北海道・東北
●とかちプラザ(北海道帯広市)
〒080 北海道帯広市西4条南13
Tel.0155-22-7890 [担当]石原令次郎
1995年11月1日オープン
生涯学習センターと定住交流センターの複合施設。ホールは、音楽を主目的としたシューボックス型。ほかに、音楽スタジオやアートスタジオなど、練習・創作の場としての機能も備えている。11月はオープニング月間として多彩な企画を実施。ヴァイオリニストの浦川宜也が、今回のために、帯広交響楽団と東京クラシックプレーヤーズから32名の奏者を選抜し編成した「レインボーホール祝祭管弦楽団」によるコンサート、「協賛事業」というかたちで市民の無料利用などを実施。
[ホール席数]350席
[展示スペースなど]ギャラリー239m2、アートスタジオ1室、音楽スタジオ2室
[設計者]石本・小野企業体
関 東
●千葉市美術館(千葉市)
〒260 千葉市中央区中央3-10-8
Tel. 043-221-2311 [担当]藁科英也
1995年11月3日オープン
中央区役所との合築により建てられた美術館。昭和初期の建築物である旧川崎銀行を、新しい建物で包み込む「鞘堂(さやどう)」という構造が特徴的。収蔵品は、「房総ゆかりの作家・作品」「日本近世以降の美術品」「現代美術」の3つの柱で収集。開館記念展の第1弾は、大英博物館との協力により、歌磨の画業を網羅する初めての大回顧展である「喜多川歌磨」展。また、第2弾の「“Tranquility” -『静謐』」では、国内外の5名の現代美術作家に十分な展示空間を割りふり、スケールの大きな作品を展示する。
[展示スペース]展示室1799.8m2、市民ギャラリー475.9m2
[設計者]大谷幸夫・大谷研究室・千葉市建設局・建築部営繕課
●三鷹市芸術文化センター(東京都三鷹市)
〒181 東京都三鷹市上連雀6-12-4
Tel. 0422-47-9100 [担当]市川亜樹子
1995年11月3日オープン
2つのホール、創作・展示に利用できるアートスタジオ、大・中・小の音楽練習室など、幅広いジャンルに対応する芸術拠点。「風のホール」は、シューボックス型の音楽専用の中ホール。「星のホール」は、プロセニアムから平土間までさまざまな形態にできる小ホール。2人のプロデューサー(音楽・演劇)のもと、専門スタッフが自主事業を企画。レクチャーコンサートやワークショップなどの参加体験型の企画も多く行う。オープニングでは、センターのオリジナル企画のために結成された三鷹出身の指揮者、沼尻竜典率いる「トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズ」によるガラコンサートなどを予定。
[ホール席数]625席(風のホール)、250席(星のホール)
[展示スペースなど]アートスタジオ400m2、音楽練習室4室
[設計者]TAK建築都市計画研究所・劇場工学研究所共同企業体
●藤野芸術の家(神奈川県藤野町)
〒199-02 神奈川県津久井郡藤野町(ふじのまち)牧野4819
Tel. 0426-89-3030 [担当]佐野・櫻井
1995年10月21日オープン
美しい自然に囲まれた芸術体験施設。座席を移動すればフラットな空間にもなる多目的ホールに加えて、3つの工房、音楽スタジオ、ギャラリーなど、鑑賞だけでなく創作・練習・展示にも利用可能。100名の宿泊施設も併設されている。オープニング企画では、ヴァイオリニストの黒沼ユリ子による1泊2日の公開レッスン&コンサート、音楽を聴覚だけでなく、水面上にできる波紋やボディソニックによる、視覚や触覚を使って鑑賞する佐藤慶子の「水のコンサート」などを実施。今後も多彩な施設を生かした、体験型の自主事業を展開する。
[ホール席数]225席
[展示スペースなど]工房320m2、ギャラリー87m2、音楽スタジオ3室
[設計者]環境デザイン研究所
北陸・中部
●豊田市美術館(愛知県豊田市)
〒471 愛知県豊田市小坂本町8-5-1
Tel. 0565-34-6610 [担当]都筑正敏
1995年11月11日オープン
緑色の石板とガラスによる外観が美しい美術館。自然光を採り入れた照明、作品に合わせて自在の位置に自立式の展示壁を使った展示方法などにより、作品に対峙するのに最適な鑑賞空間をつくり出す。収蔵品は、国内外の近代~現代の美術とデザインの流れを展望できる作品を中心に収集。特に、クリムト、シーレ、ココシュカなどのウィーン分離派の絵画や、C.R.マッキントッシュやF.L.ライトなどデザイン分野のコレクションに特徴がある。開館記念展「ヨーロッパの近代美術とアメリカ現代美術」では、姉妹館であるデトロイト美術館の収蔵作品を紹介。
[展示スペース]3244.86m2
[設計者]谷口建築設計研究所