一般社団法人 地域創造

芸術提供・共催事業「こころのやきもの李朝―朝鮮時代の陶磁―」展スタート

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青花鉄砂葡萄文壺(18世紀前半)
Ashmolean Museum,University of Oxford,United Kingdom

 地域創造では「日韓国民交流年」に当たる本年、韓国文化の真髄である李朝のやきものを広く紹介する特別展「こころのやきもの李朝―朝鮮時代の陶磁―」を山口県立萩美術館・浦上記念館(9月7日~10月27日)と大阪市立東洋陶磁美術館(11月2日~12月8日)と共催します。
日本では李朝と称されることが多い朝鮮時代(1392-1910)の陶磁は、500年余りにわたる歴史のなかから生まれた個性豊かなもので、中国磁器や前代の高麗陶磁の影響を受けながらも独自の発展を遂げました。
朝鮮時代の前期に主流となったのは粉青(日本では三島とよばれる。きめの細かい白土で化粧がけをした灰青色の焼き物)であり、また、全期を通じて主流を占めたのは白磁です。「白」にこだわりながら多様な展開をみせ、粉青では白化粧の上からの装飾、白磁においては青花、鉄砂、辰砂などの装飾技法が生まれました。それらの作品からは、外見的な整斉や華美を求めず、内面的なものを重視する造形志向が強く感じられます。
出品作品は朝鮮時代陶磁の最高傑作の一つとして評価の高い「青花辰砂蓮花文壷」(大阪市立東洋陶磁美術館蔵)や、「青花鉄砂葡萄文壷」(英国アシュモリアン美術館蔵)をはじめ、粉青、白磁、青花、鉄砂、辰砂などの代表的な作品約120点です。
●芸術提供・共催事業に関する問い合わせ
地域創造総務部事業課
Tel. 03-5573-4056 右谷誠

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