一般社団法人 地域創造

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●トピックス
ドキュメント2000プロジェクト フォーラム「社会とアートの橋渡し」
「ドキュメント2000」は、アート活動の「伝達・普及プログラム」に対する財政支援を行うプロジェクト。その96年度支援対象となった11プログラムの活動報告会が開催される。森司(水戸芸術館現代美術センター)によるアニュアル・リポート、事例報告(「アートワークみの」「ミュージアム・シティ天神」「QOLC」より)、交流会などを予定。申し込み、問い合わせは下記まで。
[日程]3月20日
[会場]松下電器産業(株)マルチメディアセンター1F ハイビジョンホール
[問い合わせ]ドキュメント2000プロジェクト事務局

〒541 大阪市中央区淡路町4-4-5 CITY POLE2F Tel. & Fax. 06-231-1748

 

 

トピックス

 

●日中舞台用語辞典⇒⇒⇒日中合同制作音楽劇

 

  仕込みやばらし、バトンに綱元・・・ホールの現場にかかわっていると日常生活では耳にしないさまざまな舞台用語、専門用語が出てきます。日本語だってはじめは??だった人も多いはず。それが外国語で、辞書もなかったら、普通はお手上げです。

 

  でも、それなら自分でつくってしまおうと思い立ったのが岐阜市文化センターの加納正子さん。きっかけは、同センターが84年、オープニング事業として友好都市である中国杭州市から「杭州市青年雑技団」を招聘したこと。しかし現場はハプニングの連続、言葉は通じず日中のスタッフは四苦八苦。その後、中国から芸術団を招聘する度に適当な辞書を探したけれど、学術的なものばかりで現場ではほとんど役に立たない。

 

 そんな折り、同様に苦労をしていた中国の舞台監督、来さんと出会い、文通で舞台用語の比較を開始。さらに、95年文化庁の派遣在外研修員に応募、浙江省に滞在し、その経験を生かして「日中舞台用語集」を完成させました。

 

  それと並行して、岐阜市文化センターと中国との舞台交流も本格化、この3月には日中合同企画として中国の民間伝説を題材にした音楽劇を舞台化することになりました。

 

  出演者はもちろん、舞台道具、衣裳製作などのスタッフも日中で構成、現在両国で準備をすすめています。全編日本語での公演とあって、日本側演出家が訪中しての稽古も行われています。1月には、日本側合唱団有志がツアーを組み、中国側稽古場を激励に訪れるという一幕も。3月上旬には中国側出演者、スタッフが岐阜入りし、最後の仕上げに入ります。3月29日、30日の本公演をご期待ください。

 

●「日中舞台用語集」ご希望の方はお問い合わせください。

 

●公共ホール職員ご招待
同事業に関心をお持ちの公共ホール担当者をご招待します。3月15日までにお問い合わせください。

 

●日中合同制作音楽劇
『西湖伝説・金色の鳳(太陽をさがして)』
作曲・演奏/藤掛廣幸、監修/朱實、脚本・演出/松岡直太郎、演出/汪世瑜、出演/内藤幸子、篠田弘美、岐阜市民合唱団、浙江芸術学校、浙江京昆芸術劇院
[日程]3月29日、30日(2ステージ)
[会場]岐阜市民会館
[問い合わせ]
岐阜市民会館 Tel. 058-262-8111 神山光一郎
岐阜市文化センター Tel. 058-262-6200 加納正子

 

●日中舞台用語集より
次の中国語の意味は何でしょう?
1. 装台 2. 吊杵 3. 太平門 4. 布景 5. 楽池
6. 導演 7. 女演員 8. 主角 9. 工作人員 10. 詰筒 11. 干冰

 

(答:1. しこみ 2. バトン 3. 非常口 4. セット 5. オーケストラボックス
6. 演出 7. 女優 8. 主役 9. スタッフ 10. マイクロホン 11. ドライアイス)

 

●空き倉庫を借り上げ、自主管理の練習場・ギャラリーをオープン

 

  ポストバブル期の手法として遊休施設の利用が注目される昨今。北海道・旭川市に赤レンガ倉庫を利用した、練習場とアンティーク額縁などの展示館がオープンしました。

 

  名前は「リハーサルホール」と「コレクション館」。旭川駅前にある倉庫会社の空き倉庫2棟を借り上げ、若干の改修を加えただけの施設です。とはいうものの、そこは明治期に建てられた赤レンガ倉庫。長い年月を生き抜いてきた風格を兼ね備えたスペースとなっています。

 

  そしてさらに、特徴的なのがその運営形態。市民代表が委員を務める「運営協議会」がこの施設を設置・運営。リハーサルホールの貸出なども市はタッチせず、委員自らが行う「自主管理方式」です。

 

  「旭川市では、デザインのあるまちづくりを市の方針として掲げています。この場合のデザインとは、外観だけではなく、事業の仕組みなどについても枠にとらわれない方法を考えようということです。今回の自主管理方式もその一つの結実で、それを思い切ったかたちで実行するために、市の設置ではなく「運営協議会」が設置者となる形をとりました。固定した規則はあえてつくらず、委員や利用者の話し合いで運営方針は決定します」(旭川市調整課)

 

 ちなみに、この施設のオープンに使った費用は、8年度は倉庫改修や備品購入などで、それぞれ各700万円程度。後年度についても人件費などが必要ないため、賃借料プラスアルファくらいで運営可能だそうである。

 

●リハーサルホール・コレクション館
[設置・運営者]旭川生活文化展開事業運営協議会
[概要]リハーサルホールは、板張りの床をもつ平土間。使用時間は、原則9時~22時だが、運営委員との話し合いで延長も可能。コレクション館は、市内の額縁メーカーである(株)古径の協力によりアンティークの額縁・家具など約120点を常設展示。同じ倉庫群の中には、民間の地ビールレストランもある。
[施設面積]リハーサルホール165m2、コレクション館223m2
[住所]〒070 旭川市宮下通11丁目1604-1 Tel. 0166-23-3000(コレクション館)
[問い合わせ先]
旭川市社会教育課 Tel. 0166-25-7190(リハーサルホール)
旭川市調整課 Tel. 0166-25-5316(コレクション館)

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