一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

北陸・中部

 

●石川県

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石川県九谷焼美術館

 

〒922-0861 加賀市大聖寺地方町1-10-13
Tel. 0761-72-7466
◎4月13日オープン

九谷焼発祥の地、加賀市大聖寺に立地する美術館。九谷焼を愛する地元住民の要望により建設された。場所は緑豊かな「古九谷の杜親水公園」の敷地内。周囲には城下町をしのばせる寺院など由緒ある建物が多いことから、美術館の外観にも赤瓦葺きを配置し、景観に配慮している。運営に関しても住民が参画。近隣に住む作家、職人、愛好家など地元住民が設立したNPO法人「さろんど九谷」に委託し、館内でのガイドのほか、ミュージアムショップ、喫茶室の営業を行っている。展示についても、地元住民から家宝として保存していた古九谷の作品を借用。月に一度は館内のホールにてフルートやハープのコンサートを開催しているほか、茶室で実際に作品に触れる機会を設けるなど企画も工夫。遠方からの来館者も多く、オープンから5カ月ほどで延べ2万人を超えている。
[施設概要]常設展示室3(338.59m2)、企画展示室1(154.37m2)
[設置者]石川県
[管理者](財)加賀市地域振興財団
[設計者](株)象設計集団

 

 

●横浜文化の発信とにぎわいづくりの拠点~横浜赤レンガ倉庫

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 今年4月12日にオープンして以来、8月15日までの4カ月間で300万人を集客、人気スポットとなった横浜赤レンガ倉庫。もとは明治末から大正初期に建造されたふ頭倉庫で、1989年に倉庫としての役割を終えて閉鎖され、その後は映画やドラマのロケ現場として活用されてきた。
一時は取り壊しも懸念されたが、保存運動が実り、横浜市が文化的スペースとして改修。2棟の建物のうち、「1号館」はイベントスペースやホールを備えた文化施設、「2号館」は個性的なショップやレストランが入った商業施設として再生した。
1号館2階のイベントスペースは、ギャラリー、展覧会などに適した3つの空間に分かれ、3階のホール部分は自由な利用が可能な約400m2のフリースペースとなっている。
「周辺には、市の施設だけでなく県・民間のあらゆる文化施設が集中しています。ジャンルもクラシック音楽、美術、伝統芸能、大衆芸能、映像とさまざま。そうした立地と、2号館や2棟の間の広場の活用も考慮に入れた事業を考えています」(横浜芸術文化振興財団エグゼクティブディレクター・石川洵氏)
年間稼動日数340日のうち自主事業70日、提携事業70日、貸館事業200日を目安に展開。自主事業では(1)ダンス、演劇などの舞台芸術、(2)横浜トリエンナーレや横浜美術館との連携を考えた現代美術、(3)港のイメージに合致し市民に親しまれているジャズを中心にしたポピュラーなどの音楽、(4)映画や写真、実験映像、(5)「フランス映画祭横浜」や「野毛大道芸」など、この地域で開催される多数のフェスティバルと関連した事業――の5つを柱とする。
特に発信事業として「フルフラットの空間を生かし、世界的にも注目されているコンテンポラリーダンスに力を入れたい」と石川氏。
また、貸館事業としては「結婚式や物販やファッションショーもできます。360度全方向に開放している感じですね。ただ、貸し出しに当たっては発信性、創造性の高いもの、横浜らしさの醸成に貢献するものなど、こちらで優先順位をつけさせていただきます」とのこと。
開館初年の今年度は、4~6月にオープニング事業を展開。市民にさまざまな利用形態を「カタログ的」に見せていく方針で、「ジャンルの多様性だけでなく、企業イベントやオールナイトイベント、公開生中継などを行い、『文化を切り口としたコンベンション施設』としての性格を強く打ち出していきます」。

 

●横浜赤レンガ倉庫1号館
[オープン日]2002年4月12日
[所在地]〒231-0001 横浜市中区新港1-1-1 Tel. 045-211-1515
[設置者]横浜市
[運営者](財)横浜市芸術文化振興財団、株式会社横浜みなとみらい21
[設計管理]株式会社新居千秋都市建築設計
[施設概要]1F:テナント、2F:スペースA・B・C(1スペース220m2)、3F:ホール(400m2、最大300席)
[オープニング事業]ダンスサミット2002、フランス映画祭横浜プレイベント

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