ネットワーク
公共ホール・ネットワーク事業 国際音楽祭
埼玉県川口市のリリアホールを中心に、複数の公共ホールで企画・開催する室内楽の音楽祭。ハーピストの吉野直子が音楽監督。ウィーンフィルの首席フルーティスト、ウォルフガング・シュルツも参加。
[出演者]ハインツ・コル(ヴィオラ)、町田琴和(ヴァイオリン)、オーレ・アカホシ(チェロ)
[日程/会場]2月21日/和光市民文化センター、22日/保谷・こもれびホール、23日/川口・リリア音楽ホール、24日/水沢文化会館、26日/松戸・森のホール21
講座・シンポジウム
世界劇場会議国際フォーラム2002
国内外の劇場関係者による国際会議。今年で8回目。テーマは「変革の時代(とき)、劇場は…。」。文化に関わる社会基盤整備、アートマネジメント、人材育成、芸術文化交流について地域の役割を議論する。「文化政策とこれからの劇場~21世紀の劇場運営~」、「舞台技術者の職能とその展開…技術認定制度について」、「変わりはじめた地域の公共ホール」などの4つセッションを開催。
[日程]2月1日、2日
[会場]愛知芸術文化センターアートスペース
[問い合わせ]「世界劇場会議 国際フォーラム2002」事務局 Tel. 052-934-1452
東北芸術工科大学 仙台アートマネジメントセミナー
アートマネジメントの意義や重要性、アートデザインの魅力や楽しみ方を提案するセミナー。展示、キュレーション、運営、パブリッシングなど現場の解説も行う。
[パネラー]南條史生(アーティスティック・ディレクタ-)、平光明彦(岐阜県美術館館長)ほか
[日程]2月1日
[会場]せんだいメディアテーク
[問い合わせ]東北芸術工科大学研究科 Tel. 023-627-2181
公開練習+シンポジウム コラ―レが育む3つの“夢の種”!
子どもたちの芸術活動の可能性を探るシンポジウム。本ホールで活躍するシンセサイザーの楽団「キーボードオーケストラ」や、コーラスグループ「ココロ合唱隊」、演劇グループ「ドラマキッズ」などの練習も公開。
[コーディネーター]津村卓(地域創造プロデューサー)
[コメンテーター]吉本光宏(ニッセイ基礎研究所主任研究員)ほか
[日程]1月27日
[問い合わせ]黒部市国際文化センター Tel. 0765-57-1201
募集
財団法人兵庫県芸術文化協会職員募集(経験者採用)
兵庫県が整備を進めている「芸術文化センター(仮称)」の開館に向け、事業の企画実施や広報・営業などの業務に従事する職員を若干名募集。満24歳~32歳(2002年4月1日現在)で、今年4月から通常勤務が可能な方。2年以上の実務経験者に限る。英語力のある方歓迎。
[給与]県職員に準ず
[勤務地]神戸・阪神地域
[応募締切]2月7日
[問い合わせ]財団法人兵庫県芸術文化協会芸術文化センター推進室職員募集係 Tel. 078-333-1150
「障害者芸術・文化オープンカレッジ」「文化ボランティア養成講座」参加者募集
◎障害者芸術・文化オープンカレッジ
障害のある人が芸術文化の鑑賞者としてではなく、表現者となれるような講座を実施。舞台技術コース(2月2日、3日)、演劇コース(2月23日、24日)、ダンスコース(3月2日、3日)、音楽コース(3月23日、24日)で構成。
◎文化ボランティア養成講座
ボランティア養成講座ガイダンス(1月27日)、手話体験講座・大阪弁手話(2月10日)、介助マナーの基本(2月16日~31日)で構成。ボランティア養成講座ガイダンスでは手話ダンスコーラスグループも登場する。
[講師]文(ダンサー)、宮沢十馬(劇団異国幻燈舎主宰)、香瑠鼓(振付家・ダンスアーティスト)、福本淳(ピアノ・ヴォーカル)ほか
[会場・問い合わせ]国際障害者交流センター ビッグ・アイ(大阪府堺市) Tel. 072-290-0974
「ピッコロ演劇学校」「舞台技術学校受講生募集」
◎ピッコロ演劇学校
[授業内容]演劇基礎、演劇研究、戯曲研究、劇表現、舞踊ほか
[募集人員]本科50人/研究科25人
[修業年限]1年
[講師]秋浜悟史、喜志哲雄、金井克子、内藤裕敬ほか
◎ピッコロ舞台技術学校
[授業内容]劇場の機構と歴史、舞台技術概論、舞台美術、舞台照明、舞台音響ほか
[募集人員]40人
[修業年限]1年
[講師]板倉晋治、木村嘉次、林哲郎ほか
[問い合わせ]ピッコロシアター(県立尼崎青少年創造劇場) Tel. 06-6426-1940
第14回Tシャツアート展作品募集
今年5月、高知県大方町の砂浜で開催される「Tシャツアート展」に展示するTシャツのデザイン画を募集。今年の審査員は黒田征太郎(イラストレーター)、織作峰子(写真家)。同時にボランティアスタッフも募集している。
[応募締切]3月20日
[問い合わせ]砂浜美術館事務局 Tel. 0880-43-4915
topics
●歌舞伎好き究まれり!「調布市民歌舞伎」旗揚げ公演
地歌舞伎で歌舞伎を演じることはあっても、まったくの素人が市民歌舞伎を旗揚げする例はほとんどない。調布市では18才から91才まで市民30名が「調布市民歌舞伎」を旗揚げ、3月3日にデビュー公演を行う。
「市民歌舞伎」の発端は、1995年に廃館した調布市中央公民館で行われていた「古典芸能講座」。公民館は調布市文化会館たづくりに建て替わったが、受講者たちは新しいホールでも古典芸能を楽しみたいと要望。どうせなら自分たちで歌舞伎を演じてみたい、という話になり、96年から5年の期限で上演を前提とした市民カレッジ講座を開講することになった。当初集まったのは20代から80代までの23人。共通していたのは、芝居経験のない全くの素人ということだけで、あとは男ばかりの歌舞伎の世界を味わいたいという女性から、鑑賞教室と間違えて入校してしまった人などいろいろだった。
「まず講師探しから始まりました。私の知人を介して歌舞伎の中村福助丈を訪問。教室の趣旨をお話しすると、お弟子さんの中村芝喜松先生を紹介してくれました。翌年の3月には発表会をする予定だったので、週1回の教室では基礎訓練なんてする時間はありません。早速、演目の「弁慶上使」の配役を決めて、練習に取り掛かりました。今考えると、思い切ったことをしたと思いますよ(笑)」と(財)調布市文化振興財団OGの彌富美紀子さんは振り返る。
努力の甲斐もあり、翌年3月の発表会では「弁慶上使」のほか、「白浪五人男」「元禄花見踊」といった踊りが披露できるほどに成長。5年間で受講生たちはさらに実力をつけていったが、教室は2001年で閉校。しかし、歌舞伎を演じることにはまってしまった受講生たちは、自分たちで「調布市民歌舞伎」の旗揚げを決意する。
ただ、好きなだけで旗揚げするのではない。「これまで市民カレッジ制度のおかげで、少ない受講料で歌舞伎の魅力を味わわせてもらった。今度は自分たちが、地域に貢献すべきだ」との思いもあるという。そのため旗揚げ公演には、授業で邦楽学習の始まる小中学生親子のほか、日本文化に触れてもらう目的で市内の外国人、さらには手話通訳を用意し聴覚障害のある方など、いろいろな人を招待することにしている。行政からの援助が減った分、衣裳・大道具・鬘を用いる歌舞伎の舞台は、何かと負担が大きいことだろう。「好きですから」と代表の沖山恵美子さん。年に1回は公演していきたいと抱負を話していた。
●「調布市民歌舞伎」旗揚げ公演
[日程]3月3日
[会場]調布市文化会館たづくり くすのきホール
[演目]「野崎村」「元禄花見踊」「弥栄調布賑」
[問い合わせ]調布市民歌舞伎 Tel. 070-6630-7604