一般社団法人 地域創造

「ステージラボ・マスターコース」スタート

 財団法人地域創造では、今年度からステージラボ修了者を対象とした長期研修「ステージラボ・マスターコース」を実施しています。
 これは、従来ラボ修了者を対象に実施していた1泊2日の「フォローアップ研修」を、約5カ月間のグループ研究をメインとしたプログラムに改変。アドバイザーの助言を受けながら、実践的・具体的なテーマに基づく研究に取り組んでいただこうというものです。
 今年度は「育成支援」「県立ホールの役割」「まちづくり」をテーマにした3つのコースを設定。7月~8月にラボ修了者を対象に参加者を募集、10月に1泊2日の前期研修、2003年2月に2泊3日の後期研修を開催し、その後各参加者によるレポートをまとめた報告書を作成するというプログラムになっています。
 そのマスターコースのスタートとなる前期研修が、10月9日、10日の2日間、東京都千代田区の都道府県会館で、全国から17名が参加して開催されました。
 前期研修の目標は、参加者発表とディスカッションを中心に参加者間の問題意識の共有と、それぞれの抱える課題の洗い出し作業を行うこと。各ゼミでは「その事業は本当に必要あるのか?」(育成支援コース)など、さすがラボ修了者ばかりとあって、各コースで白熱した議論が展開されました。
 また、まちづくりコースでは、最近地域活性化のツールとして脚光を浴びている「地域通貨」について学ぼうと、都留文科大学講師の泉留維氏と、実際に地域通貨を発行・運営している千葉まちづくりサポートセンターの村山和彦氏を講師に迎えたゼミを開催。「地域通貨」をホールと地域を結ぶツールとして活用する可能性やその課題など、突っ込んだ議論が展開されました。
 後期研修では、前期研修での議論を踏まえ、各自が自主研究に取り組んだ成果を発表することになっています。その模様については、レター誌上で改めてご報告する予定ですので、ご期待ください。

 

●ステージラボ・マスターコース開催概要
[前期研修]10月9日、10日
[後期研修]2003年2月3日~5日
[報告書発行]2003年3月
◎事業企画コース
テーマ:「育成支援」
アドバイザー:津村卓(地域創造チーフプロデューサー)
◎ホール運営コース
テーマ:「県立ホールの役割」
アドバイザー:細川紀彦(金沢市民芸術村村長)
◎まちづくりコース
テーマ:「芸術文化とひとづくり・まちづくり」
アドバイザー:吉本光宏(ニッセイ基礎研究所主任研究員)

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