北海道・東北
●浦河町総合文化会館（北海道浦河町）
〒057 北海道浦河郡浦河町（うらかわちょう）大通3丁目52
Tel. 01462-2-5000 ［担当］砂子沢登
96年3月6日オープン
市街地再開発地区に建設された、ホール、図書館などの複合施設。文化ホールは、馬の産地をイメージした馬蹄型の多目的ホール。このほか、小ホールであるふれあいホールをはじめ、ミニシアター、アートホール、リハーサル室、美術工芸室など、多機能な施設内容を有する。オープニングには、札幌交響楽団のコンサートを皮切りに、町民芸術祭や緞帳の原画を描いた伏木田光夫の絵画展などを開催。また、活発に活動している町の鑑賞団体が企画した琉球舞踊やジャズコンサートなども実施する。
［ホール席数］700席（文化ホール）、450席（ふれあいホール）
［設計者］北海道開発コンサルタント
●七飯町文化センター（北海道七飯町）
〒041-11 北海道亀田郡七飯町（ななえちょう）字本町568-8
Tel. 0138-66-2066 ［担当］竹内圭介
96年2月18日オープン
町役場の隣に建設された、大・小ホール、リハーサル室、ギャラリー、工房などを有する文化施設。外観はレンガ造りで、落ち着いた雰囲気。パイオニアホールは、多目的の大ホール。スターホールは、小ホールながら音響反射板を備え、小コンサートなどに適する。大ホールのオープニングは、末廣誠指揮の札幌交響楽団。また、3月には、脚本、演出から俳優、照明、音響に至るまですべて七飯町民による「七飯町民劇場」の第6回ミュージカル公演『花らんまん』が予定されている。
［ホール席数］1000席（パイオニアホール）、350席（スターホール）
［設計者］石本・澄一般共同企業体
●倉美館（棚倉町文化センター）（福島県棚倉町）
〒979-61 福島県東白川郡棚倉町（たなくらまち）大字関口字一本松58
Tel. 0247-33-0111 ［担当］佐藤耕
95年11月3日オープン
リゾート施設「ルネサンス棚倉」に隣接してつくられた、大・小ホール、プラネタリウム、アトリエなどの複合施設。大ホールの納まるだ円形の円筒が特徴的。建物内には、庄野泰子の水音を楽しむ装置やベルモントの「ゆがんだ階段」など、設計に参加したアーティストたちによる個性的な仕掛けが組み込まれている。大ホールは、だ円型の曲線を有する音楽主体の多目的ホール。運営面では、町民からの要望により、ボランティア組織「倉美館運営協会」を組織。自主事業の企画立案から出演交渉、チケット販売までを総合的に行う。2月～3月には運営協会主催で、レクチャーコンサート、赤ちゃん連れOKのファミリーコンサート、仲道郁代ピアノリサイタルを実施する。
［ホール席数］606席（大ホール）、150席（小ホール）
［設計者］古市徹雄・都市建築研究所
北陸・中部
●名古屋市港文化小劇場（名古屋市）
〒455 名古屋市港区港楽2-10-24
Tel. 052-654-8214 ［担当］山中隆敏
96年2月14日オープン
名古屋市が区毎に整備している文化小劇場の4館目。市住宅供給公社建設の住宅と一体的に整備されたホールは、350席の多目的ホール。使いやすさを考慮して、すべての施設が1階に集中している。オープニングには、地元で活動している団体への無料開放のほか、ナゴヤシティ管弦楽団、劇団名古屋、野々村明子のダンス、琉球舞踊など、多彩な公演を実施。今後は、使用料無料、10万円を限度とする助成による「文化小劇場参加公演」などにより、地域の芸術文化活動の育成にも努める。
［ホール席数］350席
［設計者］都設計事務所
近 畿
●守口市現代南画美術館（大阪府守口市）
〒570 大阪府守口市大宮通1-13-29
Tel.06-998-7570 ［担当］杉井隆夫
96年2月1日オープン
なまこ壁をイメージさせる格子状の壁が特徴的な美術館。所蔵品は、名誉市民の直原玉青氏が会長を務める日本南画院が、文化のまちづくりを目指す市に協力するため寄贈した現代南画25点。直原氏の横6メートルの屏風を始め、大作がそろっている。南画は、水墨を基調とした東洋画で、もともと中国から渡来した南宗画を伝承した絵画。江戸時代以降、日本でも急速に受け入れられ、独自の発展を遂げてきた。館では、年数回常設展示の展示替えを行うほか、将来的には南画に関する企画展も検討していく。
［展示スペース］360m2
［設計者］アース建築事務所