを迎え、ユッター・バウアー原作『色の女王』が上演される。
[会場]岸和田市立文化会館マドカホール
[お問い合わせ]2003子ども演劇祭 in 岸和田実行委員会 Tel. 0724-43-3800

●兵庫県伊丹市 7月31日~8月3日

 

こどものための演劇ワークショップ「元気!えんげき2003」

 

小学3年生から高校生までを対象とした演劇ワークショップ。小学生の部は劇作家の三枝希望を招き、道具、衣裳、楽器づくりや演奏ゲームを行う。中学生の部は、劇団ランニングシアターダッシュ代表の大塚雅史を講師に招き、身近な物語をもとにして、各自のアイデアを活かしたオリジナル作品づくりと発表を行う。高校生の部では、劇団太陽族の岩崎正裕を迎え、劇作についてのレクチャーの後、一から芝居づくりに挑む。また、中学生、高校生については、音響や照明のワークショップも同時に行い、最終日の発表で音響・照明スタッフとして実際に機材を操作する。
[会場・お問い合わせ]伊丹アイホール Tel. 072-782-2000

●奈良県大和郡山市 8月28日

 

親と子の管弦楽コンサート 京フィルといっしょ うたって!おどって!楽しいね!

 

赤ちゃんの入場もOKのクラシックコンサート。今回が2回目。『ひょっこりひょうたん島』のテーマ曲など、子どもたちに人気のある曲を中心に京都フィルハーモニー室内合奏団が演奏。ホールのボランティアが作成した手づくり楽器を使って全員が参加する曲もあり。翌29日には、大阪府八尾市でも公演。
[会場・お問い合わせ]やまと郡山城ホール Tel. 0743-54-8000

●広島市 8月31日

 

小さなこども達のためのクラシックコンサート~映像と語りによる音楽コンサート

 

園児童が家族と一緒に気軽に楽しめるクラシックコンサート。地元作曲家が作曲したオリジナル曲『ブレーメンの音楽隊』をはじめ、リクエストによる聞きたい曲や聞かせたい曲を地元若手音楽家が演奏。演奏中は地元美術家による曲のイメージ・イラストを投影しながら語りを交えるなど、子どもにもわかりやすい演奏会づくりに努めている。
[会場]安芸区民文化センター
[お問い合わせ]広島市文化財団 Tel. 082-824-1330

●山口県岩国市 8月24日~28日

 

岩国ヤング・ミュージック・フェスタ

 

講師に佐渡裕とシエナ・ウインド・オーケストラのメンバーを迎え、フルート、クラリネット、サックス、トランペット、トロンボーンなどの管楽クリニックを開講するほか、山口県内在住の小学生が1泊2日の日程で佐渡と音楽を通した触れ合いの時を過ごす「子どもの音楽合宿」を開催。
[会場・お問い合わせ]シンフォニア岩国 Tel. 0827-29-1600

●福岡県大野城市 7月19日、20日

 

まどかぴあアートふるプログラムVol.8ファミリーミュージカル『フロタキコ』

 

公募により選考した46名の子どもたちが出演する創作ミュージカル。今回は、劇作家・北村想の作品をミュージカル化。演出、作曲などのスタッフには地元で活動している演劇人らが参加するほか、小道具なども地元ボランティアの手づくり。
[会場]大野城まどかぴあ大ホール
[お問い合わせ](財)大野城市都市施設管理公社 Tel. 092-586-4000

 

topics

 

●子どもの意見をもとに内容充実
あつまれ!BOYS&GIRLS~舞台機構・音響・照明体験会~「演劇を創ろう」

topi03.gif

 新潟県村上市民ふれあいセンターでは、2000年から毎年夏に、小中学生を対象とした舞台技術体験会を開催しています。今年から、春夏秋の3回に増やし、また、本物の公演の裏方を体験できるようにするなど、内容を充実。
 「2年前の体験会に参加した子どもたちが、たまたまセンターで公演していたミュージカルの舞台裏を見学させてもらったんです。受付や劇場案内なんかも体験させてもらって、子どもたちにとっても好評だった。また、機会があればぜひ参加したいという要望をもらったんですが、そういうチャンスはなかなかない。それで、地元のアマチュア劇団などに呼びかけて、子どもたちが裏方を体験できる公演をやってもらうことにしました」(事業担当 高橋健也さん)
 春の体験会では、小中学生9名が高校のダンスクラブ公演の照明をセンターの技術スタッフの指導により体験。協力した高校生たちにとっても本格的なホールでの初舞台という貴重な経験になりました。夏の体験会は2日間の日程で、地元劇団の公演の裏方を体験するだけでなく、舞台づくりのワークショップも企画されています。
 「ボランティアの登録制度があるのですが、この体験会をやるようになってから体験会OBなど高校生の申し込みがとても増えました。今回の体験会でもこの高校生ボランティアがサポートしてくれています」とのことで、タイトルに相応しい事業展開になりそうです。

新潟県村上市 7月26日、27日
[会場・お問い合わせ]村上市民ふれあいセンター Tel. 0254-52-0201

 

●佐渡裕氏によるプロデュース・オペラの“予告編”
「歌おう、踊ろう、ヘンゼルとグレーテル」

 兵庫県西宮市に建設中の「兵庫県立芸術文化センター(仮称)」。平成17年秋の開館に先がけて、音楽、演劇、バレエなどの公演やワークショップ、バンドクリニック、シンポジウムといったさまざまなソフト先行事業を展開し、準備が進んでいます。
 昨年4月には芸術監督(音楽)に佐渡裕氏が就任。ユニークな付属楽団の創設、プロデュース・オペラの上演などを計画していますが、この夏、このプロデュース・オペラの“予告編”「歌おう、踊ろう、ヘンゼルとグレーテル」が上演されます。
 オペラ『ヘンゼルとグレーテル』は、ワーグナーの影響を強く受けたドイツの作曲家、エンゲルベルト・フンパーディンクによるメルヘン・オペラ。「子どもたちの才能や可能性を伸ばしたい」と考える佐渡氏が、大人から子どもまで楽しめる内容であり、芸術的にも挑戦ができ、例えば会場全体をお菓子の家にするなどの演出の可能性も大きいとして、今後、毎年上演を予定している作品です。
 今回は親しみやすい歌や踊りの部分を抜粋し、客席の子どもたちが実際に歌い踊る内容に再構成。佐渡氏が抜擢したフランスで活躍するタップダンサー、伊藤敬子氏が案内役で出演、演出・振付を担当し、ステージと客席の一体感を追求します。
「会場近くの特設スペースでは、カラフルな衣装を展示したり、オーケストラの一日指揮者体験ができるコーナーなど、趣向を凝らした仕掛けを展開し、来場者をおとぎの世界に誘います。今回の舞台を体験した子どもたちが、将来の『ヘンゼルとグレーテル』劇場公演に歌を口ずさみながら来場してくれればいいなと願っています」(芸術文化センター推進室 企画制作部・古屋靖人さん)

兵庫県西宮市(8月28日)/明石市(8月29日)
[会場]西宮市プレラホール、明石市立産業交流センター コンベンションプラザ
[お問い合わせ]兵庫県芸術文化協会 Tel. 078-333-1150

 

●舞台の裏側をリアルに再現
行くぜ!劇場探検隊~舞台の裏は、たからじま~

 熊本県立劇場では、夏休みの子ども向け企画として地元劇団員が扮する海賊と一緒に劇場の中を探検するという、バックステージツアーを初めて実施します。子どもたちは、海賊が出すクイズに答えながら舞台や楽屋のほか、オーケストラピット、奈落などを探検して回りますが、舞台裏が少しでもリアルに見えるよう、各所に“仕込み”のスタッフや出演者が待機。
 楽屋では、着付をしている狂言師、発声練習をしている声楽家、楽器のチューニングをしている演奏家、動きの最終チェックをしているバレエ団などの様子を見ることができるほか、舞台ではスタッフの作業風景等も見える仕掛けになっています。探検後、子どもたちは客席に移動し、楽屋で会った人々による公演を鑑賞。
 「6月6日から募集を開始したのですが、翌7日には定員200人に達してしまう盛況ぶりに大変驚いています。こうした子どもたちの期待を裏切らぬよう、出演者やスタッフとの連携を密にして、受け身の見学会ではなく、子どもたちが積極的に何かを発見できるような企画にしたいと考えています」(企画事業課・浜崎正治さん)

熊本県熊本市 8月6日
[会場・お問い合わせ]熊本県立劇場 Tel. 096-363-2233

 

●見慣れた題材を立体に
小学生のための夏休みワークショップ「箱しきる?□なんでも箱にしてみよう!」

topi06.gif

 かつて炭坑で栄えた街、福岡県田川市。いまは、現代美術作家・川俣正によるプロジェクト「コールマイン田川」の街として美術関係者によく知られています。これは同じく炭坑の街だった北海道三笠市出身の川俣氏が、1996年から10~15年後の完成を目指し、田川市内に高さ40mの鉄塔を建てるという取り組み。失われた炭坑の風景を再生することによって、現代の問題を掘り起こそうとするこの試みに地元の住民も共感し、現在も多数の住民がボランティアとしてプロジェクトに参加しています。
 このプロジェクトのバックアップをしている田川市美術館では、日頃接するチャンスの少ないアーティストと交流しながら一緒に作品づくりを行い、現代美術に親しんでもらおうと、95年から毎年夏休みに小学生を対象としたワークショップを開催。
 9回目を迎える今回は、「箱しきる?□何でも箱にしてみよう!」と題した、箱を使った面白いワークショップです。
 講師は、北九州市在住のグラフィックデザイナー・オオクラテツヒロ氏。いつも見慣れた単純な形状である立方体(箱)を素材に用い、動物やロボット、車、人などといったモチーフを1つの箱で具現化する表現手法「箱式」で知られるアーティストで、展開図から出来上がりをイメージしながら彩色していく方法を映像を交えてわかりやすく説明していきます。なお完成した「箱」の数々は、8月26日~31日の間、講師の作品とともに展示される予定です。

福岡県田川市 8月23日
[会場・お問い合わせ]田川市美術館 Tel. 0947-42-6161

カテゴリー