一般社団法人 地域創造

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●トピックス
アートアクション京都 '97
京都市では、新進若手芸術家を支援する事業「アートアクション '97」を実施する。これは、閉校となった元・明倫小学校を改修して開設する「京都アートセンター(仮称)」の先駆的事業。改修が始まるまでの期間、京都を中心に活動する新進芸術家に、小学校の教室などを制作場所として提供する。公演・発表を前提とした活動であることと、制作期間中、一般市民を対象とした公開制作やワークショップを実施することが条件。京都市では、アートセンターの運営方針や管理法方について検討していくにあたり、同事業を参考にする予定。
[問い合わせ]京都市文化市民局文化振興課 Tel.075-222-4105

 

●voice
'97 ミュージックキャンプ IN 盛岡報告
盛岡市都南文化会館プロデューサー 最上紀男

 

 「真夏でも涼しく快適な盛岡で」のキャッチコピーは見事に裏切られ、第1回の「ミュージックキャンプ IN 盛岡」は連日30度を超す暑さの中、7月23日から4日間にわたり開催されました。講師は堀了介さん(音楽監督、チェロ)、豊嶋泰嗣さん(ヴァイオリン、ヴィオラ)ほか4人の一流演奏家たち。初めてなのに加え、当初の予定を上回る受講者数で講習会のスケジュールは狂いっぱなしで、事務局はその対応に大わらわの毎日でしたが、初心者に対しても一生懸命指導してくれる講師の姿に感動した受講者からはあまり大きな不満が出ることもなく最終日を迎えました。

 

 最終日の成果発表のコンサートでは、どの顔も緊張気味。その中で圧巻だったのは、地元岩手のアマチュア、「弦楽合奏団バディヌリ」の演奏。指導していた豊嶋さんが彼らのレベルの高さに驚き、急きょほかの講師とともに共演することに。バディヌリも「せっかくの機会だから」と数人の受講者を引っぱり込み、講師・受講者の急造アンサンブルで、ブリテンのシンプルシンフォニーが演奏されました。

 

 最後の音符の余韻が消えたとき、場内にいた人すべてが、この4日間が至福の時間の流れだったことを改めて確認しました。事務局には、講師・受講者両方から、すでに来年の講習会の話が出ており、北国の短い夏を彩る弦楽器のハーモニーはどうやら定着しそうな気配です。

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