9月8日から11日まで、彩の国さいたま芸術劇場を会場に、財団法人地域創造と埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場)の主催による舞台技術研修が開催され、無事終了しましたのでご報告します。
参加者は、2人の女性を含め21~45歳の34人。立木定彦コーディネーター以下、彩の国さいたま芸術劇場の技術課スタッフの全面的な協力を得て、きめ細かい指導が行われました。
前半は、「公立ホールでの舞台技術の管理・運営」に関連したディスカッション、後半は、実際に彩の国さいたま芸術劇場制作の演劇公演『あいびき』に舞台技術スタッフの一員として参加、仕込みから本番まで立ち会うというプログラム。
特に後半は、研修半月前に公演台本が参加者に配られた上での実習で、しかも写真のような本格的なセットを組んでの公演(上演時間約80分)とあって、単なる技術の実践にとどまらず、実際に一つの舞台をつくり上げるプロセスを体験するものとなりました。
参加者は演出班、舞台進行班、舞台照明班、電気音響・効果班の4つの班に分かれ、劇場スタッフの指導のもと、班ごとに実際の設営、調整に参加。舞台に出演者を上げ、実際に大道具、照明、音響などを操作するリハーサルでは、それぞれの班の綿密な連携が求められるだけに、何度もやり直しの指示が出て、参加者は緊張の連続。連日終了は9時半前後という密度の濃い研修となりました。
4日目のゲネプロ、本番では各班の息も合って、無事公演を終了することができました。公共ホールにおいては、なかなか本格的な舞台制作に立ち会う機会がないだけに、参加者にとって貴重な体験となったようです。
●「ステージクラフト~舞台技術ワークショップ」
[日程]9月8日(月)~11日(木)
[会場]彩の国さいたま芸術劇場
[主催]財団法人地域創造、財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場)
[コーディネーター]立木定彦(財団法人埼玉県芸術文化振興財団参与・元国立劇場舞台技術部長)
[講師]
谷口忠孝(財団法人三重県文化振興事業団/舞台企画指導監兼三重県文化会館次長)
高萩宏(財団法人世田谷区コミュニティ振興交流財団制作課長)
眞野純(財団法人世田谷区コミュニティ振興交流財団テクニカルディレクター)
稲田智治(財団法人飯塚市教育文化振興事業団主任)
松井るみ(舞台美術家)
松岡みどり(俳優)
野村信次(俳優)
彩の国さいたま芸術劇場技術課スタッフの皆さん
●ステージクラフト~舞台技術ワークショップに関する問い合わせ
財団法人地域創造芸術環境部 研修・研究担当 望月勝司
Tel. 03-5573-4069 Fax. 03-5573-4060