●平成13年度「市町村立美術館等活性化事業」、
「中山巍と1920年代のパリ～佐伯祐三・マチス・ヴラマンクなど～」展スタート
1920年代のパリ。当時の花の都は、日本から多くの芸術家志望の青年が訪れる街でもありました。絵画に果てしない夢を抱いて集まった若人の一人が中山巍（なかやま・たかし）です。
1893年岡山市に生まれた中山は、東京美術学校を修了後、1922年渡仏します。7年余りのパリ滞在中に、ヴラマンクやシャガールと交流をもち、マチスやデュフィらの作品から大きな影響を受けました。
また、同じくパリで美術学校当時からの友人である里見勝蔵や前田寛治をはじめ、佐伯祐三や福沢一郎、高畠達四郎ら多くの日本人画家とも親交を深めました。後にこの交友から「1930年協会」、「独立美術協会」が生まれ、日本の洋画壇に大きな影響を与えました。
本展では、岡山県立美術館所蔵の中山巍作品の中から精選された20数点を中心に、パリ時代を共に過ごした佐伯や前田ら友人たちの作品と、ヴラマンクやマチスらの20年代の作品を加えて、総作品数47点を展示します。これまでいわゆる“日本的フォーヴ”と一くくりにされてきた中山作品の特質に迫ります。
地域創造では、市町村立美術館等活性化事業として、この巡回展に対し助成を行っています。
◎豊科近代美術館（長野県豊科町）
［日程］9月1日～24日
［問い合わせ］Tel. 0263-73-5638
◎掛川市二の丸美術館（静岡県掛川市）
［日程］9月29日～10月21日
［問い合わせ］Tel. 0537-62-2061
◎氷上町立植野記念美術館（兵庫県氷上町）
［日程］10月27日～11月18日
［問い合わせ］Tel. 0795-82-5945
◎尼崎市総合文化センター（兵庫県尼崎市）
［日程］11月23日～12月16日
［問い合わせ］Tel. 06-6487-0806