一般社団法人 地域創造

講座・シンポジウム・募集等

講座・シンポジウム

 

アートによる地域再生 ドイツ、ルール地方と奈良県室生村を例に
炭鉱を中心に発展してきた独・ルール工業地帯と、歴史的遺産を有する奈良県室生村。この2つの町のアートによる地域再生の取り組みを紹介。地域共通の課題と、未来のあるべき姿を探る。

[出演]Dr.クリストフ・ブロックハウス(ドゥイスブルク市ヴィルヘルム・レームブルック美術館長)、奥本昇(奈良県室生村村長)
[司会]水沢勉(神奈川県立近代美術館主任学芸員)
[日程]10月9日
[会場]東京ドイツ文化センター
[問い合わせ]空間造形コンサルタント Tel. 045-412-6640

 

募集

 

代官山インスタレーション '01

 

作品募集
代官山を舞台としたインスタレーション作品公募展覧会。展示場所はバスの案内板や駅のコインロッカーなどの17カ所。展示期間は11月23日~12月26日。

[審査員]槇文彦(建築家)、中原佑介(美術評論家)、川俣正(アーティスト)
[締め切り]10月10日
[問い合わせ]代官山インスタレーション実行委員会事務局
Tel. 03-3476-4868

 

あなたの表現かなえます「つやま芸術祭」えとあーと、つやまあーと募集

 

来年1月27日から2月17日まで岡山県津山市で開催される「2002つやま芸術祭」での作品募集。えとあーと部門では、思い出深い年賀状にコメントをつけたものを募集。つやまあーと部門では、市内から任意の場所を1カ所選び、作品を展示。ジャンルは問わない。

[審査員]太田三郎(美術家)、北川フラム(アートディレクター)、絹谷幸二(画家)、真野響子(女優)
[締め切り]11月15日(2002年の年賀状応募の場合は、2002年1月10日)
[問い合わせ]あなたの表現かなえます「つやま芸術祭」えとあーと、つやまあーと事務局
Tel. 0868-31-2525

 

topics

 

●一人の住民の発想から、町の音の風景が生まれる
サウンドスケープ・ワークショップ
「耳を澄まそう─かつしか・聴き歩き・サタデー」

 

 目には堀切花菖蒲、舌に柴又草団子。“散歩天国”葛飾の町を舞台にしたワークショップが、サウンドスケープ・ワークショップ「耳を澄まそう―かつしか・聴き歩き・サタデー」。

 この企画は10月13日、27日の土曜の午後、日本の音風景百選にも選ばれた柴又、帝釈天周辺をテープレコーダー片手に散策。町中にあふれる音を録音して、音のマップを作成し、最終的にはホームページに掲載しようというもの。帝釈天の参道沿いに構える商店から聞こえる、威勢のいい呼び込みの声、だんごを焼く音、人々の足音など、まさにあの映画『男はつらいよ』の中で聞こえる音に出会えるかもしれない。また、水元公園では、木々のせせらぎや小鳥の声など自然の音を拾い集める。

 実はこのワークショップ開催の発端は、職員の発想からではなく、一人の住民の持ち込みからスタートしたという。その住民とは今回の講師を務める板倉友絵さん。彼女は視覚障害者との町歩きボランティアに参加したことがきっかけで、町の音の風景に着目。昨年の台湾旅行の際にも現地の町の音を録音し、帰国後聞いてみると、町の臨場感がよみがえり、地元でもやってみても、結構面白い。

 そこで、ほかの人にもこの楽しみを伝えたいと思い、日ごろからボランティアに参加している「かつしかシンフォニーヒルズ」を運営する財団法人葛飾文化振興財団に、この企画を持ち込んだ。

 そのあたりを葛飾文化振興財団の山口直延さんは「私ども財団では、日ごろから区民活動の企画を受け付けています。プロの演奏家や地元の商工団体や美術サークルなどの企画が多いなか、個人からのものは板倉さんが初めてなんです。それはやはり個人の方にとって、自分の発想を整理し、企画書にまとめるという作業はなじみがないからでしょうか。今回、板倉さんが企画書を書くことができたのは、財団でのボランティア活動のなかで、職員に相談する機会が多かったせいかもしれませんね。私たちはいつでも相談に乗りますので、気軽に相談してもらえればと思っています」。

 地域の住民による企画や意見をいかにして拾い上げていくかは、ホールにとって大きな課題。今回のワークショップは、ボランティア制度の導入がそのアプローチになるという例ではないだろうか。

 

●サウンドスケープ・ワークショップ「耳を澄まそう─かつしか・聴き歩き・サタデー」

 

[講師]板倉友絵(かつしか文化工房企画・運営メンバー)
[日程]10月13日、27日
[会場]柴又、帝釈天周辺ほか
[問い合わせ]葛飾区文化振興財団 Tel. 03-5670-2222

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