ネットワーク・トピックス
●ネットワーク
フランス年特別企画映画祭「アニエスb.は映画が大好き」
「フランス年」を記念した映画祭を全国で開催予定。ファッション・デザイナーのアニエスb.が選定したフランス映画7本を上映。日本未公開のジャン=リュック・ゴダール監督作『はなればなれに』をはじめ、日本ではほとんど上映される機会のなかった作品が中心。アニエスb.ほか、上映作品の監督や俳優がゲストとして来日する。
[主催]東京日仏学院、朝日新聞社、各開催会場
[会場]有楽町朝日ホール(5月7日~10日)、高知県立美術館(5月16日、17日)、愛知芸術文化センター(6月5日~7日)、山梨県国際交流センター/山梨県立文学館(7月14日~18日)、広島市映像文化ライブラリー(11月中旬)。※そのほか開催会場募集中。
[上映作品]『ランジュ氏の犯罪』(ジャン・ルノワール監督/1935年)、『セザール』(マルセル・パニョル監督/1936年)、『快楽』(マックス・オフュルス監督/1952年)、『はなればなれに』(ジャン=リュック・ゴダール監督/1964年)ほか全7作品。
[問い合わせ]朝日新聞社文化企画局文化企画部 Tel. 03-5540-7450 古賀太
●Book
イベント白書'98
博覧会、見本市・展示会、国際会議、文化・スポーツイベント、地域イベントの現況を紹介。'96~'97イベントデータなどのイベント情報ファイル付き。
[定価]5500円(税込み)
[問い合わせ先]社団法人日本イベント産業振興協会 Tel. 03-3238-7821 Fax. 03-3238-7834
●voice
おおさか文化カレッジ自主公演迫る!
●主催者(大阪府文化振興財団)のコメント
「おおさか文化カレッジ」は、大阪府、府内市町村および文化関係団体の連携・協調を深めるとともに、広い視野で大阪文化を考え、文化事業を企画立案、実行できるプロデューサー、コーディネーターの養成を図ることを目的に開催しております。平成9年度は、従来の講義形式だけでなく、より具体的、実践的な内容をもりこみ、講義コース、演習コース、実践コース、の3つが柱となっております。
とくに実践コースは、文化公演の企画から開催まで全てを受講者が担当し、プロデューサー、ディレクターなどの体験を通じて、アートマネージメントについて習得していただく一助としました。
●実践コース参加者・宮地泰史の声
実践コースは、1つのコンサートを実際につくり上げ、その過程を学ぶというものです。参加者は、近畿圏の公立ホールから集まった7名。
とにかく動き出すまでが大変でした。なにしろ、この研修で初めて出会った人の集まりです。すれ違いの意見ばかりが空を飛び交い、なかなか会議は進行しません。何度も企画会議を行うなか、出演者を親子3代の音楽一家、十川尚子ファミリーに決定。テーマは「親と子の青春」。よくあるファミリーコンサートの子ども向けの公演ではないものにしようと企画を煮詰め、最近リバイバルヒットしたカーペンターズを中心とした70年代ポップスコンサートを行うことに。70年代を知る人たちには懐かしさを。90年世代の若者には新鮮な感動を。終了後、親の青春を子へ語ることができるようなコンサートにしようと、1カ月ほどかけて全員で仕上げた企画には、自信を持って納得することができました。
プロジェクトが始動してからもトラブルの続出。予算の見積もりはどんどんオーバーしていく、チラシの制作はやり直しの連続で納期は迫る、等々あらゆる方向に迷走を続けました。しかし、何度もトラブルを乗り越えている間にチームワークも良くなり、本番へ向けて確かな手応えを感じるようになってきました。
コンサートを制作することは大変な作業です。しかし、たくさんのお客さまに喜んでいただくことができればと日夜頑張っています。私たちが制作する「想い出の'70sポップス」も本番まで残りわずか。後は、コンサートまで広報活動や、営業活動を力の限り実行するのみです。最高のコンサートに仕上げるためにも、この文章を読んでくださった皆さん、見習いプロデューサーにしか出せない情熱によってつくられた、手づくりのコンサート、ぜひ楽しんでください。