講座・シンポジウム
●ドキュメント2000プロジェクト中間報告会「社会とアートの橋渡しIII」
アートと社会の多様な関係性を探るプロジェクト「ドキュメント2000」の中間報告会。6月4日、会場は東京国際フォーラム会議室。プロジェクトの詳細は、「ドキュメント2000プロジェクト活動中間報告書」でも知ることができる。頒価500円。
[問い合わせ]ドキュメント2000プロジェクト事務局 Tel. 06-231-1748
ネットワーク・募集・Book
●募集
新進音楽家演奏会 第4回コンセール・マロニエ21~ピアノ&金管部門~
クラシックの若手演奏家の発掘、育成を目指して開催する演奏会。参加者は全国公募。テープ審査とオーディションにより出演者を決定。今年はピアノと金管楽器の2部門。
[審査員長]丹羽正明
[テープ審査受付]4月30日~5月28日(オーディション9月2日~5日、演奏会10月3日)
[問い合わせ]栃木県総合文化センター内「コンセール・マロニエ21」係 Tel. 028-643-1010
●募集
第2回国際オペラコンクール in SHIZUOKA
声楽界の有能な人材発掘と音楽文化の発展を目的に開催されるコンクール。静岡県出身のオペラ歌手、三浦環の没後50年を記念して96年に第1回を開催。今回はその第2回。
[審査員]伊藤京子(委員長)、東敦子、ワルター・ベリー、畑中良輔、林康子ほか
[応募締切]6月1日(予選10月30日~11月4日、本選11月7日)
[問い合わせ]静岡県教育委員会文化課内 国際オペラコンクール in SHIZUOKA実行委員会事務局 Tel. 054-221-3109
●Book
世田谷パブリックシアターアニュアルレポート
97年4月のオープンから1年間の世田谷パブリックシアターの活動をまとめたアニュアル。事業収支、観客アンケートの分析など詳細なデータを公開しているほか、全公演の記録(スタッフ、内容、劇評、観客数など)を掲載。1部700円。
[問い合わせ]世田谷パブリックシアター Tel. 03-5432-1526
●Book
コミュニティ・アートマネジメント
小林進(宮城大学事業構想学部教授)著。地域発信の芸術文化事業を成功させるさせるにはどうすればいいか。全国各地の事例の分析を通じて、著者が文化施設運営への提案を試みる一冊。定価2400円(税別)。
[問い合わせ]中央法規出版(株)東京営業所 Tel. 03-3379-3861
●リレートーク
ホール職員の素顔とエピソードをご紹介するコーナー
リレー方式で全国のホール担当者をめぐります
受講生の熱演に、思わず涙。
春日市ふれあい文化センター 事業課事業係長 喜島克三郎
在職期間/5年 前職/市福祉事務所のケースワーカー 血液型/A型
どちらかというと音楽畑を歩いて来た私が、演劇の、それも創作という分野を担当することになったのが昨年の4月。企画の名前は「ドラマセミナー」。受講生を公募し、地元の演出家の下で芝居をつくり上げ、約半年後に発表公演を実施する内容で、平成6年度からはや5年目を迎えていた企画である。専任の前担当者が退職したこともあり、右も左も分からないままに、やや遅れ気味の7月にスタートさせた。
毎年、新たな受講生による実施を前提としていたが、担当者の不安もあり、このセミナーから誕生した3つのアマチュア劇団に声をかけ、強力なサポート体制をつくりながら、新応募者とともに8月から稽古に入った。芝居素人の私でさえ、初めの頃の練習風景には、本当に有料の公演が実施できるだろうかと不安を覚えたが、今年1月の発表公演では、受講生の熱演が見事にそれを吹き飛ばしてくれ、思わず涙してしまった。しかも、欲張りなことに、初の北九州市遠征公演まで計画。全員泊まりがけの入れ込みようで、舞台終了後にはまたまた涙。熱心に芝居に向かい合う若者たちの姿は、私に確実に演劇という分野の面白さを植え付けてくれたようだ。
なお、北九州公演は、春日も参加している「北部九州ネットワーク会議」における北九州演劇祭事務局との関係の中でスムーズに実現、当日も現地での協力体制をとっていただいたことにお礼を申し上げたい。
●春日市ふれあい文化センター今後のお勧め公演
6月3日の蟹江敬三主演『絶対零度』。出演者はほかに千葉哲也、西山水木。ベテラン蟹江敬三が放つ芝居のパワーを感じてもらいたい。
●春日市ふれあい文化センター
[開館]1995年
[概要]スプリングホール(600席)、サンホール(250席)、ミニホール(60席)、各種研修室にCDやビデオの貸し出しもしている図書館を併せた複合施設。
[所在]〒816-0831 福岡県春日市大谷6-24 Tel. 092-584-3366
◎次号登場者 ⇒ 「北部九州ネットワーク会議」より 大牟田文化会館 沓掛智恵子さん