近畿
●大阪府岸和田市
岸和田市立浪切ホール
〒596-0014 岸和田市港緑町1-1
Tel. 0724-39-4173
◎4月4日オープン
映画館やショッピングモールを有する新しい街、「岸和田ベイサイドエリア」のシンボル的なホール。総合監督は作家の藤本義一。岸和田城、能楽堂・だんじり祭りなどの文化を育んできた地域の歴史を意識して、大ホールには電動昇降式の本花道や桟敷席を設置。小ホールや畳800畳分の広さにも及ぶ屋外型イベント・スペース「まつりの広場」などもあり、歌舞伎、ミュージカルから室内楽まで幅広いプログラムを予定。
[オープニング事業]浪切顔見世興行第一弾「歌舞伎舞踊会」
[施設概要]大ホール(1,552席)、小ホール(288席)、多目的ホール(284m2)、交流ホール(309m2)、練習室4室、スタジオ4室、特別会議室(445m2)ほか
[設置者]岸和田市
[運営者](財)岸和田市文化財団
[設計者](株)日建設計
中国・四国
●高知県高知市
高知市文化プラザ「かるぽーと」
〒780-8529 高知市九反田2-1
Tel. 088-883-5011(代)
◎4月7日オープン
大小ホール、市民ギャラリー、公民館などを有する複合施設。「建築内都市計画」のコンセプトのもと、建物内部に「みち」をつくり各施設を繋いでいる。約500m2の2つの大展示室をもつ市民ギャラリーは全国に例のない規模。また名誉市民である漫画家横山隆一を顕彰したまんが館も併設。市民の「観たい」「聴きたい」「学びたい」「参加したい」という希望に応えられるような事業を充実させていく予定。
[オープニング事業]ドレスデン国立歌劇場管弦楽団コンサート、市民ミュージカル「ミュージカルレジェンド『RYOMAの夢』」ほか
[施設概要]大ホール(1,085席)、小ホール(移動式200席)、ギャラリー大小5室(約1,500m2)、横山隆一記念まんが館、公民館ほか
[設置者]高知市
[運営者](財)高知市文化振興事業団
[設計者]昭和設計・細木建築研究所、委託業務共同企業体
●笑いでまちに賑わいを~「横浜にぎわい座」オープン
JR桜木町駅を挟んで、横浜の人気スポット「みなとみらい」の反対側に位置する野毛地区。ここは戦後間もない頃、多くの芝居小屋が軒を連ね、GHQの占領したビルでボードビルが行われ芸能の町だった。今ではすっかり寂れてしまった野毛を活性化しようと、地元では1986年から大道芸フェスティバルを実施するなど、「みなとみらい」を訪れる観光客の呼び込みを続けてきた。加えて、この4月13日に活性化の拠点として新たに「横浜にぎわい座」をオープン。公立ホールとしては珍しい大衆芸能専門施設としての活動をスタートした。
「毎月1日から15日まで自主事業として落語、漫才、マジック、浪曲、講談など幅広い大衆芸能の公演を行います。11日から15日までは定例で『にぎわい座有名会』と称した落語協会と落語芸術協会の寄席形式による合同公演を行う予定で、これまで定席のなかった横浜で落語好きにはたまらない場所になるのではないでしょうか。また、お笑い系のプロダクションと連携し、新宿で行われている若手芸人のライブの横浜版もやります。毎月7日がお笑いライブ『バカバク!』、8日が12組の芸人がネタを競うトーナメントです。月間グランプリ受賞者によって年間チャンピオンを競います。客席は飲食可でアルコール類も販売しますので、一杯やりながら舞台を楽しんでいただければと思います」(事業担当の政本美紀さん)。
芸能ホールのほかに、大道芸の拠点にもなるようジャグリングの練習に使える天井高5.5メートルの小ホールが設けられている。5月の連休に合わせて立川談志の五夜連続独演会も企画されるなど、横浜の笑いの殿堂として、これからが大いに期待される。
●横浜にぎわい座
[オープン日]2002年4月13日
[所在地]〒231-0064 横浜市中区野毛町3-110-1 Tel. 045-231-2525
[設置者]横浜市
[運営者](財)横浜市芸術文化振興財団
[設計者]石本建築事務所、ACT環境計画
[施設概要]芸能ホール(標準410席)、小ホール(200m2)、練習室(50m2)、制作室
[オープニング事業]立川談志家元落語会、春風亭小朝独演会、桂三枝創作落語の会