平成10(1998)年度の「公共ホール音楽活性化事業」の開始から25年が経過し、「公共ホール演劇ネットワーク事業」「公共ホール現代ダンス活性化事業」など、(一財)地域創造が公立文化施設とともに取り組んできたアウトリーチやワークショップなどの事業は各地に広がり、多様な形で展開されるようになってきました。地域の文化的な環境づくりには、劇場・ホールの施設内だけではなく、施設外においても、長期的、継続的に、文化芸術との出会いの場を生み出すことがこれまで以上に求められています。
本調査研究では、地方公共団体や公立文化施設が地域における創造的で文化的な芸術活動のための環境づくりを進める上で参考となる資料を提供するため、公立文化施設が実施してきたアウトリーチやワークショップが参加者の意識や生活、市民の文化的環境、公立文化施設の運営にどのような影響を与えてきたのか、成果や効果の検証と考察を行いました。