今年度1回目のステージラボの開催概要が決定しました。日程は8月5日~8日。会場となるのは愛媛県松山市の松山市総合コミュニティーセンターです。
今回は、初めて対象を実務担当者から管理者までひろげ、「ホールマネージャーコース」を設けました。ホール運営を円滑に進めていく上では、管理職の役割が非常に重要であることから、ホール運営におけるさまざまな要素について一層の理解を深めていただくために実施するものです。実務担当者向けは「ホール運営入門コース」「自主事業コース」の2コース。コース別の概要は次の通りです。
【ホールマネージャーコース】
対象はホールの管理職の方々です。全国の公共ホールの現状を踏まえ、公共ホールが地域において果たすべき役割を考えるとともに、ホールの組織・運営・業務上の諸問題にどのように取り組むかについて検討します。実務担当者コースの見学・聴講も予定しています。コーディネーターは、津村卓(財団法人地域創造チーフディレクター)、横須賀徹(元水戸芸術館事務局長)。さらに、美術館とホールの複合施設として多角的・総合的な事業を展開し注目を集めている高知県立美術館の鍵岡正謹館長にもご協力いただく予定です。なお、このコースのみ8月5日~7日の3日間の開催となります。
【ホール運営入門コース】
対象は、開館準備中、もしくはホールの担当者になって1年未満の実務担当者。自主事業、貸館業務からボランティアとの関係、市民参加まで、公共ホールが取り組む仕事のイロハを、コーディネーター、講師とともに議論し、検討します。コーディネーターは関水秀樹(財団法人藤沢市芸術文化振興財団プロデューサー)。
【自主事業コース】
このコースは、演劇・ダンスコースと、音楽コースといったジャンルに分けました。業務経験3年程度のスタッフが対象で、それぞれのジャンルに対する理解を深めるとともに、実際にシミュレーション形式で事業を企画します。コーディネーターは、志賀玲子(アイホールダンスプロデューサー/演劇・ダンスコース)、児玉真(カザルスホールプロデューサー/音楽コース)。
そのほか、各コースごとのワークショップ、全コース共通のセミナーやダンスの公開レクチャー&公演も予定しています。
●松山市総合コミュニティーセンター紹介
松山市総合コミュニティーセンターは、1987年に開館し、今年で10周年を迎える複合文化施設です。ホール(客席数最大1000)、会議室、練習室、図書館、子ども館、企画展示ホール、体育館などが併設されており、JR松山駅から徒歩10分、伊予鉄道松山市駅から徒歩7分の市の中心部にあることもあって、市民の生活に欠かせない文化拠点となっています。
松山といえば、道後温泉や小説『坊ちゃん』の舞台として有名ですが、最近、モダンダンスやコンテンポラリーダンスがとても盛んだということ。現在、市内では約30のダンスグループが活発に活動しているそうです。そこで今回は、ステージラボでもダンスの公開レクチャー&公演を開催する予定です。プログラムはまだ未定ですが、追ってご案内いたします。近隣地域の方はぜひ、ご参加ください。
※雑誌「地域創造」第2号のお詫びと訂正
埼玉県立近代美術館「火の起源と神話-日中韓のニューアート」レポート文中に以下の誤りがありました。ここに訂正し、関係者の方々にご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
(P48タイトル3行目写真家名)(誤)奥山基→(正)奥村基
(P49左上作品写真キャプション)(誤)呂勝中『神々の火』→(正)呂勝中『星々の火』
●ステージラボに関する問い合わせ
財団法人地域創造芸術環境部
研修・交流担当 杉田敏、西村直己
Tel. 03-5573-4066 Fax. 03-5573-4060