一般社団法人 地域創造

講座・シンポジウム・募集等

講座・シンポジウム

 

教育資源としての劇場・ホール(その2 関東編)

 

教育施設の中の文化創造空間にスポットを当てたシンポジウム。現場の教員、学校を舞台にワークショップを実践している方、建築設計・計画者らが参加。
[パネリスト]谷直樹(都立晴海総合高校)、藤川大祐(千葉大学教育学部)、斉藤義(環境デザイン研究所)、寺嶋修康(アルコム)ほか
[日時]3月23日
[会場]世田谷区立玉川中学校内なかまちふれあいホール
[問い合わせ]日本建築学会事務局研究事業部 榎本 Fax. 03-3456-2058
E-mail:enomoto@aij.or.jp
 

 

アート・マネージメント・セミナーvol. 2
プリズンプロジェクトにみるアメリカのアウトリーチ活動

 

アウトリーチをテーマにしたセミナー。アメリカの女子刑務所でコミュニティ活動を実践している振付家パット・グラニーが講師。彼女の活動を紹介するとともに、創作ワークショップも開催(2月25日~3月3日)。
[講師]パット・グラニー、吉本光宏(ニッセイ基礎研究所主任研究員)
[日程]3月4日
[場所]かながわ県民センター
[問い合わせ]STスポット Tel. 045-325-0411

 

 

topics

 

●今の自分と歴史の繋がりを見直す


 ワークショップ「脱藩の道から柿の木まで」

 

topi_1.jpg

 幕末の英雄、坂本竜馬。対立する薩摩、長州両藩を和睦させ、新政府設立の原動力とし、大政奉還を画策するなど、彼の活躍は皆さんもよくご存知のことだろう。その竜馬の活躍の出発点と言えるのが、土佐藩からの命がけの脱藩ではないだろうか。この脱藩から現代までの歴史を振り返るワークショップが、昨年11月に高知県立美術館で開催された「脱藩の道から柿の木まで」である。長崎で被爆した柿の木の二世を、2月17日に植樹する「時の蘇生柿の木プロジェクト」の一環として実施されたものだ。
 このワークショップは「脱藩の道体験ツアー」(11月3日)からスタート。竜馬が脱藩した道を実際に歩き、彼が見たであろう光景を思いながら、風景の写真を撮影するというもので、あいにくの小雨の中を、参加者15人が講師の中野良寿さんの引率で高知県立美術館を出発した。途中、地元で坂本竜馬の生き字引と言われる上田茂敏さんにお話しをうかがったり、茶店で鮎の塩焼きを食べたり、ピクニック気分も満喫しながら、竜馬の生涯の一部を追体験し、写真やビデオを撮影していった。
 次に行われたのが「立体年表づくり」(11月17日、18日、12月1日、2日)。竜馬が脱藩した1862年から、今年2月の高知県立美術館で被爆した柿の木二世の植樹に至るまでの歴史を、“武器”をテーマに漆喰粘土で立体年表にまとめていく。年代ごとに土台をつくり、自分たちで調べた事を粘土細工の作品にして配置する。原爆のキノコ雲、世界貿易センタービル、テロ事件の飛行機などなど。
 参加者の一人は、「高知の方々は竜馬の脱藩という争いに誇りをもっていると感じました。なら、第二次世界大戦は? 米国同時多発テロは? と考えさせられました」と言う。アート活動が、戦争や平和について考えることと無縁ではないということをこのプロジェクトは教えてくれたようだ。

 

●『時の蘇生』柿の木プロジェクト in Kochi 
ワークショップ「脱藩の道から柿の木まで」
[日程]2001年11月3日、17日、18日、12月1日、2日
[講師]中野良寿(美術家)
[主催]高知県立美術館
[問い合わせ]『時の蘇生』柿の木プロジェクト実行委員会

カテゴリー