一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

北海道・東北

 

●森の美術館「木夢(こむ)」(北海道西興部村)
〒098-15 北海道紋別郡西興部村(にしおこっぺむら)字西興部492
問い合わせ:西興部村公民館
Tel. 01588-8-5010 桜井繁
97年4月27日オープン
木のおもちゃの展示・体験施設。建物は、木の切り株をイメージした大小の円筒形。大きい円筒は、オリジナルの木の大型遊具などを備えた遊び場「木の遊園地」。小さい円筒は、ステージに設営された木のおもちゃ約1000点が繰り広げるオリジナルのミュージカル『木夢の島』が自動上演される小劇場・特別展示室となっている。小劇場は、板張りの桟敷席。おもちゃを取りはずせば、通常の小劇場としての使用も可能。2つの円筒をつなぐ部分には、館長でもあるおもちゃ作家、伊藤英二が提供する作品約300点を展示。実際に触って遊ぶことも可能。工作コーナーでは、おもちゃの制作講座なども開催。今後、全国のオリジナルの木のおもちゃ展なども検討中。
[設置者]西興部村
[運営者]西興部村教育委員会
[ホール席数]80席
[設計者]岩見田建築設計事務所

 

北陸・中部

 

●砺波市美術館(富山県砺波市)
〒939-13 富山県砺波市高道145-1
Tel. 0763-32-1001(4月以降)
問い合わせ:砺波市美術館建設班
Tel. 0763-33-1111 橋本文良
97年4月18日オープン
チューリップ公園内につくられた美術館。外観は、左右対称の落ちついたデザイン。砺波地方特有の「散村」を意識して、周囲にはけやき70本を植栽。展示室は、企画展示室、常設展示室3室、市民ギャラリーなど。収蔵方針は、郷土作家の作品、国際的評価のある写真作品、日本の工芸作品の3本柱。写真家のロベール・ドアノーや洋画家の川辺外治などの作品74点を有する。オープニング企画展は「北大路魯山人展」。併設される市民アトリエでは、小学校・幼稚園などがクラス単位で造形遊びを行う「子供の造形アトリエ」や大人向けのワークショップ、公開制作などのプログラムを実施。教育普及に力を入れる。砺波では、1982年に始まった「となみ野美術展」や、倉庫美術館「アートスペース砺波」(92年に閉鎖)などの下地があり、これらの活動を継承する施設となる。
[設置者]砺波市
[運営者]砺波市文化振興会
[展示スペース]837m2
[設計者]梶川美術研究所
 
●名古屋能楽堂(名古屋市)
〒460 名古屋市中区三の丸1-1-1
Tel. 052-231-8064 坂野秀也
97年4月3日オープン(予定)
名古屋城正門前につくられた能楽堂。20万人もの署名が建設の契機。建物は、城の景観を意識して、入母屋屋根をもつ和風建築。舞台は多面的な利用を可能にするため、照明・音響を重視。観客席となる見所は、国内最大級の630席。解説が聞けるイヤホンガイドシステムも導入。展示室では、「能楽の世界」「名古屋の能楽」をテーマに、能面、装束などの展示を展開。ほかに、舞台付きのけいこ室や城の無料休憩所を兼ねたレストランなどを有する。開館記念事業は、宝生流宗家らによる市民招待祝賀能をはじめ、能楽協会名古屋支部公演や市民による能公演など。今後は鑑賞事業に加えて、「親子教室」や展示などによる普及活動にも重点をおく。
[設置者]名古屋市
[運営者]名古屋城振興協会
[席数]630席
[設計者]大江宏建築事務所

 

 近 畿

 

●赤とんぼ文化ホール(龍野市総合文化会館)(兵庫県龍野市)
〒679-41 兵庫県龍野市龍野町富永
Tel. 0791-63-1888 松下彰吾
97年4月1日オープン
揖保川のほとりに建てられた文化施設。山並みをモチーフにした波打つ大屋根が特徴。ホールは2つ。大ホールは、音響重視の多目的ホール。オケピットが昇降式で、前舞台としても使用可能。中ホールは、市民利用中心の多目的ホール。ほかに、ギャラリー、リハーサル室、河川展示室などを有する。柿落としは、由紀さおり・安田祥子のコンサート。このほか、古澤巌、都はるみ、歌舞伎鑑賞教室などを実施。また、童謡『赤とんぼ』を作詞した三木露風の生誕地であることから、以前から童謡を軸とした事業を展開。13回目を迎える「童謡の祭典」や「三木露風賞新しい童謡コンクール」などの事業もこの新しいホールを会場として実施される。
[[設置者]龍野市
[運営者]童謡の里龍野文化振興財団(予定)
[ホール席数]1100席(大ホール)/342席(中ホール)
[設計者]安井建築設計事務所

 

中国・四国

 

●久世エスパスランド(岡山県久世町)
〒719-32 岡山県真庭郡久世町(くせちょう)大字鍋屋17-1
問い合わせ:国分市社会教育課
Tel. 0867-42-7000 安東保夫
97年4月1日オープン
ホール、図書館、CATV局に加え、明治建造の小学校をそのまま利用したフリースペースをもつ文化・情報交流拠点。ホール、図書館が入る「エスパスセンター」は、斜めにせり上がる直方体の建物で、古い校舎と好対照。ホールは、音響重視の多目的。1階部分は可動席で平土間にも可変する。CATVの収録も可能。ソフトについては、3年以上前から「エスパスシリーズ」と銘打ったプレ事業を町民参加の実行委員会形式で展開。鼓童、ふるさときゃらばんなどの公演を実施してきた。この実行委員会は、今後もサポーター組織として機能。オープニング事業は、財団の文化芸術部長に就任したピアニスト三木健嗣のコンサートや、町出身のチェリスト山崎泉のコンサートなど。
[設置者]久世町
[運営者]久世エスパス振興財団
[ホール席数]501席
[設計者]類設計室
 
●平山郁夫美術館(広島県瀬戸田町)
〒722-24 広島県豊田郡瀬戸田町(せとだちょう)大字沢200-2
問い合わせ:国分市社会教育課
Tel. 08452-7-3800 井上道稔
97年4月5日オープン
前東京芸大学長で、同町出身の日本画家、平山郁夫氏の作品を展示する美術館。建物は、画風や景観に合わせた、瓦屋根・平屋の和風建築。瀬戸内の景色を模した庭園を有する。展示室は3室。ほかに氏の画業を紹介するハイビジョン室や、シルクロード、中近東などでの制作の足跡を紹介するギャラリーなど。収蔵品は、平山郁夫氏からの寄託作品。加えて、氏の著作や記事も収集し、データベース化を図る。オープン記念展は、氏が院展に出展した作品を中心とする企画展。今後は、寄託作品による常設展に加えて、年2回程度企画展を実施する。
[設置者]瀬戸田町
[運営者]財団法人平山郁夫美術館
[展示スペース]632m2
[設計者]杉山隆建築設計事務所

 

九州・沖縄

 

●ハマユリックスホール(長崎県南串山町)
〒854-07 長崎県南高来郡南串山町(みなみくしやまちょう)乙2-15
問い合わせ:南串山町企画調整課
Tel. 0957-88-3111 寺田武弘
97年4月15日オープン
海辺に建てられた文化施設。町としては初めての本格ホールとなる。外観は、自然景観にマッチするように落ちついたデザインを採用。ホールは、音楽中心の多目的。このほか、小ホールや練習場としても利用できる大会議室などを備える。オープニング事業は、歌謡ショー、劇団影ぼうし公演、九州交響楽団のコンサートなど。平成9年度については、「楽しみ」をコンセプトに幅広い自主事業を展開。サークル活動などの拠点として住民利用も促進する。施設名の「ハマユリックス」とは、海辺の「浜」と町花の「百合」、町木の「楠」を組み合わせた造語。
[設置者]南串山町
[運営者]南串山町
[ホール席数]797席
[設計者]建友社建築設計事務所

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