一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

関 東

 

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●東京都府中市

府中市美術館

〒183-0001 東京都府中市浅間町1-3
Tel. 042-336-3371 能勢亜希子

◎2000年10月14日オープン

都立府中の森公園内にオープンした美術館。光と緑にあふれる公園と一体化するよう、高さを低く抑え、ライムストーンなど自然の素材を用いた設計が特色となっている。常設展示の見所は、油彩 画を中心に日本の近代絵画の展開を展望できる作品群と、府中市にゆかりの深い洋画家牛島憲之氏の作品を集めた牛島憲之記念館。また、市民が身近に美術と出会える美術館を目指し、教育普及部門にも力を入れる。創作室、子ども造形室、公開制作室を設け、ワークショップを定期的に開催するほか、公開制作室では2カ月ごとにプロの作家を迎え、作品の制作過程を公開している。

 

[オープニング事業]

「生誕100年記念 牛島憲之展」(2000年10月14日~11月26日)、日比野克彦公開制作(2000年10月14日~11月26日)
[施設概要]企画展示室(788m2)、常設展示室(356m2)、牛島憲之記念館(315m2)、教育普及部門(207m2)、美術図書室、市民ギャラリー、ミュージアムショップ
[設置者・運営者]府中市
[設計者]株式会社日本設計

 

近畿

 

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●大阪府羽曳野市

羽曳野市立生活文化情報センター (LICはびきの)

〒583-0854 羽曳野市軽里1-144
Tel. 0729-50-5500 辻村真輝

◎1月3日オープン

市民の新しい情報と文化の拠点としてオープンした複合文化施設。館内は「生活」「文化」「情報」の各エリアに分かれる。文化エリアのホールは、638席のシューボックス形式でパイプオルガンが設置されている。可動客席により平戸間形式の利用も可能。3階建ての情報エリアには、マルチメディア体験プラザ、録音スタジオ、映像スタジオ、インキュベート室などがあり、初心者の体験利用から上級者のソフト開発にまで対応できるようになっている。パソコン教室など講習会も充実させていく予定。管理運営は、市などが出資した第3セクターの株式会社が行う。

 

[施設概要]ホール(638席/可動)、図書館、美術・工作創作室、音楽実習室、レッスンルーム、録音スタジオ、映像スタジオ、インキュベート室、会議室ほか
[設置者]羽曳野市
[運営者]株式会社みのりの里
[設計者]山下設計

 

●住民の自主管理による倉庫ホール続々オープン

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北海道内で、古い倉庫や酒蔵が続々とホールやギャラリーなどに改修、リニューアルオープンしている。恵庭市では石蔵倉庫がホールに、釧路市ではレンガ倉庫が24時間運営の練習場となり、2000年の11月には、白老町で酒蔵をホールとギャラリーに改修した“しらおい創造空間蔵(KURA)”がオープンした。

これらはすべて、道の文化振興課が98年度から行っている「地域創造アトリエ整備事業」の補助を受けて実現したもの。この制度は、倉庫や空店舗などを改修して音楽や芝居の練習、発表の場になるホール(アトリエ)をつくると費用の半分(最高額2千万円)を補助するもので、すでに4施設の整備が終了した。直接の補助対象を、住民による協議会やNPOとしている点も特徴だ。自主管理を通 して、柔軟な運営を実現すると同時に、地域文化の担い手たちの交流を活性化することが狙いだという。

白老町の“蔵(KURA)”は、町が建物を取得し、町と道の補助金で改修が行われた。企画・運営は、町民有志による文化推進ネットワーク協議会。オープニング期間には、ヴァイオリンコンサート、陶芸展など多彩 な催しが行われ、3,000人以上の人で賑わった。事務局の濱岡則子さんは、白老町在住のマンガ家。自ら“子どもマンガ教室”を企画するなど「表現する楽しみをたくさんの人に伝えたい」と夢を語る。一方で、運営への町の補助は受けていないため「資金の確保が最大の課題です」と、会員集めにも奔走する。

現在も、道文化振興課には助成について数件の相談が寄せられていて、この動きはしばらく続きそうだ。住民による自主運営の行方にも注目したい。

 

●しらおい創造空間 蔵(KURA)

〒059-0906 北海道白老郡白老町本町1-7-5
Tel. 0144-85-3101 ◎11月3日オープン
[施設概要]多目的ホール(174m2)、ギャラリー(188m2)
[運営]白老町文化推進ネットワーク協議会

 

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