関東
●東京都練馬区
大泉学園ゆめりあホール
〒178-0063 練馬区東大泉1-29-1
Tel. 03-5947-2351
◎2月1日オープン
大泉学園駅北口徒歩1分、再開発に伴う複合ビルの5~7階にオープン。練馬文化センターの姉妹館として、相互に連携を図っていく。小規模ホールの特性を生かし、舞台と客席が一体となる空間での催しを提供するとともに、利用の気軽さなどから利用者の増加が期待される。さらに芸術系大学があるという地域性を生かし、若手芸術家の発表の場としての活用を図る。
[オープニング事業]アンサンブル・ミュルミュール公演ほか
[施設概要]ホール(176席)、ギャラリー(135m2)
[設置者]練馬区
[運営者]財団法人練馬区文化振興協会
[音響設計者]株式会社永田音響設計
近畿
●奈良県
奈良県立万葉文化館(万葉ミュージアム)
〒634-0103 高市郡明日香村飛鳥10
Tel. 0744-54-1850
◎2001年9月15日オープン
万葉集を中心とした古代文化に関する総合文化拠点として奈良県が明日香村に整備。万葉ミュージアム(展示部門)、万葉古代学研究所(調査研究部門)、万葉図書・情報室からなる複合施設。万葉集に詠まれた樹木や草花を集めた万葉庭園もある。ミュージアムでは、著名な日本画家が万葉集をモチーフに新たに描いた日本画154点を所蔵。季節やテーマに合わせて展示するほか、年数本程度の企画展を実施。ジオラマや遺跡発掘物の展示など万葉の世界を体感できるコーナーもある。
[オープニング事業]開館記念企画展「入江泰吉 やまと万葉の風景」
[施設概要]日本画展示室(1039m2)、企画展示室(415m2)、一般展示室(1410m2)、特別展示室(96m2)、万葉図書・情報室ほか
[設置者]奈良県
[運営者]財団法人奈良県万葉文化振興財団
[設計者]株式会社安井建築設計事務所、株式会社乃村工藝社
●滞在創作施設で芸術の国際的ネットワークづくりを目指す~国際芸術センター青森
アーティスト・イン・レジデンスのための施設「国際芸術センター青森」が、市中心部から車で約20分の八甲田山麓、青森公立大学の隣接地にオープンした。創作棟、展示棟、宿泊棟からなる低層の施設で、コンセプトは「見えない建築」。周囲の森林との調和を図り、樹木を極力伐採しないで建設された。
「青森からは多くの芸術家が生まれている。こういう独特の風土の中で、国内外から芸術家を呼んで創作してもらえば素晴らしい作品ができるのでは」(西野嘉章 東京大学教授・元設立準備運営委員会副委員長)と、市では平成10年からアーティスト・イン・レジデンス事業(以下AIR事業)への取り組みを検討し、整備を進めてきた。同市出身で世界各地のレジデンス施設で活動した経験をもつ美術家、浜田剛爾氏(同センター館長に就任)の協力により、気鋭の芸術家を招聘したプレ事業を平成12年に開催し、実績を重ねていった。
同施設整備に当たっては、準備室を市役所内ではなく商店街に設置、展示ギャラリーを併設し、訪れる市民にAIR事業や同センターの意義をPR。また、浜田氏も独自に市議会議員との交流を深め、意見交換を重ねながら整備に向けたコンセンサスの形成に努めたという。
こうした努力の甲斐もあって、日本を含む4カ国6人のアーティストを迎えた開館後初のAIR事業「2002年北方都市会議 IN あおもり―AIR」では、約50名のボランティアが参加して、ライターや通訳、素材の手配など個々の専門性を生かして事業をバックアップ。今後、センターでは、毎年春秋2回、複数のアーティストを招聘するAIR事業を実施する予定と言う。
「青森市は美術館ではなくレジデンス施設を選択した。これは青森市のチャレンジなんです。すぐに効果が見えるわけではないが、必ず将来の市民に良かったと評価してもらえる取り組みになると信じています」(加藤事務長補佐)
●国際芸術センター青森
[オープン日]2001年12月2日
[所在地]〒030-0134 青森市大字合子沢字山崎152-6 Tel. 017-764-5200
[設置者・運営者]青森市
[設計者]安藤忠雄建築研究所
[施設概要]展示棟(ギャラリー、AVルーム)、創作棟(木工、ワークショップ、銅版画、AV各スタジオ)、宿泊棟(シングル8室、ツイン2室、ダイニング、キッチン、浴室)
[オープニング事業]開館記念展「戸谷成雄―さまよう森」