一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

 北陸・中部

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岐阜県多治見市

 

岐阜県現代陶芸美術館

 

〒507-0801 多治見市東町4-2-5
Tel. 0572-28-3100

◎2002年10月12日オープン

世界の陶芸文化を紹介する美術館。建物は周辺の緑豊かな自然を残した設計が特徴で、建築の際、工事の影響を受けるシデコブシなどの貴重な植物を、地元住民を中心としたボランティアの協力により移植した。また、太陽光発電の導入や雨水のトイレ水利用など環境にも配慮、作品を震災から守るため、並進振子免震システム(天井から32本のアームで展示室部分を吊り下げる)を世界で初めて採用した。収蔵作品は、近現代の作品に加え、作家自身が使用するために制作した実用陶磁器など多岐におよぶ。美術館の周囲には国際会議場と、絵付けや作陶ができる体験型施設も開設され、“セラミックパークMINO”として陶芸文化と陶磁器産業の交流・情報発信拠点となっている。
[オープニング事業]開館記念展「現代陶芸の100年」ほか
[施設概要]展示室、デジタルライブラリー、プロジェクトルームほか
[設置者]岐阜県
[運営者]岐阜県現代陶芸美術館
[設計者]岐阜県、株式会社磯崎新アトリエ・熊谷建築設計室設計共同企業体

 

 

●仕事帰りにアートでリフレッシュ~熊本市現代美術館

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 この10月、熊本市の中心、通町の商業ビルの中に熊本市現代美術館がオープンした。文化公園の一角に整備されることの多い美術館が、これだけの繁華街に開館するのは珍しい。仕事や買い物帰りに立ち寄るには、絶好のロケーションだ。

 この美術館の建設は、地元出身の洋画家、井手宣通の作品が市に寄贈されたことがきっかけ。彼の作品の展示を念頭に、旧家庭裁判所の建物を利用しての美術館建設を計画したが、耐震性や作品の保存に関する問題により断念。そこで市街地での再開発ビル計画に市も参画し、ホテル、商業施設、武道場を有する複合ビルの一角に美術館を設けることに。しかし、近くには総合的な美術展示を行っている県立美術館もあるため、現代美術の展示を中心とした特色ある美術館を目指すことになった。

 「地元の商店街では、開館を記念して、オープニング展の感想文を募集し、抽選で海外旅行などが当たるイベントも開催されました。それだけ地域の皆さんの期待も高いということだと思います」(熊本市現代美術館の植木英貴さん)
館内には草間弥生をはじめとした4人のアーティストの作品が建築の一部となって展示されている。例えば、音楽や映像も楽しむことができる憩いのスペース「ホームギャラリー(図書室)」の本棚は、旧ユーゴスラビア出身の現代美術作家、マリーナ・アブラモヴィッチのアートワーク。実際に本棚の中で寝ることができるユニークなデザインが施されている。
 また、子ども用アトリエ「キッズファクトリー」や、幼児から小学生までが遊べる「キッズサロン」など、子ども向けの施設も充実。ハード面だけでなく、市内の小学校を対象に子ども向けの美術新聞を配布するなど、教育普及事業にも力を入れている。

 

●熊本市現代美術館
[オープン日]2002年10月12日
[所在地]〒860-0845 熊本県熊本市上通町2-3(びぷれす熊日会館内) Tel. 096-278-7500
[設置者]熊本市
[管理者]財団法人熊本市美術文化振興財団
[設計者]株式会社梓設計
[施設概要]ギャラリー、ホームギャラリー、メディアギャラリー、アートロフト(多目的ホール)、キッズファクトリー、会議研修室ほか
[オープニング事業]熊本国際美術展「ATTITUDE2002」

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