講座・シンポジウム
●'99 コミュニティ・アート・リーダー養成コース
障害のある方や、お年寄り、子どもたちを対象にした創造的なワークショップの手法を学ぶ1年間（4月～2000年3月）の講座。音楽、演劇、ダンス、美術など様々なワークショップを体験した上で、実際にワークショップのプランづくりと実践を行う。会場は都内。
［問い合わせ］ミューズ・カンパニー Tel. 03-3479-8535
●「Japan Contemporary Dance Network（JCDN）」ミーティング
コンテンポラリーダンスに関わるホール・関係者・アーティストのネットワークづくりを目指すJCDN設立に向けた第1回ミーティング。日程は3月18日、19日、会場は森下スタジオ（東京都江東区）。JCDN趣旨説明、全国のダンス関係者による現状報告、ディスカッションなどを行う。
［問い合わせ］JCDN設立準備室 Tel. 075-361-4685 e-mail : jcdn@uniteddigital.com
募集・Book・トピックス
●募集
日本アートマネジメント学会会員募集
昨年10月に仙台で発足したアートマネジメント学会が、99年度会員を募集中。会長は小林進宮城大学教授。官・民・学から広く会員を募り、幅広い視点からアートマネジメントに関わる諸課題を解決することを目指す。年会費は5千円。
［問い合わせ］宮城大学事業構想学部409研究室（担当／小林） Fax. 022-377-8349 e-mail:jam@mail.sp.myu.ac.jp
●Book
クラシック音楽マネジメント・ガイド1999年版
クラシック音楽関連の企画・ホール運営者向けのハンドブック。社団法人クラシック音楽マネジメント協会所属の103法人の紹介、所属アーティスト、1999～2001年招聘予定アーティストを網羅。関連機関団体、全国の音楽ホールの連絡先を収録。定価1000円（税込）全国の楽器店、楽譜取り扱い書店にて発売。
［問い合わせ］社団法人日本クラシック音楽マネジメント協会 Tel. 03-5449-4711 Fax. 03-5449-4713
●トピックス
レ・コード館が文部政務次官奨励賞を受賞
北海道新冠町レ・コード館が、森田健作文部政務次官が創設した「文部政務次官奨励賞」を受賞。レコードの収集と展示といったユニークな活動が認められたもの。1月9日に森田政務次官が来館し、授与式が行われた。受賞を機に、オープン以来特別顧問として館の事業にアドバイスをしてきたプロデューサー酒井政利氏が名誉館長に就任。
●リレートーク
ホール職員の素顔とエピソードをご紹介するコーナー
リレー方式で全国のホール担当者をめぐります
甘栗の皮を剥きながら、この栗はどこからきたのかと考え爪を痛める。
すみだトリフォニーホール 事業企画員 桑原三知子
在職期間：2年11カ月 前職：団体職員 血液型：A型（！？）
去る勉強会で、欧米のオーケストラやホールの運営システム、特にマーケティング分析がなぜ日本ではそのまま導入できないかという話になった。西洋音楽を縦書きにするというのは、森の小鳥のさえずりや、石畳を過ぎる馬車をひく馬の蹄の音といった普段耳にする音や、目にする色彩が全く異なる土地で生まれた文化を今の日本で如何にして伝え、広めるか、ということが永遠の課題であることは否めない。
しし座流星群に期待をもって臨むのと、隅田川の花火大会へ下駄を鳴らして心踊らせるのとでは、同じ夜空を見上げるのでも違うわけで、電車のホームに『ムーン・リバー』が流れるようになった今日でも、やはり「芸術は永く人生は短し」、その課題を解決するために、日々、試行錯誤を繰り返している。
このように悩みながらも、時として充足感は天から降ってくるものである。先日、ホールを撮影するというので、その旨よろしくと伝えておいた。朝いちでホールの扉を開けた瞬間、ステージの風景に「やってくれるじゃない」と、思わず泣けた。あたかも数分前までオーケストラが演奏していたような佇まいにさせるのは、手前味?だけど、新日本フィルが住んでいるからできることと、頭に浮かんだステマネの猪狩さんの顔に thanks!とつぶやいた。
オープニングから早1年、柱の傷にも新日本フィルの響きが染み込むすみだトリフォニーホールである。
●すみだトリフォニーホール・これからのお勧め公演
10月に予定されている「フィンランド・ラハティ交響楽団＜シベリウス交響曲全曲演奏会＞」（全4回）北欧の響き・シベリウスを満喫してください。
●すみだトリフォニーホール
［開館］1997年
［概要］大ホール（1801席）、小ホール（252席）
［所在］〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-3 Tel. 03-5608-1290
◎次号登場者 ⇒ パルテノン多摩 和田知彦さん