一般社団法人 地域創造

公演カレンダー

1998年10月~1999年3月
市民オペラ&ミュージカル 公演カレンダー

オペラ

●函館市民オペラ第8回公演『アイーダ』(北海道函館市)
 
「函館市民オペラの会」による公演。オーケストラ、合唱、ソリスト、裏方、指揮者、演出まで公募により上演。同会は90年に発足、91年から毎年11月に公演を行っている。これまで『こうもり』『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』などを上演。
 
[演出]中村勝雄
[指揮]玉手道男
[演奏]函館市民オペラ管弦楽団
[日程]11月2日、3日
[会場]函館市民会館
[問い合わせ先]函館市文化・スポーツ振興財団 Tel. 0138-57-3111

●八戸市民創作オペラ 内田勝彦 『フォスター・その愛 夢みる人』(青森県八戸市)
 
八戸市を拠点に活動する作曲家内田勝彦作曲による創作オペラ。市内で活動する合唱団メンバーなどが出演。1980年八戸市が市制50周年記念事業として市民オペラ公演を行ったのを契機に「八戸市民創作オペラ協会」が組織され、内田勝彦氏の作品を中心にこれまで6作の創作オペラを上演している。
 
[原作・脚色・作曲]内田勝彦
[指揮]小屋敷真
[演出]長谷川直之
[日程]12月5日
[会場]八戸市公会堂
[問い合わせ先]八戸市民創作オペラ協会 Tel. 0178-24-3311


●クリスマス・コンサート'98市民オペラ『ヘンゼルとグレーテル』(茨城県水戸市)
 
水戸芸術館制作市民オペラ。今年は毎年恒例のクリスマス・コンサートとドッキングしての上演。ソリスト・合唱団員を公募、オーディションにより出演者を決定。93年の『魔笛』、95年の『フィガロの結婚』に続き3度目の上演となる。
 
[指揮]清水史広
[演出]杉理一
[演奏]小林由佳(エレクトーン)ほか
[日程]12月23日、24日
[会場]水戸芸術館ACM劇場
[問い合わせ先]水戸芸術館 Tel. 029-231-8000


●千葉市民オペラ'99『椿姫』全3幕(千葉市)
 
93年に政令都市移行記念公演として千葉市主催で市民オペラ『天国の歌姫達』が上演されたのを契機に、市民による実行委員会が組織され、隔年で公演を実施。今回が4回目の公演となる。ゲスト出演者を除き、千葉市内外からソリスト、合唱団員を公募、オーディションを実施して出演者を決定。
 
[総監督]中村邦男
[指揮]天沼裕子
[演出]竹邑類
[演奏]ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉
[日程]3月13日、14日
[会場]千葉県文化会館
[問い合わせ先]千葉市教育委員会文化課 Tel. 043-245-5961


●オペラ『太田道灌』(東京都荒川区)
 
日暮里にゆかりの深い太田道灌を題材とした創作オペラ。作曲は仙道作三。これまで、日暮里サニーホールにおいて、日暮里と関わりのある人物などを題材にした創作オペラ『智恵子抄』(91年)、『五重塔』(95年)を上演。今回で「日暮里オペラ3部作」の完成となる。
 
[作曲・演出]仙道作三
[指揮]崎田俊治
[所作・振付]花柳佐育
[出演]佐藤一昭、角田和弘
[日程]10月23日~25日
[会場]日暮里サニーホール
[問い合わせ先]財団法人荒川区地域振興公社 Tel. 03-3802-7111


●音楽劇『アリス!』(東京都江東区)
 
「国立オペラカンパニー青いサカナ団」を主宰する神田慶一を芸術監督に迎え制作。出演は、国立オペラカンパニー団員と、公募による「区民でオペラをつくる会」メンバー。
 
[作曲・指揮]神田慶一
[演出]八木清市
[日程]3月14日
[会場・問い合わせ先]ティアラこうとう  Tel. 03-3635-5500


●調布市民オペラ第5回公演『こうもり』(東京都調布市)
 
「調布市民オペラ振興会」による公演。合唱は調布市民オペラ合唱団。第1回公演は92年。これまで『カルメン』『椿姫』など計5公演を実施。
 
[指揮]福森湘
[演出]中村敬一
[演奏]東京オペラシアター管弦楽団
[日程]10月24日、25日
[会場]調布グリーンホール
[問い合わせ先]調布市民オペラ振興会 Tel. 03-3326-9268


●藤沢市民オペラ『リエンツィ・最後の護民官』(神奈川県藤沢市)
 
藤沢市民会館30周年、藤沢市民オペラ創立25周年を記念して、日本初演のワーグナー作曲オペラ『リエンツィ・最後の護民官』全5幕を上演。総監督は畑中良輔。出演者には、中堅からベテランの声楽家に加え、オペラ歌手を目指す新進声楽家を対象にした「藤沢オペラコンクール」の入選、入賞者を起用。合唱は、市内7つの合唱団からなる大合唱団、管弦楽は40年の歴史をもつ藤沢市民交響楽団と、総勢330名の市民が舞台に参加する。
 
[総監督]畑中良輔
[指揮]若杉弘
[演出]栗山昌良
[日程]11月22日、23日、28日、29日
[会場]藤沢市民会館
[問い合わせ先]藤沢市芸術文化振興財団 Tel. 0466-23-2415


●オペラ公演『ドン ジョヴァンニ』(新潟県新潟市)
 
新潟市民芸術文化会館の開館記念事業市民企画公演の一つ。新潟市内を中心に活動する4つのオペラ団体が合同で制作。合唱団メンバー、スタッフは公募。
 
[指揮]上野正博
[演出]工藤智昭
[演奏]新潟室内合奏団
[日程]1月9日、10日
[会場]新潟市民芸術文化会館
[問い合わせ先]ドン ジョヴァンニ公演実行委員会 Tel. 025-224-5616


●新作オペラ『御柱』(長野県岡谷市)
 
諏訪大社の大祭として7年に一度行われる御柱祭を題材にした創作オペラ。出演は、一般公募による合唱団、地元の諏訪交響楽団、全国公募でオーディションにより選ばれたソリスト。今回が初めての公演。
 
[脚本・作曲]中村透
[指揮]星出豊
[演出]中村敬一
[日程]11月22日、23日
[会場・問い合わせ先]カノラホール Tel. 0266-24-1300


●県民オペラ『シンデレラ』(滋賀県大津市)
 
本格的オペラハウスとして9月にオープンしたびわ湖ホール開館記念県民オペラ。マスネ作曲の『シンデレラ』を上演する。ソリスト、合唱、舞踊、管弦楽団員を公募、オーディションにより出演者を決定。

[指揮]現田茂夫
[演出]竹邑類
[振付]石井潤
[出演]浅井順子、並河寿美ほか
[日程]11月21日、22日
[会場]びわ湖ホール大ホール
[問い合わせ先]財団法人びわ湖ホール Tel. 077-523-7137


●市民オペラ『椿姫』(大阪府箕面市)
 
箕面市民文化祭の一環として上演される市民オペラ。市内のオペラ団体「箕面シティオペラ」のメンバーを中心に、公募によるソリスト、合唱団により上演。95年度に第1回「カルメン・ハイライト」を公演、今回が2回目。
 
[指揮]富岡健
[演出]澁谷文孝
[演奏]シンフォニエッタ カンサイ
[日程]1月31日
[会場・問い合わせ先]箕面市立市民会館グリーンホール Tel. 0727-23-2525


●創作オペラ『宮水』(兵庫県西宮市)
 
西宮市に伝わる民話を題材とした創作オペラ。キャストは主役など一部を除き市民。合唱は西宮市創作オペラ合唱団、西宮少年合唱団。この創作オペラ事業は、1988年に第1作『紋左衛門物語』を上演。第4作となる今回の作品『宮水』は、95年度に上演が予定されていたが、阪神・淡路大震災のため延期。今年度上演が実現した。
 
[台本・作曲]中西覚
[指揮]松尾昌美
[演出]芦田鉄雄
[演奏]ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団
[日程]11月29日
[会場]西宮市民会館アミティホール
[問い合わせ先]西宮市文化振興財団 Tel. 0798-33-3111


●第7回川西市民オペラ『ヘンゼルとグレーテル』(兵庫県川西市)
 
川西市文化財団と川西市民オペラ実行委員会の共催による市民オペラ公演。ソリスト、少年少女合唱団員を公募。92年に第1回公演を実施。第8回となる来年度は、川西市に伝わる民話を題材にした初の創作オペラを上演予定。
 
[指揮]牧村邦彦
[演出]花田英夫
[演奏]みつなかサロンアンサンブル
[日程]3月21日、22日
[会場]川西市みつなかホール
[問い合わせ先]第7回川西市民オペラ実行委員会 Tel. 0727-40-1117


●第4回四日市市民オペラ『カルメン』(三重県四日市市)
 
四日市市文化振興財団では、市民参加創造事業として、ミュージカル、オペラを交互に上演。今年はオペラ『カルメン』全4幕を上演する。出演は、オーディションで選ばれたソリスト、公募による合唱団、四日市交響楽団。オペラの公演としては90年に第1回『ヘンゼルとグレーテル』を上演し今回で4回目。
 
[総監督]矢野洵子
[指揮]竹本泰蔵
[演出]伊藤明子
[日程]11月22日、23日
[会場]四日市市文化会館 第1ホール
[問い合わせ先]四日市市文化振興財団 Tel. 0593-54-4501


●第4回北九州シティオペラ公演 歌劇『アイーダ』(北九州市)
 
北九州市制35周年・北九州音楽協会設立10周年記念公演。「北九州音楽協会」などを中心に実行委員会を組織し、上演する。指揮者、演出家、ソリスト3人をイタリアより招聘。合唱団は、市内の音楽関係者で構成、エキストラは公募。また、舞台セットや衣裳をハンガリー国立歌劇場より借り受ける。
 
[指揮]ピエール・ジョルジョ・モランディ
[演出]イタロ・ヌンツィアータ
[演奏]九州交響楽団
[出演]バルバラ・デ・マイオ、スザンナ・アンセルミ、森岡謙一ほか
[日程]3月5日、7日
[会場]九州厚生年金会館
[問い合わせ先]北九州市民オペラ実行委員会 Tel. 093-551-7311


●長崎県オペラ協会第20回定期演奏会『ヘンゼルとグレーテル』(長崎県長崎市)
 
「長崎県オペラ協会」による公演。会場は10月にオープンする長崎ブリックホール。
 
[音楽監督]星出豊
[指揮]河原哲也
[演出]十川稔
[日程]12月25日、26日
[会場]長崎ブリックホール
[問い合わせ先]長崎県オペラ協会 Tel. 095-826-6739
 

ミュージカル

●第2回ミュージカル『Breath』公演(北海道旭川市)
 
旭川発のミュージカルを目指し、93年に実行委員会として発足。今回が第2回目の公演。
 
[日程]11月14日、15日
[会場]旭川市民文化会館
[問い合わせ先]ミュージカル「Breath」実行委員会 Tel. 0166-26-7668


●第9回七飯町民劇場 ミュージカル『星からの招待状』(北海道七飯町)
 
脚本から演出、出演、裏方まで総勢150名を超える町民が手づくりで上演するミュージカル。89年に、青年団の呼びかけで実行委員会形式で発足し、今年が旗揚げ10周年。90年に第1作『鳴川物語』を公演し、以来7作のオリジナルミュージカルを上演。
 
[脚本]本田幸一
[演出]みのゆづる
[日程]2月27日、28日
[会場・問い合わせ先]七飯町文化センター Tel. 0138-66-2068


●市民の舞台第24回遠野物語ファンタジー(岩手県遠野市)
 
遠野の民話や歴史を舞台化。原作、脚本、スタッフ、キャストすべて市民の手づくり。1976年に始まった市民創作劇の草分け的事業。
 
[日程]2月13日、14日
[会場]遠野市民センター
[問い合わせ先]遠野物語ファンタジー制作委員会 Tel. 0198-62-4411


●多賀城市市民創作ミュージカルVol.2 『mind~あなたに出会えて~』(宮城県多賀城市)
 
演出から出演、裏方まですべてを公募による市民が制作。91年と96年に、専門家の指導による市民参加ミュージカルを公演。97年度からは、その事業を通じて育ったスタッフを軸に、市民が出演のほか脚本、演出、音響、美術などを担当し、制作を行っている。
 
[日程]2月14日
[会場]多賀城市民会館
[問い合わせ先]多賀城市 Tel. 022-368-0132


●町民参加ミュージカルNo.6 ミュージカルファンタジー『メリーポピンズ』(宮城県七ヶ浜町)
 
毎年公募により、合唱団を結成。プロの指揮者・演出家・振付師の指導の下、約6カ月の練習を重ね、プロの歌手と共演する。七ヶ浜国際村がオープンした93年にスタートし、今年で6回目。これまで『マイ・フェア・レディ』『サウンド・オブ・ミュージック』などを上演。今年は、50名の児童合唱団を中心に80名が出演。
 
[演出・振付]大原晶子
[日程]11月29日
[会場・問い合わせ先]七ヶ浜国際村 Tel. 022-357-5931


●開館記念ミュージカル『シャンポーの森で眠る』(新潟県新潟市)
 
新潟市民芸術文化会館の開館記念ミュージカル。ジョルジュ・サンドの名作『愛の妖精』をミュージカル化。プロの演出家、指導者を迎え、オーディションにより選ばれた市民がプロのキャストと共演する。
 
[脚本]菊池准
[作曲]栗田芳宏、宮川彬良
[装置・衣裳]朝倉摂
[出演]岸田智史、久野綾希子、吉田鋼太郎
[日程]12月17日~20日
[会場]新潟市民芸術文化会館
[問い合わせ先]新潟市芸術文化振興財団 Tel. 025-224-5616


●メロディークリスマス'98(長野県松本市)
 
親子で楽しめる名作童話を題材にしたクリスマス公演。今年で12回目。第1部はミュージカル、第2部は合唱の2部構成。今年は、ミュージカル『シンデレラ』を上演。市内の劇団、合唱団、吹奏楽団などが参加して行われる。
 
[脚色・演出]橋本美代子
[作曲]丸山嘉夫
[演奏]保田紀子(オルガン)ほか
[出演]劇団あまんじゃく、松本混声合唱団、松本市民吹奏楽団ほか
[日程]12月19日、20日
[会場・問い合わせ先]松本市音楽文化ホール ザ・ハーモニーホール Tel. 0263-47-2004


●富士市民創作ミュージカル 新・曽我物語『名残りの小袖』(静岡県富士市)
 
ロゼシアター開館5周年記念事業。富士市に古くから伝わる『曽我物語』をベースにしたオリジナル・ミュージカル。オーディションによって選ばれた100人を超える市民が出演。ロゼシアターではこれまで93年に創作ミュージカル『ディアナ号の贈りもの』、94年に創作オペレッタ『お姫さまの出発』を上演。
 
[脚本]丸茂湛祥
[演出・振付]三浦克也
[日程]11月1日、3日
[会場]富士市ロゼシアター中ホール
[問い合わせ先]富士市文化振興財団 Tel. 0545-60-2512


●東近江創作ミュージカル『湖(うみ)の未来伝説』(滋賀県八日市市ほか)
 
滋賀県中部地域の2市7町村が共同で制作する創作ミュージカル。今年で3回目。キャストはすべて公募、オーディションを実施。今年は、9月にオープンしたびわ湖ホールでも公演を行う。96年度に『Generation~待合い室の人々』、97年度に『Legendー湖の伝説ー』、いずれも琵琶湖周辺地域を舞台にした作品を上演。
 
[演出]中村暁
[音楽]大町達人
[振付]宮川明子
[日程]1月24日、31日、2月7日
[会場]滋賀県立八日市文化芸術会館、びわ湖ホール、近江八幡市文化会館
[問い合わせ先]東近江文化のまちづくり事業実行委員会 Tel. 0748-23-6862


●アルカイックホール・オクト オリジナルミュージカル『Graduation』(兵庫県尼崎市)
 
尼崎市で活動する劇団と、オーディションによって選ばれた市民30名によるミュージカル。出演劇団は「Company RHYTHM OF LIFE」。プロデュースは林信夫(21世紀ディレクターズユニオン)。95年から毎年公演を行い、今回が4作目。
 
[日程]3月21日、22日
[会場・問い合わせ先]アルカイックホール Tel. 06-487-0810


●鳥取県オリジナル舞台芸術作品『茜 飛天~鳥取地名伝説』公演(鳥取県鳥取市)
 
鳥取県に伝わる「羽衣伝説」と「鳥取」の地名誕生に関わる物語を軸に展開するオリジナルミュージカル。出演者、裏方は全て県内から公募。鳥取県では、94年、96年と県民参加による創作舞踊ファンタジー『忍冬(すいかずら)』を公演。今回は2作目。
 
[日程]12月20日、1月24日
[会場]鳥取県立県民文化会館、米子コンベンションセンター
[問い合わせ先]鳥取県文化振興課 Tel. 0857-26-7134


●ファミリーミュージカル『トンガリぼうしの魔法つかい』(福岡県大野城市)
 
公募オーディションにより選ばれた40人の子どもが出演。
 
[作]成井豊
[演出]後藤香
[作曲・編曲]小弥信一郎
[日程]2月27日、28日
[会場・問い合わせ先]大野城まどかぴあ Tel. 092-586-4000


●市民創作舞台『長崎時空漂流記』(長崎県長崎市)
 
長崎ブリックホール開館記念市民参加事業として、昨年市民から企画を公募。24の応募作品の中から、芝居と音楽、ダンスを盛り込んだエンターテイメントショー『長崎時空漂流記』を上演することに決定。出演は公募による市民。オーディションを経た170名が出演する。
 
[演出]松尾宗人
[ダンス振付]松本みゆき
[日舞振付]藤間金弥
[音楽制作]永島友美子ほか
[日程]12月20日
[会場]長崎ブリックホール
[問い合わせ先]長崎ブリックホールオープニング事業実行委員会 Tel. 095-842-2002


クリスマス・新春企画情報求む!
 
12月号では、クリスマス・新春企画特集を予定しています。
下記までどしどし情報をお寄せください(締切10月30日)。
Tel. 03-5573-4065
Fax. 03-5573-4060
e-mail:miyachi@jafra.or.jp

 

●日立市の市民オペラ活動

オリジナル新作オペラ公演に向け多彩に展開

 

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 「今日立市では、オリジナルオペラ『水の声』公演の準備を進めています。これは、日立市水木町の「泉が森」を舞台にした作品で、2000年1月に初演される予定です。すでに台本は仕上がって、現在は作曲をお願いした原嘉壽子先生から楽譜が届くのを、首を長くして待っているところです。

 

 この公演に向けて、昨年4月に結成された「ひたちオペラ合唱団」は毎週金曜日にシビックセンターの音楽室に集まって練習中。人数は現在60人に増え、年齢も10歳代から60歳代、と幅広いのですが、女性上位で、男性の数が少ないのが悩み。我こそは歌わん、という男性の方、参加をお待ちしています。

 

 オペラの普及を目的に、毎年初めに催してきた恒例のニューイヤーコンサート。これまではアリアや合唱など、オペラのおいしい所の紹介が多かったのですが、来年は『フィガロの結婚』を本格的に通し上演することになりました。

 

 日立市のオペラ活動を応援する組織として、96年に発足した「ひたち市民オペラを育てる会」も、最初は数十人だった会員が少しずつ増えて、現在は340人。オペラを通したまちづくりを目指して、季刊紙づくりやコンサート、フォーラム、もてなしイベントなど、ユニークな活動で注目を集めています。

 

 全国に向けてオペラ情報を発信しようと、年2回のペースで発行してきたオペラ情報紙『ニュースオペラフォーラム』は、11月に第5号を発行の予定です。各地のオペラ公演の情報がコンパクトにまとまっているのが重宝され、一般紙の記者の方からも『便利だね。これを見てオペラを選んでいるよ』との励ましをいただいています。

 

 不景気な世の中ですが、産業と文化は豊かさの両輪という考えのもと、多くの人々がもっとオペラを身近に感じられるようなイベントを市民の方とともに、地道に続けていかねばと考えています」

(日立シビックセンター 飯山直樹)

 

●茨城県日立市
○『フィガロの結婚』 99年1月10日
[会場]日立市民会館
[問い合わせ先]日立シビックセンター Tel. 0294-24-7711

 

●岐阜県各地に根ざしたオペラが集結

「創作オペラ・ハイライト」

 

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 かつては創作オペラは無理といわれた岐阜県ですが、近年、地域に根ざしたテーマの市民オペラが次々と上演されるようになりました。その成果をいちどきに見られるのが、11月に行われる「創作オペラ・ハイライト」です。これまでに市民が参加して上演された創作オペラ3作品のハイライト・シーンを集めたもので、平成11年秋に開催される「第14回国民文化祭・ぎふ99」のプレ・イベントととして、岐阜市と高山市の2カ所で公演されます。

 

 参加する作品は、岐阜市の『西湖伝説(太陽をさがして)』、各務原市の『かかみ野の空』、多治見市の『オリベ焼文様ー古田織部と妻せんの愛と炎の物語』(以上は両会場で上演)。高山市では『小糸春秋』(来年上演予定)が参加します。

 

 「初めの3作は上演時には満員の観客を集め大好評を博した2~3時間の大作で、上演当時のキャスト・スタッフが再び集まって、これをそれぞれ30分程度のハイライトにまとめます。装置も衣装もメイクも初演と同じようにやろうということになったので、各団体の舞台の調整が大変です。これまでのハイライト公演の例を調べてみてもガラ形式が多くて参考になりません。何度もミーティングをもち、スタッフは、各団体のリハーサルを巡回しています。舞台の転換は人海戦術で、40人近いスタッフが総出であたります」

(総監督・松岡直太郎)

 

●岐阜県岐阜市 11月3日

 

[会場]長良川国際会議場メインホール「さらさ~ら」

 

●岐阜県高山市 11月23日
[会場]高山市民文化会館大ホール
[問い合わせ先]岐阜市民会館内事務局 Tel.058-262-8111

 

●広島のオペラ団体が次々と公演

新ひろしまオペラルネッサンス

 

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 「平成9年度から始まった『新ひろしまオペラルネッサンス』事業は2年目に入りました。広島は地方都市としては珍しく、市民オペラの団体が5つもあって活発な活動を行っていますが、その5グループが次々と公演を行うのが『オペラ・マラソン』です。9月の『オペラフェスティバル』という団体の公演『ザネット』『呼び鈴』で幕を開け、来年3月まで続きます。このオペラ・マラソンは5年度から始まったものですが、1000人規模のホールが2日間とも満席に近くなるようになり、だいぶ定着してきたようです。

 

 そして、来年はじめの目玉は、プロの歌手と広島在住の歌手とが一緒に歌う『オペラ・ガラ・コンサート』です。8回目を数える次回のテーマは『ドイツ・東欧オペラの系譜』。ゲストに吉田浩之さん(テノール)と、澤畑恵美さん(ソプラノ)をお招きします。広島在住の歌手陣は、前回からオーディションを行っています。前回はイタリアがテーマで40数人が応募して8名が合格。広島の歌手のレベルは高いですから、けっこうな難関ですよ。今年はドイツがテーマで、昨年のイタリア同様、多数の応募を期待しています。

 

 4月から活動をスタートしたオペラの専属合唱団「ひろしまオペラルネッサンス合唱団」が、はやくも演奏会を行います。プログラムは、モーツァルト『魔笛』、『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』などから合唱および重唱曲。メンバーは『広島には"オペラを演じる合唱団"がある、とささやかれる存在になりたい』と張り切っています」

(ひろしまオペラ推進委員会 竹岡伸洋)

 

●広島市

 

[会場]アステールプラザ 大ホール
○オペラ・ガラ・コンサート 99年1月31日
○オペラ・マラソン
広島オペラアンサンブル公演『ヘンゼルとグレーテル』 12月12日、13日
広島市民オペラ実行委員会公演『ラ・ボエーム』 99年1月16日、17日
HIOS(ひろしま国際オペラスタジオ)公演『椿姫』 99年2月20日、21日
野薔薇座公演『ホフマン物語』 99年3月27日、28日
○ひろしまオペラルネッサンス合唱団試演会 10月17日
[問い合わせ先]ひろしまオペラ推進委員会 Tel. 082-244-8000

 

●市民音楽劇サークルによる創作活動

創作音楽劇『青ネコランド』公演

 

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 「音楽劇サークル『ビリオネア大学』による創作音楽劇、次回の平成10年度公演は『青ネコランド』です。歌えば心は億万長者、ということで名づけられた『ビリオネア大学』は、加茂町および近隣市町の小学校低学年から60歳代までの約100名が参加。歌・演技・台詞などを年間を通して学び、年に1回、創作音楽劇を制作してその成果を発表してきました。この活動で加茂町は平成9年度に『潤いと活力のあるまちづくり優良地方公共団体自治大臣表彰』を受賞しています。

 

 平成6年からずっと指導にあたっているのが、モンデン・モモ(本名は門田百合子)先生。今回も監修・脚本・作詞・作曲とがんばっていただいています。モンデン先生は東京を基点に声楽の活動をしていらっしゃる方ですが、熱心のあまり2年ほど前に加茂町に家を借りることに。練習は、普段は週1回くらいのペースで、公演が近づくと毎日夜遅くまでがんばります。公演はたいてい冬なので、帰り道は道路が"しみる"(凍る)ので、歩くのも用心が必要です。

 

 今回の『青ネコランド』では、モンデン先生のご紹介で、舞台美術に新しい方、ニュー・フェイスを起用。普段はフランス在住のオブジェ作家、ササキ・ジュンさんです。舞台美術は初めてということですが、場面ごとに様子が変化するユニークな装置となりそうで楽しみです。ササキさんの夫人は、衣装デザインを担当します。フランス人のササキさんの舞台装置を作るスタッフは舞台制作部が担当。スタッフのメンバーには、大工さん、植木屋さん、電気工事や土木屋さん建築工の卵など、多彩な職業の方が揃っていて、家を建てるのだって大丈夫なくらい。照明・音響の指導をしてくださる方以外は全員アマチュアで、手づくりの舞台を目指します。架空の国、クスクス王国のパーティーコンテストをきっかけに生活に本当に大切なものは何かを考える楽しい作品『青ネコランド』に、ご期待ください」

(加茂町文化ホール「ラメール」 陰山義広)

 

●島根県加茂町 99年3月21日、22日
[会場・問い合わせ先]加茂町文化ホール「ラメール」 Tel. 0854-49-8500

 

●町民オペレッタでこけら落とし

ゆめホール知床『どんぐりの詩がきこえる』

 

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 「文化ホールの建設は町民の20年来の夢だったこともあり、建設コンペの段階から町民が参加してます。コンペの第1次選考は町民50名からなる選考委員が行い、最終選考も町の代表1人に参加してもらいました。そういう経緯もあって、こけら落としでも自分たちがまっ先にホールを使おう、じゃあ、いろんな特技をもった人が参加できるオペレッタにしようと。それで、4月から実行委員会「斜里でオペレッタを演る会」をつくって広報紙(全戸配布)を発行したり、6月からは週に1回稽古をするなどの活動をしてきました。現在、会員は約300人で、地元の楽器店主とか印刷屋さんとか、学校の先生とか、3歳~70歳の町民が参加しています。

 

 うちのホールは小学校の跡地に建設されましたが、校庭のみずならの木はシンボルとしてそのまま残してあります。今回の作品はその木を題材にしたもので、実行委員会のメンバーが共同でつくりました。1万5000人の町で150人が舞台に出演し、150人が裏方で支え、600人×2回で1200人が観る。このオペレッタでホールと町民の1割につながりができます。まずは来てもらって、触ってもらって、楽しんでもらって、ホールを好きになってもらいたい。すべてはそこからしか始まらないと思います」

(公民館事業係 鹿野能準)

 

 

●北海道斜里町 10月10日

 

[総合プロデューサー]太田晃正
[演出]小西修一
[会場・問い合わせ先]斜里町公民館「ゆめホール知床」 Tel.01522-2-2222

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