第3回芸術見本市開催
参加者のニーズに応える芸術見本市を目指して
1995年9月、97年2月と2回開催し、地域の方々に反響をいただきました「芸術見本市」を今年度も開催することになりました。
今回の芸術見本市は、財団法人地域創造と国際交流基金との共催により「東京国際フォーラム」を会場に、9月4日(金)、5日(土)の2日間開催します。
●第3回見本市の特色
今回の見本市は、前回同様、見本市部門(プレゼンテーション・アリーナ)と主催団体独自事業(セミナーなど)によって構成されます。そのうち、「プレゼンテーション・アリーナ」には、全国の公立・民間ホール、自治体の文化担当セクション、国内のフェスティバル、助成団体、アートカンパニー、海外の見本市・フェスティバルなどの多彩な展示ブースが出展される見込みです。
これまでの見本市では、限られた時間で、多くの情報の中から本当に必要な情報を入手するのが難しいという声がありました。その要望に応えて、今回の見本市では、2つの新しい試みを行います。まず、インターネットを利用して出展団体の情報を事前に公開する「ON NET見本市」。参加者は事前にどのような団体が出展するのかという情報を入手した上で、当日に具体的な話をすることができます。
2つ目の新企画が「芸術見本市お見合プロジェクト(仮称)」。これは、出展者や参加者から、「こんな人と会いたい」、「こんな団体を探しています」という要望をアンケートにご記入いただいて、会場に常駐しているナビゲーターが情報の橋渡しをするというものです。このお見合いプロジェクトは、公共ホール担当者などのネットワークづくりや、各種公演情報の不足といった悩みの解決に役立つ大変便利な企画ではないでしょうか。
また、よりライブな情報を提供するため、さまざまなジャンルのアーティストや芸術団体が、展示ホールに設けられた特設ステージで、実際に作品の一部などを実演してみせるパフォーマンス・プレゼンテーションも実施します。
●地域創造の独自事業は?
主催団体独自事業のうち、地域創造が主催する事業については、「ネットワーク」を共通テーマに、ホールにおけるネットワークの今後を見据えたセミナーやシンポジウムを計画しています。セミナーやシンポジウムの詳細については、現在検討中のためここでお知らせできないのが残念ですが、見本市ならではの企画を検討しておりますので、ご期待ください。
●皆さんの積極的なご参加を
「芸術見本市」は、ナマの情報を比較しながらその場で入手でき、制作担当者などとの具体的な情報交換ができる場です。将来の事業計画のヒントを得たり、舞台芸術の最新の情報を知るため、ぜひ積極的に見本市をご活用ください。
芸術見本市には、地域創造でもブース出展いたしますが、その場で当財団の助成事業の相談などについても、随時受け付けますので、こちらもぜひご活用ください。
また、見本市に出展を希望されるホール関係者におかれましては、出展申し込みの第1次締め切りが8月3日(月)と迫っておりますので、お早めにお申し込みください。
●芸術見本市開催概要
[名称]Tokyo Performing Arts Market 第3回芸術見本市
[期間]1998年9月4日(金)、5日(土)
[会場]東京国際フォーラム
[主催]国際交流基金/財団法人地域創造
[実施内容]
◎プレゼンテーション・アリーナ
・ビーハイブ(チラシ、ポスター展示スペース)
・展示ブース
・VTRプレゼンテーション
・ON NET プレゼンテーション
・パフォーマンス・プレゼンテーション
◎ナビゲーターによる交流ガイド・サービス
◎ミーティング・エリア
◎交流パーティー
[ビジター参加登録料]¥3,000(2日間共通)
[出展登録料]¥45,000~
※利用形態によって価格が異なりますのでお問い合わせください。
[申し込み方法]
所定の申し込み用紙に必要事項をご記入の上、FAX、郵送にてお申し込みください。
[問い合わせ先]
財団法人地域創造芸術環境部
研修・交流担当 佐倉・西村
Tel. 03-5573-4068 Fax. 03-5573-4060
芸術見本市事務局
Tel. 03-3423-6235 Fax. 03-3423-7597
●芸術見本市とは
舞台芸術(音楽、演劇、ダンスなどライブ上演される芸術ジャンル全体を指します)の上演を活発化するために、劇場・ホールなどの担当者や舞台芸術団体、その他の舞台芸術関係者が集まり、相互の交流を図るとともに、今後の公演計画の実現のチャンスを見つけたり、公演についての具体的な交渉を行うために開催される催しを「芸術見本市」といいます。
海外では、アメリカのAPAP(舞台芸術プレゼンター協会)の見本市(ブッキング会議)が1957年から、カナダのCINARS(モントリオール国際舞台芸術見本市)が84年から開催されており、世界中からも多くの参加者を集めています。近年では、オーストラリアのAPAM(Australian Performing Arts Market)やアフリカ・コートジボワールのMASAという舞台芸術見本市がこれらに加わり回を重ねています。また、ごく最近になって、ドイツ、スペイン、イスラエルなどでも同種の見本市が開催されるようになり、世界的に重要性が広く認識されるようになってきています。
日本では、95年9月に「東京国際舞台芸術フェスティバル'95」の併設イベントとして初めて開催されました。その後、「芸術見本市」としては、第2回目が97年2月に東京国際フォーラムの開館記念事業(「TOKYOときめきフェスタ」)の一環として開催され、内外から大きな注目を集めました。今回はその3回目の開催となります。