一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

九州・沖縄

 

●長崎県佐世保市

 

アルカスSASEBO

〒857-0863
佐世保市三浦町2-3
Tel. 0956-42-1111 中坂裕計

 

◎3月1日オープン

 

佐世保市の駅周辺再開発計画の中核施設として整備された文化ホールと地域交流センターをもつ複合施設。ホール部分を長崎県が出資し、地域交流センター部分を佐世保市が出資して建設された。ホール部分の管理運営は県から佐世保市に委託され、両施設とも市が設立した財団が一体的に管理運営を行う。開館記念事業の注目は「アルカスオペラ モーツァルト“魔笛”全幕公演」。演劇、音楽、歌劇等の地元文化人から構成される実行委員会が主体となって制作され、オーディションで選ばれた17名の声楽家のほかに、出演者から裏方まで総勢500名ほどの市民が参加する。また、公演を裏側から支えてもらうボランティア・スタッフを募集し、研修後ホール案内等の業務に携わってもらうなど、市民が市民をもてなすホールを目指す。

[オープニング事業] 「アルカスオペラ モーツァルト“魔笛”全幕公演」(2001年3月予定) 
[施設概要]大ホール(2000席)、中ホール(500席)、イベントホール(ステージ形式350席)、会議室4、和室2、茶室、交流スクエア、リハーサル室2、練習室3
[設置者] 長崎県・佐世保市
[運営者] 佐世保地域文化事業財団
[設計者] 株式会社佐藤総合設計 

 

●繊維工場を市民の文化拠点にリニューアル

 埼玉県入間市に、2月1日、文化創造アトリエ(アミーゴ)がオープンした。旧県繊維工業試験場を、音楽スタジオやホール、ギャラリーを備えた市民のための文化施設に改装したもので、木の外観に赤いのこぎり屋根が印象的な建物だ。

◎繊維工場の面影そのまま

 施設統合により試験場が閉鎖されたのは1998年。県から市に無償で譲渡された後、市は市民を集めて「跡地利用オープントーク」を開催し、今後の活用方法について検討した。オープントークでは、建物を全壊し、集会場を新築する案や運動場にする案も出たそうだが、最終的には地場産業である繊維工場の面影を残す方向で意見が一致。同じく繊維工場を改装した金沢市民芸術村の例を参考にしながら、文化創造アトリエとして再生することになったという。改修の総工費は2億6千万円。のこぎり屋根の工場は演劇の練習や小さなコンサートのできるホールに、旧事務所は多目的ホールに改装。新築したドーム型のスタジオ棟を除くと、施設全体の7割は昭和初期までにつくられた工場の風情をそのまま残している。また、試験場の設備を生かし、手織りと染織が体験できる工房も設けられた。

◎市民による自主運営

 運営面も、金沢市民芸術村の運営を参考に、市民による自主運営を目指す方針で準備を進めている。まず市民の中から、ジャンル別に7人ほどのディレクターを委嘱。ディレクターとボランティアによる「文化創造委員会」を設け、施設利用のルールづくりから利用調整、事業計画まで運営全般をまかせたいという。工房部分については、市繊維工業会と市民ボランティアによって運営される体験教室がすでに始まっていて、参加者に好評だそうだ。「市民の自由な発想の中から出でくる提案に期待しています。文化創造委員会と行政側がうまくパートナーシップを保ちながら、市民の意思を全面に出して運営していきたいですね」。 (館長 船場保行)

 

●入間市文化創造アトリエ(AMIGO)

〒358-0053
入間市仏子766-1
Tel.042-931-3500 守屋俊久
◎2月1日オープン

[オープニング事業] ブルースハープ ライブ(3月24日)、国府弘子サロンコンサート(3月25日)ほか 
[施設概要] 本館棟、スタジオ棟、サロン棟、パティオ、ホール棟、織物工房棟、染色工房棟
[設置・運営者] 入間市 
[設計者] 独楽蔵(株)

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