一般社団法人 地域創造

講座・シンポジウム・募集等

ネットワーク・トピックス

 

●リスト音楽院セミナー&コンサート(札幌市)
リスト音楽院の教授陣を招き、ピアノとチェロのセミナーとコンサートを開催。
[出演]イシュトヴァーン・ラントシュ(ピアノ)、シャーンドル・ファルヴァイ(ピアノ)、ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
[日程]12月18日~22日
[会場・問い合わせ]札幌コンサートホール Tel. 011-520-2000

 

●第10回大世紀末演劇展(東京都目黒区)
地域を拠点に活動する劇団が集まる演劇祭。今年は、第10回目を記念して全国12都市から過去最高の25劇団が参加。今年の参加劇団は、劇団ラッキー・キャッツ(岐阜)、秘宝館昇天堂一座(岡山)、劇団J☆BOX(岡谷)、よしこ(盛岡)ほか。
[日程]12月6日~98年4月12日
[会場]こまばアゴラ劇場
[問い合わせ]有限会社アゴラ企画 Tel. 03-3467-2743

 

●京都映画祭(京都市)
「映画都市・京都」が生んだ名作映画を中心に80本以上の作品を上映。『忠次旅日記』(1927年)など時代劇の第1期黄金時代の作品のほかを特集。映画祭の一環として「京都国際学生フィルム・フェスティバル」を開催、学生の自主製作作品を公募の上、選抜し上映。また、北野武監督の全作品を上映するほか、特別シンポジウム「北野武監督・学生と語る」を開催。
[日程]12月6日~14日
[会場]京都会館ほか
[問い合わせ]京都映画祭実行委員会 Tel. 075-752-4840

 

●voice
行って来ました、山形国際ドキュメンタリー映画祭
碧水ホール 上村秀裕

 

 念願だった山形国際ドキュメンタリー映画祭に行ってきました。なぜヤマガタ行きが念願だったかというと、過去に行ってきた人が口を揃えてえらくほめるからです。そんなに言うんだったら、ちょっと遠いけれど自分も行ってみたいなぁと。ホールが年々忙しくなるにつれて映画鑑賞の本数は減り続け、禁断症状も出始めていたし、ここらでひとつ映画にまみれてみようかと、8日間の映画祭に3日間だけでしたが行って来たわけです。

 

 で、なぜ誰もが「ええとこや」というのか。わずか滞在3日間の印象ですが、この場所と時間は、誰もが指先まで映画に没頭できる条件が揃っているからだと思いました。プログラムは多彩でありながらキッチリしてるし、この日を逃すと一生かかったって見られないような映画もいっぱいかかるし、会場をはしごするための食べ物はうまいし。

 

 山形滞在初日の夜道で、ずっと電子メールでやりとりしていた映画監督のバーバラ・ハマーにバッタリ出会いました。彼女は前回の映画祭ではコンペの審査委員長として、今回は逆にコンペ部門に入選した作家として来日していたのです。彼女と出会ってしばらくは、なかなか自分の正体が打ち明けられませんでした。ぼくは彼女のことをよく知っているけれど、彼女はメールを通したぼくを知っているだけで、たぶん男か女かさえわかってなかった。目の前にいる若増が、映画を借りて上映会をやりたいと申し出ていた日本人だなんて、思ってもみなかったはずです。やがて飲んだり食ったりしているうちに、やっぱり自己紹介の時間帯がやってきました。正体をばらした時の彼女の反応は、今思い出しても結構可笑しい。でも、すぐにバーバラは映画でもみられるあの笑顔に戻り、日本語を交えた奇妙な英語を使う日本人と辛抱強く付き合ってくれたのです。

 

●voice
『捕虜C』 文国ヒロユキ
練馬区生活文化部文化国際課 竹岡博幸

 

「捕虜C」。これが、舞台デビューとなる私に与えられた役柄である。

 

 今年、練馬区が板橋区から独立して50周年を迎えたことを記念して、区民200人以上もの合唱団を中心に総勢約400人が参加して、区民オペラ『アイーダ』が催された。私は区民の皆さんを盛り立てる助演として出演したのだが、肥満気味な体型にあわず捕虜役ということになり、しかも衣裳はふんどし型のパンツのみで、全身には泥でよごれたようなメイクをほどこされてしまった。しかし、そのお陰というか、特異な格好ゆえ助演ながら目立つこともできたし、またその姿はあまりに悲惨だったため、人々の涙をも誘ったようである。・・・

 

 とにかく、出演者もスタッフも手探りの状態で始まった事業であった。演出家もアマチュアに対していると思えないほどの細かい指導をしてくださり、我々にとっては難しい演技の注文もつけられた。しかし、全員で成功させようという意気込みが、みるみるうちに練馬の『アイーダ』をつくり上げていったのだ。

 

 最終日のカーテンコールが終わり幕が降りた瞬間、これまでのさまざまな思いが喜びとなって舞台上で爆発した。我々はこんなすごいことをやったんだという達成感を出演者やスタッフ全員で分かち合えた。私自身、区役所の職員ということを忘れて、皆さんと気持ちがひとつになれた気がする。

 

 改めて、こんなすばらしい機会をつくってくれたスタッフの皆さんに感謝したい。(ちなみに、表題の「文国ヒロユキ」とは、職場の諸先輩方が私の晴れ舞台のためにつけてくださった芸名(?)である)

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